「レンタルなんもしない人」の生存権の話

今話題のレンタルなんもしない人の記事を読みました。私はずっと有料でやっていると思っていたのですが、何と経費以外は無料でやっているとのこと。

私はこの記事の中で特に感銘を受けたのが、以下の箇所。

勤労・教育・納税は国民の三大義務というけれど、僕はそんなもの守らなくていいとけっこう本気で考えています。それよりも大切なのは、どんな人でも生きていていいという生存権。人や社会に対して何か役に立つことができなくても、ストレスなく生きていける世の中であったほうが、誰もが幸せに生きられると思うからです。
だから僕はあえて「何々ができます」と声高に言うのではなく、「なんもできませんが、それでもよければ」とつぶやいていきたいのです。

世の中、生産性のない人は役立たず、生産性上げなさい、という風潮の中、「なんもできません」と言ってる人に依頼が殺到するという現象。憲法で言うところの「勤労」って何なんだろうと考えさせられます。勤労って汗水たらして、ってイメージですが、レンタルさんは何もしない。お金もらってるわけでもないので、ボランティア?ボランティアは、人の役に立つために何かしたい、と言う積極性みたいなのがあるので、レンタルさんの場合の完全に消極的な態度には当てはまらない気がするし。

何もしないことが役に立つという、パラドックス。人気の秘密はレンタルさんの人柄とかもあるとは思うけど、そういうレンタルさんの生存権に対する考え方、すごく同意できました。

生産性がないことはすべてムダ、って疲れる。壮大なムダにより救われる人間ってたくさんいると思うし。人間、生産性だけでは価値が測れないということが現れているような気がして、ちょっと心が和らぐ話と思いました。


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