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「視線読み」はマルセイユタロットの醍醐味(タロットリーディングについて)


こんにちは
カードは読むけど空気は読めない占い師、安藤オーカーです
最近はもっぱら夢のお告げで目覚めたルノルマンカードで遊び倒していますが
やっぱり私の本命はタロットや!マルセイユタロットや!
ということで今日はマルセイユタロットの醍醐味の一つ、「視線読み」についてお話したいとおもいます


・マルセイユ版使いにお勧めな本の紹介

マルセイユタロットの視線読みについては日本ではカモワンタロットの「動的展開」が有名かもしれませんが、この本でも視線読みについて紹介されています

”Untold Tarot: The Lost Art of Reading Ancient Tarots”
Caitlín Matthews (著)
 

この本は本当にマルセイユタロット使いの人におすすめで私の教科書の一つです
ウェイト版が普及する前、20世紀以前の古いカード占いの展開方法が紹介されています
(余談ですが彼女のルノルマンカードの本も私の教科書となっています)

LINE読み、視線読み、タブロー読み等々、シンプルでいながら柔軟性のあるリーディングがこの本で学べます
とにかくめちゃくちゃお勧めです

・「視線読み」はマルセイユタロットならでは

マルセイユ版は人物が左右に視線を向けるものが多いのでこの視線を追うことで「物語」をリーディングすることができるんです

実際に”Untold Tarot”で紹介されていたサンプルを再現してみました


このサンプルを独自の「お題」でリーディングしてみましょう
(元のお題やカードの展開方法については本の内容に触れてしまうのでここでは割愛します)

ここでのお題は「気になる男性ができました。彼との今後はどうなりますか?」とします

まず
①正義の上下に⑥愚者と⑦棒王がいますね
⑥愚者の視線は⑩コイン5を向いています
⑦棒王の視線は⑪カップ10に向いています

⑩コイン5(散財)に向かう⑥愚者
⑪カップ10(愛情の達成)を狙う⑦棒王

そして⑥愚者と⑦棒王を天秤にかける①正義

時間やお金を費やして愛情の達成を狙う&天秤にかける
もしくは「相手の収入で選ぶべきか、フィーリングで選ぶべきか」を天秤にかけているのか
私はここでこの女性は婚活中なのかなと思いました

➂女帝は④剣2(葛藤)を見つめ、その先には⑤吊るされた男(試練)がいます

そして⑤吊るされた男の上には⑧カップ5(後悔)、下には⑨恋人(選択)、その渦中の男性の視線の先には⑫カップ8(優柔不断)を見つめています

全体の物語としてはこうなります
「愛とスペックを天秤にかける質問者さん(正義)、出会った男性に好意を抱く(女帝)も、その先には葛藤や試練(吊るされた男)が待っています
どうやらお相手には他にも選択肢となる女性がいそうです(恋人)」

どうやら質問者さんが①正義の天秤で「測る」ように、お相手も質問者さんやそれ以外の女性を「選んでいる」可能性がありそうです
そしてこのままだと別の女性を選んでしまう可能性が高そうですね

・マルセイユタロットは柔軟性が魅力

もともと占いというかスピリチュアル目的で作られたわけではないマルセイユタロット
その分リーディングも展開も柔軟性があります

とにかく柔軟なので
「このカードはこういう意味」と固定して読む必要がありません
特に小アルカナはスートだけなので本当に柔軟に解釈ができます
またスプレッドを展開しても「この場所のカードはこういう意味」と解釈しなくてもカードの「物語」を読めば読めてしまうんですよね

もちろん知識があったほうが幅は広がりますが暗記しなくても物語を読めば占えるんです

私にとっては「カードが自分で語りだす」、それがマルセイユタロットです


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