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ペット用ベッド選びのポイント

今回はワンちゃんの眠りのメカニズムを理解し、ベッドの重要性、 若いころから使っていたベッドの見直しと入れ替えのタイミング、シニア犬や高齢犬に適したベッド選びのポイントとしてサイズ、厚み、機能性等を詳しくご紹介します。愛犬の健康は良質な睡眠から!シニア期に入る前に愛犬のベッドについて考えてみましょう。


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1. 眠りについて

犬は眠る、もしくは動かずじっとしていることで身体を休めて、体力や免疫力、抗体力を維持して次の行動(身の危険など)に備えていると考えられており、シニア犬の睡眠時間が長くなるのは老いによる身体の衰えにより、若い時期よりも次の行動までに必要な休養が長くなるからと考えられます。他にも、代謝やホルモン分泌の問題や、不調や痛みが関連することもあります。

犬はもともと眠りが浅いレム睡眠が主で、眠る体勢で目をつむっていても深く眠っていることはほとんどないようです。一般的にシニア犬に必要な一日の合計睡眠時間は15時間以上といわれています。犬も人と同じく、日常的に充分な睡眠時間が確保できない場合はそれがストレスになり、心と身体の健康に影響を及ぼすことも少なくないようです。

犬の睡眠レベル

犬にも人と同じ睡眠レベルが5段階あるのはご存知でしたか?犬の長い睡眠時間はこれだけの種類が組み合わさって出来ています。

<レム睡眠>

とても眠りの浅い状態です。犬の睡眠の20%程度を占めています。見た目は眠っているように感じますが、脳は目が覚めている状態に近く覚醒しています。夢を見ていることが多く、歩行しているように脚を動かしたり、しっぽをバタバタさせることもあります。

<1~2段階目のノンレム睡眠>

主に仮眠をしている状態です。犬の睡眠の60%程度を占めています。身の危険を感じたら、すぐに対応出来るように休んでいます。犬の睡眠は、この状態の時間が非常に長く取られています。

<3~4段階目のノンレム睡眠>

もっとも深い眠りをさします。常に外敵に気を巡らせている状態から、脳が完全に休息される少ない時間です。心身のバランスを保つためにも欠かせません。安心できる環境でなければこのような深い眠りは訪れません

★ シニア期になると睡眠時間が長いと言われますが、深い眠りの時間は睡眠全体の2割程度と非常に少ないことが分かります。

シニア期から更に高齢期を迎えると、徐々に足や腰の筋力が弱っていき、自力で歩くことが困難になっていきます。将来的には寝たきりになる可能性もあることを考慮して、愛犬の年齢時期に合った快適な寝床を整えてあげましょう

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2. ベッドの重要性

皆さんの愛犬はどんな寝床で寝ていますか? ソファー、飼い主さんと同じお布団、床の敷物、毛布、犬用ベッドなど様々だと思いますが、どんな寝床が快適なのでしょうか?そもそも犬に専用のベッドが必要でしょうか?

はい、ベッドは与えたほうがいいと思います。

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確かに人用のソファーや布団で休むことも、愛犬にとっては飼い主さんの匂いに包まれて安心できるひとときでしょう。しかしそこは飼い主さんとの共有のスペースであり、愛犬だけの専用ではないスペースです。多くの野生動物は天敵に見つかりにくい土を掘った穴や密集した草原など、安全な場所に自分の「巣」、または「寝床」を持ちます。ペットとしての犬は野生ではありませんが、野生に培った動物としての本能を少なからず持っているため、占有スペースや専用のベッドを与えることで本能的な安心感を満たしてあげることができると考えます。

健康を維持するためには、良質な食事や適切な運動はもちろん、睡眠の質を保つことも重要です。毎日の良質な睡眠をサポートするベッドはとても大切なアイテムです。子犬、成犬、シニア犬、ハイシニア犬の各ライフステージや健康状態に応じた最適なベッドを与えることが大切だと考えます。

シニア期を境に著しく老いがみえてきます。肌の乾燥が進み、体組織細胞は弾力を失い、白髪が生えて被毛が薄くなり、筋肉も細くなり徐々に衰えを増していきますので、床やクッション性がないタオルの上などで寝ていると起き上がることが困難になったり、関節を痛めてしまう心配があります。また、足や体が深く落ち込むような柔らかい素材のベッドは起き上がることが困難となります

老いが進んでいく犬の身体に無理をかけないように、その犬の年齢期や状態に合う、適切なクッション性がある犬用のベッドで寝床を作ってあげることで快適な睡眠と休息が期待でき、関節などの痛みを和らげることができます。また、眠る体勢時の内臓の圧迫と血流の妨げを軽減できます。

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3. ベッドの見直しと入れ替えのタイミング

犬の生涯のライフステージは年齢によって6期あります。小型犬の各ステージの年齢とおよその睡眠時間を下図で見てみましょう。

犬のライフステージ

このように、(1)幼犬期は成長ために一日の大半が睡眠に費やされ、睡眠が少なく活発なステージは(2)成犬初期~(3)成犬中期、(4)成犬後期以降は老いとともに徐々に睡眠時間が長くなります。

犬はどのステージでも睡眠時間や安静時間が人よりはるかに長い動物であること、 第1章でご紹介したように、深い眠りの時間は睡眠全体の2割程度と非常に少ないことから、健康状態を良好に保つために不可欠な睡眠と休息の質を向上させるために愛犬専用のベッドを導入することは愛犬の長生きに貢献できると考えます。

また、トイプードルやヨークシャーテリアなどの人気犬種は、先天性膝蓋骨脱臼が(3)成犬中期~(4)成犬後期に発症することが多く、ミニチュアダックスなどが発症しやすい椎間板ヘルニアも同時期に集中していることから、幼犬期の乳歯がすべて生え変わる頃(生後6~10ヶ月頃)にベッドを導入するのがベストなタイミングです。この頃には乳歯の生え変わりによる歯茎のかゆみもほぼ治まっているため、ベッドを噛んで破壊する心配も少ないでしょう。

早期にベッドを導入することで骨や関節の病気の予防ができ、発症後は痛みの緩和や病状の進行を遅らせる効果を期待できます。

更に、睡眠中も充分な血流を確保できる優れたベッドを導入することで筋肉や骨、関節の成長を妨げることなく丈夫な体を育むことに繋がります。適切な弾力性で血流を確保できるベッドは、より活発になるステージでは活動後の疲れを適切に癒し、シニア期以降は床ずれや壊疽の予防や関節痛の緩和に活躍、特に寝返りが少なくなったり、立ち上がりがしずらくなるシニア期以降や関節の疾病を持っている場合は高反発系のベッドがオススメです。

これまで使用していたベッドの入れ替えを視野に見直すタイミングは(4)成犬後期以降、または関節系の病気の発病時がベストですが、いつもと同じ慣れたベッドで安心して睡眠を取ることが望ましいため、シニア期になる前の早めのタイミングで適切なベッドに入れ替えることを強くオススメします。

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4. ベッド選びのポイント

シニア犬・高齢犬が安心してくつろげることはもちろん、機能的にも優れたものを選ぶことが重要となります。 ここでは、シニア期に入った犬に最適なサイズ、ベッドの厚み、ベッドの機能性について詳しくご紹介します。

サイズ選び

ジャストサイズの方が犬は落ち着くことができると、考える飼い主様もいるようですね。しかし、睡眠中も充分な血流を確保できるように、ベッドの上で寝返りが打てる余裕があるサイズがオススメです。また、ベッドの上で容易に体勢を変えることが出来るサイズは、足腰が弱く筋力が低下したシニア犬のベッドからの立ち上がりもしやすくなります。

ベッドの厚み

犬用介護ベッドや一般的な犬用低反発(または高反発)ベッドは、後脚の筋力が衰えたシニア犬や関節の病気をもつ犬の乗り降りのしやすさを考慮した厚みで作られているため、2センチ~5センチほどの厚みのものが主流となっています。しかし、実はその厚みのものでは 体圧分散性を十分に発揮できていない実情があります。

それは厚みが足りないことで犬の体重の圧力が床に届いてしまい、硬い床から圧力が反発して跳ね返ってしまう現象が起こります。つまりマットの沈みが床に届いてしまうことが原因で 体圧分散性(下記参照)が失われてしまうというメカニズムです。そのため、優れた体圧分散性を発揮できる十分な厚みがあることが重要なのです。

犬の体重によりますが、体圧で沈む部分の床つきがなく、硬い床からの反発の影響を受けないようベッドの沈み具合が半分くらいに収まる厚みとして、小型犬~中型犬であれば最低でも5センチ以上の厚みがあるベッドを推奨します。 人のマットレスのように、厚みが大きくなるほど寝心地のよいマットとなります。

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5センチ以上の厚みがあるベッドでは、後脚の筋力が衰えたシニア犬や関節の病気をもつ犬にとっては乗り降りしずらいのも事実ですが、市販の連結マットでステップを作る(ご家庭にある座布団を部分的に重ねることでもステップを作ることができます「ベッド用ステップを作ってみよう!」参照)など、少しの工夫で乗り降りのしずらさや負担を解消できますので、ベッドの厚みが5センチ以上あっても何も問題はありません。

ベッドの機能性

シニア犬・高齢犬には機能的にも優れたベッドを選ぶことが重要となります。市販されているベッドの中でも、特に優れた高品質なベッドが備えている主な機能性についてご紹介します。

<体圧分散性>

身体の重みによって部分的にかかる圧力を、身体の接地面全体に分散することです。「体圧分散に優れている」ということは部分的な沈み込みが少なく圧力の分散率が良い、ということになります。

例えば床や畳に枕を使わず仰向けに寝たとき、頭、肩、背中の上部、お尻、かかとに重みが集中していることがわかると思います。その圧力をあまり重みがかかっていない部分(背中の下部や腰、太もも、ふくらはぎ)にも接地させることで身体全体に重みを分散することです。

犬の体の場合は接地面のあご、前脚の上部(肩)、前脚全体、後ろ脚上部(もも)、後ろ脚全体に重みが集中しやすいようです。

体圧が分散されにくいマットやベッドは、局所的にかかる圧力によって床ずれ(下記参照)ができやすくなります床ずれができる大きな原因は体液や血液の循環障害で、重みで圧力がかかる部分の細胞や皮膚の体液と血液の流れが悪くなり緑膿菌に感染することで起こります

床ずれを起こしやすいベッドは、以下の2つのベッドです。

  • フカフカで体が沈み込み過ぎるベッド:ワタ詰めのベッド等。市販されているベッドでは一番多い種類です。ワタのベッドは材料コストが安いため、販売価格が安くて魅力的です。しかし、反発力が少なすぎるため、ベッドに沈み込んだ体を起こすのがシニア犬には困難で、寝返りを打つ回数が少なくなり、体に大きな負担がかかります。

  • 十分な厚みがなく床つきを起こすベッド:床から圧力が跳ね返ってくるため、体に大きな負担がかかります。

床ずれはひとつ治る頃にまた違う箇所にできることもあり、良くならない場合はいつまでも傷口が化膿し続けて骨まで達することもあるやっかいなものです。体位交換やマッサージも予防効果はありますが、寝床のマットやベッドが体圧分散に優れたものであれば、それだけでも高い予防効果を発揮できます。

体液や血液の循環を妨げることは内臓の働きにも大きな影響があり、体液と血液の循環を視野に入れてマットやベッドを選ぶことは、愛犬の寿命に直結する問題ともいえるでしょう。

体圧分散性は、長い睡眠、足腰の筋力低下、関節トラブル等が特長であるシニア期以上の犬にとても効果的な機能性です。犬の寝たきり介護は体圧分散性が必須です。体圧分散性に優れたベッドは高反発クッションを採用しているベッドとなります。

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犬の床ずれ

床ずれは医学用語では褥瘡(じょくそう)といいます。人も寝たきりになると床ずれを発症しやすくなり、同じく犬や他の動物の発症メカニズムもほぼ同じです。

寝たきりで長時間にわたって圧迫を受けた部位の血流が悪くなると酸素や栄養が行き渡りにくくなるため、皮下組織に壊疽化(細胞組織が死ぬこと)が起こります。やがて壊疽は上皮質にも広がり、皮膚に穴があき皮下組織や骨が見える状態に達します。この状態では様々な感染症にかかるリスクが高まり、更に重症化すると骨をも蝕んでいきます。床ずれは皮膚疾患といっても皮下組織から発症するので発見がしずらく、皮膚に穴があくまで気が付きにくいのが特徴です。

犬の体で発症しやすい部位は主に、各関節部分、アゴ、肘、肩、腰骨、尾骨などの骨ばった部分と、後ろ足の内側部分といわれています。

表皮に赤みができている、その部分だけ乾燥している、毛玉ではないが毛が固まっている、ジクジクしているなどがみられたら床ずれができている可能性が高いです。

<洗えて乾きが早い>

ベッドを使う時間が長いシニア犬のベッドは丸洗いできるものがオススメです。クッション部分を頻繁に洗うのは大変ですので、ベッドカバーが取り外せるベッドの場合はベッドカバーだけでも湿度の高い季節は頻繁に洗濯してあげましょう。乾くまでに時間がかかるベッドは細菌が繁殖しやすいため、乾きの早いベッドがオススメです。

<ホコリが出にくい、 チリダニが繁殖しにくい >

ワタのベッドはホコリが出やすく、高反発ベッドはホコリがほとんど出ません。 ホコリが出にくい素材のベッドの方が有利です。

チリダニはアレルギーの原因に

ジメジメする梅雨時期、そして、ムシムシする日本の夏。この時期はチリダニが一番繁殖するときです。チリダニは猛スピードで繁殖して、そのフンや死骸がハウスダストとなり、人間だけでなくペットのアレルギーの原因になります。

ペットの毛やフケが付着したペットベッドは高温・多湿を好むダニの温床となりやすいのです。家の中にいるダニのほとんどは0.3ミリほどのチリダニで、アレルギー症状のほとんどはこのチリダニが原因となります。

『家の中で繁殖するチリダニ!』
東京都内の住宅におけるダニアレルゲン調査について

ワタを使用したベッド場合は水洗いしても奥に入り込んだダニのフンや死骸を効果的に落とすことはできませんので、ワタのベッドは注意が必要です。また、防ダニ加工が施されたワタのベッドについても3年間使用すると効果は低下し、ダニの繁殖が発生してしまいます。

ワタのベッドは使わず、通気性に優れたダニが繁殖しにくく、洗えて汚れを落としやすい素材を採用したベッドを使いましょう。また、ベッドカバーを取り外せるベッドを使用し、洗濯してチリダニのエサとなり得る物質を取り除いてください。

ダニのアレルゲンは水に溶けやすい性質なので水洗いが効果的です。なお、天日干ししたり叩いたりするだけではチリダニのフンや死骸を全て落とすことはできません

ブラッシングや定期的にシャンプーをして、チリダニのエサとなるフケや抜け毛を落ちにくくしましょう 。

まとめ

ベッドのサイズや厚み、シニア犬や高齢犬に必要な機能に着目した視点とタイミングで見直し、より良い睡眠と休息がプレゼントできる優れたベッドに買い換えてあげてはいかがでしょうか? 愛犬の健康は良質な睡眠から!

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