苦手なのではなく、得意ではないという事

学生の頃、ある中東圏からの留学生のTA(ティーチングアシスタント)をしていたことがありました。彼女は、ある単元の課題が上手くこなせていなくて、私なりの配慮のつもりで「この単元は苦手な人も多いから」と言いました。

すると、彼女は、「苦手なのではなく、得意ではないのです」と答えました。日本人からは出ない答えだと思います。なんか、そのやり取りですごく目からウロコが落ちたんです。そうなんだ、みんな「得意ではない」だけなんだと。「苦手」なのと、「得意ではない」のとでは、すごく心構えが違いますよね。自分は「得意ではない」だけなんだ、と思うと気が楽になるというか。

今、まさに、子供の勉強で、色々と心配なところが出てきているのですが、例えば算数が「苦手」なんだね、というよりは、「得意ではないんだね」というようにして、「苦手」という言葉は使わないようにしています。絶対心理的ハードルが出てしまうから。

苦手意識を持ってしまうと、やり方を変えたら簡単にできたりするような事でも意識的にやらないようにしてしまったりとか、自分の可能性をますます低くしてしまうような気持ちになってしまう気がします。

意識してネガティブワードは使わないようにしようと思います。


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