あなたま

英日ゲーム翻訳者。歴史モノ/神話モノが得意。オカルト、ホラー好きの怖がり。1歳児と障害…

あなたま

英日ゲーム翻訳者。歴史モノ/神話モノが得意。オカルト、ホラー好きの怖がり。1歳児と障害を抱え、今日ものんびり参りましょう。

最近の記事

Byrd/EGO-WRAPPIN’ 私訳

前置きというか言い訳というか 最近、若い頃に聴いていた曲が無性に懐かしくなることが増えてきました。歳を取った証拠です。その中でもあまり知っている人がいなさそうだけど共有しやすいものをご紹介してみたく思い、この記事を書いています。 今回は、2001年にアルバム「満ち汐のロマンス」でメジャーデビューしたバンド(彼女らをこう表現するのも少し違和感がありますが)、EGO-WRAPPIN'が1999年にインディーレーベルから発表した「Byrd」。時と共に意味合いや重みが変わっていく

    • "James, you made me happy." ...easily said.

      そのゲームニュースを読んだ時、思わず目を押さえて天を仰ぎそうになった。そんな大げさなポーズでも取らないとどうにもやっていられなかったのだ。 20年以上前に発売され、あの頃の自分の痛い所を執拗に突いたゲームがリメイクされるという。間違いなく私にとって今年最大のゲームニュースだった。 同シリーズの新作も同時に発表されたのだが、それは少なくとも今の私にとってはおまけ程度である。大好きなシリーズの新作だというのに、「うん、頑張ってくれ、応援しているぞ。」以上の感慨が持てない。 2

      • ゲームとことば「アクマを ころして へいきなの?」- 良心の呵責は誠実さか

        ……という感じではまったくないのです、このセリフが登場するシーンは。すみません、出だしから大嘘つきました。 1992年の晩秋の頃。ゲームといえば中世風ファンタジー世界を舞台とし、敵は敵として排除する物語が普通だった時代に、「真・女神転生」は現れました。二十世紀末の東京に生きる少年たちが思想の違いによって袂を分かち、時に命を奪い合うハードな物語を、硬質なグラフィックと現代的なBGMで表現した作品です。敵として遭遇する悪魔たちと交渉して仲間=「仲魔」に加えて一緒に戦わせたり、さ

      Byrd/EGO-WRAPPIN’ 私訳