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月と太陽が重なるように。どんな時、どんな君でも。|椒 jao|R5.12|永松杏夕実ウィンドウアート

長野市権堂にあるカレー屋"椒 jao"の窓に絵を描きました🌕ヴィーガン対応の美味しい南インドのミールスカレーが食べれたり、塩は天日塩/砂糖は甜菜糖か黒糖/小麦粉・バター不使用、グルテンフリーなど、優しいこだわりがこもった美味しい喫茶とカリーのお店です。
Instagram @jao_nagano

美味しいご飯やお酒だけでなく、店内の雰囲気も魅力的。権堂の路地裏にあるお店の扉を開けば中は洞窟のようで、映画好きな店主さんがおすすめする映画のチラシや本などもあり、ランチだけでなくゆっくりと過ごせる場所です。(店内撮影NG・料理のみOK)


日陰と外観の温かさを活かしたデザイン

今回もデザインはほぼお任せ頂きました。店主さんの希望は、色はあまりカラフルでは無い感じで、窓から店内が見えるようにでした。

●周辺の環境

お店は長野市権堂の裏路地にあります。同じ建物には様々なお店が入っていて、お隣は昔から続く中華屋さんとお蕎麦屋さん。道路を挟んでお向かいさんには古民家ダイニングなどがあります。店内が見えるのは正面の一枚扉のドアと、今回絵を描いた小窓。初めて入る方は小窓から中の様子を覗き込む人が多い印象です。すぐ横がお蕎麦屋さんへの通路なので、店内が満席で人が並ぶ時は正面から向かって右側に並びます。その反対側から歩いてくる人が気になるように線は太めで、遠くからでもわかるようにシンプルにしました。

●配色

配色に関しては今回は3色のみで、メインは白と黄色のみにしました。外観が木の温かみと、土壁特有の柔らかさのある白なので、デザインと色はシンプルですが、建物の内側、影に入る小窓に遠くからでも目がいくよう、明るめの白を使いました。

店舗外観の雰囲気→白・茶色・木
絵の色→白・黄色・黒(ほんとにちょびっと)

左側の小窓は日陰

シンプルだけど遊び心を散りばめる、2パターンの絵に変化

今回は2枚窓の小窓でした。小窓を覗き込む方も多いとのことで、デザインはシンプルな色と線でまとめてみました。道の反対側を行く人の目にも留まるように線は太く。

そしてこの窓は2枚の窓が重なり合うことで、また違った絵に変わります。これからの時期は窓を閉める方が多いと思いますが、換気をする時などに楽しんでもらえたら嬉しいです。

Any day.元気なとき、そうじゃないときも。

今回は月と太陽で陰と陽を表現しました。毎日いろんなことがある中で、今日はいまいちな時もあれば、今日は最高という日もあったり。変わらず平常な時もあるだろうし。日々だけでなく人自体も裏表ではなくて、色んな面すべてを含めてその人だと思っています。静かな時も元気な時も、それぞれの良さがある。

私はどんな時でもこのお店に来て過ごしたり、カレーを食べると、なんだか穏やかな気持ちになる。お客さんの「いつでも」な日常にjaoさんのカレーが寄り添っていくイメージです。

なので山は私たち自身で月と太陽は、日常。2枚窓にそれぞれの絵、合わせると重なる絵を描き、Any day(いつでも)と一言入れてみました。

お店の人にとっても心地良い場所であるように

最近私が思うことなんですが、場所を作るというのは楽しいことばかりではなく、きっと大変なこともある。それでも好きだから続けるって、かっこいい。そんなお店があることが嬉しいから、お客さんだけじゃなくお店の人にとっても、毎日過ごす大切な場所が心地良い空間であってほしいなと思います。

今回は店主さんが自然の風景が好きだと言っていたので、山や森を取り入れてみました。少し前で地元の鳥取にある湖の近くに出店されていたのを思い出して、湖と家(地元)そしていつでも旅立てる、小舟と鳥が入っています。2枚の絵を重ねると並木道になり、その山間の向こうには太陽と、鳥たち。

店舗という場所は持つけれど、それに縛られずに、いつだってどこへだって、好きな時、好きな場所に自由に行ける。そんな姿が素敵だなと思ってこの構図になってます。

Any day ミールスカレー。ある場所から見ると私が個人的に激推ししているミールスカレーに言葉が重なるようになってます。ぜひ食べてみてください。

その他写真

唯一黒を使った月
小舟でどこまでも
2枚重なると鳥の影
TSU

絵本作家になるために絵描きの活動を続けていきたいです!画材費や活動費として、ぜひ応援して頂けたら励みになります、、、!