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港にそっとたたずむ「レガシーたち」 ~つるがシェアサイクルで街ブラ②~

氣比けひ神宮をあとにして、街ブラのテーマをチェンジ!
前日、ホテルの部屋でチェックした「港敦賀観光まち歩きマップ」に、古い倉庫群とか色んな産業遺産が紹介されてて、それがどうしても気になり・・・
ということで、思い立ったが吉日!シェアサイクルにまたがって、気の向くままにGO GO GO GO!!! 🚲

❚  さりげなくオシャレやん!

 前の日に、偶然この前を車で通り過ぎたんですが、黒と白のコントラストが強烈に記憶に残って、もっと近くで見たいなぁ・・・という衝動でやってきました。木の黒壁と瓦の三角屋根、その隣にはコンクリート製の倉庫。たぶん昭和1ケタくらいに建てられたんだろな、と想像しながら接近。

 後で調べたら、敦賀倉庫と書かれた倉庫群、元は1895年創業の敦賀倉庫合資会社が所有していたんですが、2009年に株式会社若狭物流に吸収合併され、現在は所有がそちらに代わりました。
 右の3棟(第一号・第二号・第三号)の鉄筋コンクリート造の建物は、1933年築(予想当たった~)で国の登録有形文化財でした!当時流行したスペイン瓦や、タイル張りの意匠が施され、当時から「モダン倉庫」と呼ばれていたらしい。

 日本と世界をつなぐ"海の玄関口"として、新しい技術や文化が入ってきてた往時おうじの敦賀の様子が目に浮かびます・・・

スペイン瓦がおしゃれなアクセントに


❚  シャッターが開いて今にも・・・

 それと、木造の三角屋根たちは「新港第4~7号倉庫」といいまして、敦賀空襲で被災した倉庫を戦後すぐに復旧したもの。当時は資材不足で、それぞれ大きさが違ったり、内部も土蔵風や洋風の骨組みだったり、構造が違うそうです。そういうのを知ってしまうと、ついつい内部も見たくなっちゃいますよねぇ〜。
 そんな倉庫見学ツアーってないのかなー?

よく見ると、それぞれの屋根の形や高さとかが違う!

 あと、まったく関係ないんですが、シャッターが閉まった倉庫が並んでると、なぜかサンダーバード(電車じゃない方!)を想像しちゃうんですよね〜。

『シャッター開いて、サンダーバード4号出てくるんちゃうか?』 

って。😆

引用:ホビージャパンウェブより(https://hjweb.jp/article/501899/)
『ふぞろいの倉庫たち』

 バカげた妄想はさておき、続いては鉄分多めなスポット「敦賀鉄道資料館」へと場所を移します!


❚  再現度は十分すぎる!

 敦賀鉄道資料館は、東京・新橋~金ヶ崎かねがさき(のちの敦賀港駅)間で1912年から運行されていた欧亜おうあ国際連絡列車」の発着駅だった駅舎を再現したもの。新橋から敦賀、そして航路でウラジオストクに行き、再び列車でフランスのパリまでを結ぶ列車です。

 当時、国際間の移動は船が中心で、東京からパリへ行くのに40日もかかっていたのが、欧亜国際連絡列車だと17日で行けるようになったんです!ただ、運賃は現在価値に換算すると、100~150万円に相当するらしいんで、庶民では手が出ないなぁ・・・

(複製)1936年4月25日発行の切符。「西伯利(シベリア)經由歐亞聯絡」とある

 当時、中国大陸の鉄道旅客の覇権をめぐって、ロシアとしのぎを削るなかで誕生したのが、欧亜国際連絡列車だったようです。ある種の妥協案だったとはいえ、敦賀港が日本海側屈指の国際港としての役割を果たしていたからこそ、生み出されたアイデアでしょう。

 さて、駅舎ですが、当時の資料が残っておらず、イメージに近づけて再現したそうです。とはいえ、なかなかレトロ感が出ていて違和感ないですよ!てっきり、どこかから移築した建物と思ってましたもん。

当時のイメージを十分に醸し出しています。
このレトロ感はどうやって出せるんだろう?

 ここでは紹介しませんが、内部には鉄道関係の品々が所狭しと展示してあって、鉄ちゃんだったら絶対に半日はいられそうなスポット!私も鉄ちゃんのはしくれとして、ゆっくり見たかったのですが、ひととおり拝見して次のスポットへと移動することに・・・
 以前、金沢市内を観光したときも、結構ミュージアムが多いなぁーと感じたのですが、敦賀市内も金沢に負けず劣らず、見どころたくさんで楽しいですね。

『新快速に乗って、また来たいくらいやなぁ・・・』

《つづく》

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