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好きと憧れを見極めると、キャリアデザインがちょっとうまくいく

こんにちは。CHIHIROです。

栃木で
✔キャリアカウンセラー
✔ファッションコンサルタント
✔タップダンス講師
として活動しています!

今回はキャリアデザインのサポートをしているお客様とのエピソードをもとに、考えたことをシェアしてみたいと思います!(ご本人には許可をいただいております^^)

【自分が自分でいられる瞬間】を積み重ねて、キャリアを築いていくためのヒントになれば嬉しいです!

☾ ☾ ☾ 

「好き」と「憧れ」。似て非なる二つの感情




先日、キャリアデザインのサポートをしているお客様・Aさんとから、こんなメッセージをいただきました。

「”好き”と”憧れ”を混同していたかもしれません」

”好き”と”憧れ”。
わたしも未だに、どっちなのか分からずに、惑わされる感情です。

この二つの感情、みなさんは何が違うと思いますか?
なぜ、混同してはいけないと思いますか?


そもそも、なんでこんな話になったかというと、Aさんが「今やっているデザインの仕事が『好き』なのか分からない」とお悩みだったからです。

Aさんはずっとデザインを勉強してきた方。

小さいころから絵を描くのが好きで、学園祭でメインのポスターを描いたこともあります。学生時代、先生の言葉に背中を押され、デザインの道へ。専門学校での学びを経て、現在はWebデザインの仕事をされています。

でも最近、「わたしは本当にデザインが好きなのかな?」と自問することが増えたそうです。

そこで、デザインに対する「好き」という感情について、セッションで掘り下げることになったのです。

そして行き着いたのが、冒頭紹介した「”好き”と”憧れ”の混同」という気付きでした。

セッションを通して、二つの感情を分けて捉えることは、自分に合う仕事や働き方を見つけるために大切ということを改めて感じました。

何が「好き」で何が「憧れ」なのか。
ここがクリアになっていないと、自分の進みたい方向が見えなくなったり、歩んでいても不安が付きまとったりしてしまうのです。

☾ 「憧れ」を追って「好き」が曇る


好きだと思って、選んだデザインの道。
10代の終わりからその道を突き進んできたのに。
時間もコストもかけてきたのに。
もし「好き」じゃなかったら?

そんな不安が、Aさんにはあったんじゃないかと思います。

でも、Aさんにとって「デザイン」はちゃんと好きなことでした。
なぜなら…

過去の経験の中に「デザイン」を心から楽しんだり、誰かに喜んでもらえた経験があったから。
もっとスキルを磨きたいという気持ち=追求したいという気持ちも自然と湧くから。

誰に強制されるでもなく楽しめる。誰かに喜んでもらって自分も嬉しくなる。もっと腕を磨いて、もっともっと自分や誰かを幸せにしたい。

そんなふうに思える「デザイン」は、Aさんにとって「好き」なものだと言えそうだと分かりました。

では何がAさんの「好き」な気持ちを濁らせていたのか?それは、「デザイナー」という職業イメージへの「憧れ」でした。

デザインが好きならデザイナーを目指すのは自然なことです。

デザイナーとして、かっこいいデザインや広告をつくりたい。
クリエイティブな存在として世の中に認められ、活躍したい。

Aさんも、そんなデザイナーになりたいと、キャリアを築き始めました。

しかし、トップデザイナーの方たちが、公私の別なく働いているのを目の当たりにして、Aさんは違和感を持ったそうです。自分には向かないワークスタイルかもしれない、と。
また、条件や制約が厳しかったり、マニュアル通りのデザインしかできないと、デザインが楽しくなくなってしまうことが分かりました。Aさんがデザインを「好き」でいられるには「自由さ」が必要だったのです。

しかし、デザイナーという肩書で仕事をしていくには、クライアントなど他者の存在を無視することはできません。小さな仕事の積み重ねも必要です。時にはプライベートも犠牲にして、仕事に取り組まなければなりません。
Aさんにとって、トップデザイナーという仕事は「好き」ではなく「憧れ」でした。かっこいい。素敵。でも、そういう存在になる過程の中には、自分とフィットしない部分があると気づいたのです。

働き方や仕事内容が自分に合わないにも関わらず、デザイナーという職業のイメージに「憧れ」たことによって、デザインに対する「好き」の感情が曇ってしまっていたのでした。

こんなふうに、「憧れ」に囚われることによって、「好き」な気持ちに自信を持てなくなってしまうことがあるのです。

☾ 「好き」と「憧れ」の違いは「過程を楽しめるかどうか」


もうひとつ、Aさんには、もっと「好き」と思えるものがありそうだ、ということも分かりました。

Aさんの中で、仕事として携わっていた「デザイン」は、「好き」なものの代表として大きな存在でした。しかしAさんの経験や気持ちを掘り下げていくと、まだまだ色々と「好き」なものが発見されていったのです。

例えば…

リアルイベントを企画すること、運動を通して心身の健康を維持すること、お菓子作り……などなど。

これらの「好き」には共通点があります。それは「過程が楽しい」ということ。対して、「憧れ」ているものは総じて「過程をすっ飛ばしてゴールにたどりつきたい」ものでした。

完成された・理想の・完璧な・ひたすらにかっこいい存在に、ひとっとびでなれたら最高かもしれません。
でも、実際そんなことはあり得ないわけで。。

もし「憧れ」ているものを仕事にしてしまったら、過程を楽しむことができません。理想の姿がちっとも手に入らないその時間に、苦しみます。失敗するカッコよくない自分の姿に幻滅します。うまくいかないとき、投げ出したくなります。

「憧れ」は一見「好き」と似ていますが、その存在に近づく過程にある試行錯誤には、魅力を感じていないのです。

自分が「好き」だと感じているものを、「過程を楽しめるかどうか?」の基準で仕分けしてみると、それが「仕事」に成り得るかどうか、クリアになっていくはずです。


☾ 「好き」を整理して、キャリアを良い感じにデザインする


セッションをとおして、Aさんの「好き」はこんなふうに整理することができました。

✔デザインは「好き」。自由に作品を創れる環境が必要
✔他にも「好き」なものがある

Aさんは、「デザインが好き」という感情が「憧れ」によって曇ってしまったことで、自分のキャリアに自信が持てなくなっていました。また、「デザイン」が「好き」の感情の中で大きすぎたため、他の「好き」が見えづらくなっていました。

しかし「好き」と「憧れ」の区別が明確になったことで、デザインを仕事にするにはどんな環境を整えればいいか?が分かりましたし、他にも仕事に取り入れられそうなものが見つかりました

「好き」と「憧れ」は「何かに惹かれる」という点で心の動きがとても似ています。その違いをしっかり見極めることは、「好き」を仕事にどう活かすか?どう絡めていくか?を考える上で、とても大切です。

取り組むと、エネルギーがどんどん湧いてくる。
携わることで起こる、自分の変化を楽しめる。
自分が自然と突き動かされる。

これが「好き」の感情。
「好き」を整理しておくと、よりクリアな視界で、より広い視野で、キャリアをデザインしていけるのではないかと思います。

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