スライド1

アルケミエ辰巳蒸留所 Regular Gin 犬啼

今回ご紹介させて頂くのは、アルケミエ辰巳蒸留所さんのレギュラージンです。

辰巳蒸留所は、水の豊かな岐阜県 郡上八幡に、昨年できたばかりの新しい蒸留所で、オーナーの辰巳さんがお一人で酒を作られています。

辰巳さんは、これまで世界中各地を旅して、土地土着のお酒を飲み、時には従業員として働いてお酒作りの経験を積まれてきたそうです。

→【補足】辰巳蒸留所については、料理通信9月号「夏の酒とつまみ」にインタビューがありました。

辰巳さんのジンは、生産量が少ないこともあるかと思いますが、非常に評価が高く大変な人気で、現時点ではどのサイトでも完売中となっています。

私は、幸運にも川崎のバール(オーナーがクラフトジンがお好き)で、レギュラージンを頂くことができました。

辰巳さんのレギュラージンは、ジュニパーベリーのみで作られています。(補足:最近話題のクラフトジンは、ジンの主素材であるジュニパーベリーに加えて、特徴を出すために様々なハーブやフルーツなどのボタニカルが使われています。)

ジュニパーベリーはヨーロッパ原産のスパイスの一種で、味は若干フルーティーながら胡椒のようなスパイシーな匂いがする木ノ実です。

ジュニーパーベリーのみで作られた、辰巳さんのレギューラージンのお味は、ジュニパーベリーの香りが鮮烈でありながら、重厚で香りの広がりが緻密にコントロールされたスパイシーな印象でした。針葉樹林が生い茂る北欧の静かな森の中にいると、こんな匂いがするのかなって感じです。

ジントニックでも頂きましたが、これまた絶品でした。

辰巳蒸留所さんは、レギューラージンだけでなく、地産の素材を使ったジンも製造されています。なんとか手に入れて飲んで見たいですし、何よりも郡上八幡の蒸留所に訪問させて頂きたいと思っています。

2018.09.07 Burix