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柄本家のゴドー他いろいろ

源さんがラジオでオススメしていたのを色々と読んだり見てたりしてた・・・。


まず「柄本家のゴドー」。。

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”ゴドーを待ちながら”っていうサミュエル・ベケットという劇作家を書いた戯曲を、柄本明さんの息子さん達二人が、父からの猛特訓の末に劇場で披露するまでの軌跡をドキュメンタリーで送る映画なのだけど、見終わって第一に思ったことは・・・


役者って、大変だなオイ!!!(。・ω・。)


って事でした。笑

役になりきるには役の過去や思いまで汲み取って演じなければいけない。

これがメチャクチャ大変そうだった(>_<)



ーーーーーあ。

そういえば、どっかの本かなんかでよんだことあるのだけども、

役者にまず練習としてやらせるのが

演じる役の枠だけを決めて、後のストーリーは全部自分達にお任せするっていう方法(例えばB男という人物がいて、そのB男はA子のことが好きなんだけど、A子は別のC男のことが好きで、自分の気持ちを押し隠してA子の前では、おどけて見せたり元気づけたりする役とか)で、その後の物語は貴方たち、好きに演じちゃってください、

というのをやらせる。。

のが、とても面白い練習の仕方だなあ・・とか思った。。

そうやって”後の世界”を考えて演じて貰う方が、その人の想像力が鍛えられていいとか悪いとか・・・・。。(全部の役者がそうゆうことをやる訳では無いと思うけど)

この”ゴドーを待ちながら”も、”その後の物語”を考えて、二次創作的にあの息子達に演じさせてやれば、なんだかその役を自分のものに出来るかも知れないなあ・・・とか、その世界をわかりもしない超絶ド素人人間が、上から目線でふと思ってしまいました。。(すんません)


特に兄ちゃんがねえ・・・・悩みながら父の柄本明さんの指導を受けてる姿が「うああああ~~兄ちゃん頑張れ~~」って心の中でエールを送りたくなるほどに大変そうだった。。(>_<)

同時に、「教える側もこんなに真剣に相手に教えてるんだ」という、

自分のすべてを身を削って教えてる感も半端なく出てて、

この親子は本当に、いい親子なんだな。。と感じました。


柄本明さんという人物は、正直「テレビやドラマで良く出てる人だよねーー。」の印象しか無く、一昨年妻を亡くされてからは傍から見てる一般人でも「だ、大丈夫かこの人?そのまま逝っちゃうんじゃないか??(゚Д゚)」てくらい、

ガックリ元気をなくしてしまい、半沢直樹で、またいつも通りに元気に役をやってる姿を見てホッとしたものですが、ひょっとしたらこの人は「役者」であるということで、奥さんが亡くなってしまった後でも頑張れて来れたのかな・・・ともチラリと感じました。。

古今東西、どこを見ても旦那が旅立っても奥さんは、まるで羽を広げるかのように自分の人生を謳歌し出しますが、先に奥さんが先立たれたあとの男というモノは何故かめっきり元気をなくしてしまい、てんで生きる気力を失ってしまう事の方が多いですよね。(なんかウチの父もそうなりそう・・・)

奥様との馴れ初めのお話はよくは知りませんが、今後も役者活動を続けてまだまだ元気に自分達の息子や弟子達に、色々なことを教えていって欲しいです。。


次に読んだのが「悔しみノート」。。

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コチラも正直に言いますと「どーせどっかの若造が”私の方がすごい!”やら”自分以外全部バカ”」的な感じで書いてるのだろうな~~~。(ああゆうの読んでるとホント、しんどくなってくる)やだな~~、読むの~~~(-_-;)

とか思ってイザ読んでみましたら、


その気持ち、すごくわかる!!!!(´Д`*)

の連続で、面白かったでした。。。

悔し悔しい書いてるのだけど、決して揚げ足を取ったり馬鹿にしたりすることなく、ただ単純に「すごい!」とか「感動した!」という気持ちに、

ただ単純に、素直に悔しんでいる本なのですよ。。


いやいやいやいや・・・・この本の著者は自分に対して自信が無いだの劣等感を抱いてる感じを半端なく受けたけど、ここまで人間出来た人も中々居ないよ、と思った。

たいていの人ってのはサ、自分より才能のある人を見るとね、

絶対妬んでその人を引きずり落とそうとしたり悪いことを書き殴ったり、

攻撃したり、とにかく自分より下に持ってこうとするんですよ。。

んでその後はお決まりパターン。。”私、この人達より上です”アピール。。

この本は、そんな自分を着飾ったり悪口を言ったりせずに

ひたすらに自分の中のドロドロとしたものに対峙してる。

個人的に「そーよ!こうゆうのが聞きたかったのよ!」と、心の中で小躍りするほどに嬉しかった一冊。

そして同時に、


この人、どんだけ色んなエンターテイナー好きなの??

てくらい、たっっっくさんの本、ドラマ、漫画、音楽、監督、もうエンタティナーと名のつくもの、すべて制覇しそうな勢いでいろいろと紹介していた。自分の知ってる作品もあったけど、半分は全然知らない作品や音楽で、こんだけいろんなの観てる人もまあまあ珍しいのでは・・・と思ってしまった。。とりあえず、”左利きのエレン”はそのうち見てみよ。。。


いやあ~~~・・なんか自分の20代中盤の頃を思い出しちまった。。

なんだろね、20代中盤頃って皆あんな感じなのかね。挫折して、自分では「諦められる」とタカを括ってるんだけど、「諦める」という行為自体「諦められない」と同じくらい苦しくて、どっちに転んでも実は同じくらい苦しいっていう事に気づく年代・・・。もちろん、綺麗すっぱり諦らめれる人も居るけどね・・・・。多分、生きることに対して不器用なんだと思う。。


ーーーーあ。そうそう・・・。

「諦める」っていう言葉の本当の意味知ってる?

アレって今は”自分の願望が叶わず仕方がないと断念する”とか、

放棄、ギブアップとかマイナスなイメージのある言葉だけど、

本当は「明るむ」、つまり、「つまびらかにする、明らかにする」という言葉の意味が語源なのだそうな。。

真理を見極めたり、突き止めようとしたりするのが


『諦』という文字の本当の意味。

その意味を知った途端、自分の中でストーンと何かにはまった気がしてね、

あ、そっか。。そりゃ確かに自分、諦めきれねえや。と、その時個人的に思った事を思いだした。。。。

ま、自分の事抜きにしても、とても面白い本でした。。。。。



次に観たのが「トゥルース・シーカーズ」

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オカルトや心霊現象モノが好きな人だったら多分はまると思う!(^^)!

自分もオカルト大好きなんで、全8話だしそんなに長くないのでパパッと観れてすごく面白かった!今こうゆうオカルト系のドラマや映画って少なくなっちゃったもんな。。。始め、怖いドラマなのかな?て思ったけどそんなでもなく、逆に笑えるところもアリ。。。

途中からなんか「悪魔の書」みたいなものが出てきて、ああ。あっちではやっぱり”悪魔”なんだなあ・・とへんなとこで感心。ここでお国柄が出るよね。アメリカでは宇宙人やゾンビで、日本では貞子みたいな幽霊や妖怪で。。面白いね、恐れや奇妙なものは千差万別な形をしてるけれど、その根本的なものの所にあるのは多分皆一緒ってとこが。

自分はあいにく霊感マイナス300な人間なので、こんな感じの不思議体験はしたことないけど、そんな人間に限って興味シンシンな世界観な訳です。。でも逆に、霊感強い人ってこうゆう話嫌がるよね。。無い物ねだりなんでしょうね、要は。。。


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