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『テッド・バンディ』とってもチャーミングなザック・エフロンだからこそ映画として成立しているのだ

Netflixオリジナルのドキュメンタリー『殺人鬼との対談:テッド・バンディの場合』の監督ジョー・バリンジャーが劇映画として撮ったのがこの『テッド・バンディ』。

超有名なアメリカのシリアルキラーの名前はよく聞く名前なので知っていたつもりだったが、実はよく知ってはいなかった。
知ってるつもりっていうのは、何も知らないのと同じだ。

この映画を観る前に、まずNetflixのドキュメンタリーを観た。
これが良かった。

この人物を『グレーテスト・ショーマン』でヒュー・ジャックマンの隣にいて好演していたザック・エフロンが演じるというのが興味深い。
宣伝のポスターもキュートなザックの横顔で、女性に対してのアピール効果はバッチリ。
案の定、劇場には冷たい雨にも関わらず、女性客でいっぱい。

でも、概ね鑑賞後はゲンナリしてたようには見受けられた。

元々、ハリウッドでブラックリストにあった脚本を掘り起こしてきたものをベースに制作されたためなのか、全体的に緩慢な感じがしてしまう造り。
ザックの演技が作品を救っているようだ。

原作の回顧録を出したテッド・バンディの恋人だったエリザベス・クレプファー(ケンドール)を演じているリリー・コリンズも素晴らしい。
この人、ロック・ミュージシャンのフィル・コリンズの娘なんだな。

判事役にはジョン・マルコヴィッチ。
獄中結婚する相手のキャロル役に『クロール -凶暴領域-』のカヤ・スコデラリオとキャスティングが実にナイスだ。

ちなみに日本語吹き替えではカヤ・スコデラリオの声を山崎紘菜が演じているというのがちょっと興味があるな。

Netflixで配信されたら吹き替えで観てみたいかも。

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