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グランタブローの「距離読み(Near And Far)」メソッドが面白い(ルノルマンカード)

こんにちは
カードは読むけど空気は読めない占い師、安藤オーカーです
夢のお告げから寝ても覚めてもルノルマンカードのことばかり考える毎日ですが、最近さっそく壁にぶち当たりました


・「グランタブロー」、時間軸で読む?距離で読む?

ルノルマンカード占いの醍醐味と言えば、カード36枚全てを展開するグランタブローだと思っています
カード全てを使い複雑な人間関係を読み解くグランタブロー、憧れです!

象徴カードを中心とした時間軸

このグランタブロー、カードの展開方法も読み方にも様々な方法がありますが、一般的な読み方は
「象徴カードが出てきた軸を現在軸として、左を過去、右を未来とする」
というメソッドのようですね
おそらく日本だけでなく海外でもこの読み方が主流とも感じています

一方で時間軸を採用せず
「象徴カードとの距離でリーディングする」
という距離ベースのメソッドもあるようです
歴史的にはこちらのやり方が古いものの、この場合は時間軸が希薄なので「今後3ヶ月以内」等とあらかじめ設定した範囲で読み解くスタイルが多いようです

なお「両方採用する」という読み方もありますが、いずれにせよこの時間軸を採用している方が多いのかな、という印象です

確かに過去現在未来と軸を設定したほうが洗練されていて読みやすい気がします

・時間軸を採用すると右端問題が…

しかしですよ
「象徴カードが出てきた軸を現在軸として、左を過去、右を未来とする」
を採用すると、その象徴カードが右端に出てきた時はどうしたらいいのでしょうか?

右端問題

ちなみに象徴カードが右端に出てくる確率は13.88%(8×4+4で展開した場合)
加えて「未来」のカードが右側に一枚しか出ない場合も同じく13.88%
「未来のカードが少ない・出ない」の確率は27.77%…
そこまで低くない確率なんですよね

占者によっては右端に象徴カードが出てくるとやり直す人もいますし、あえてそのまま読む人もいるようです
時間軸の採用は主流ですし、広く実践に使われているということはそれだけ利点があるということは理解できます

しかしですよ(二度目)
こだわりの強い発達障害の私

せっかく偶然性を利用する卜占なのにやり直すの、何だかなあ
せっかく採用したのに未来軸が無い状態で占うの、何だかなあ

と非常にもやもやしていました
自分の中でうまく処理できないとよくこうなります

・最近「距離読み(Near And Far)」メソッドが面白い

もやもやしている時にふと気が付いたのがこの「距離読み」でした
多くのルノルマンカードの教本にも「距離読み」は紹介されています
ですが大抵は概要だけで「距離読みだけ」でがっつり読む方法がなかなかわかりませんでした

そんな時に出会ったのがこちらの本

The Petit Lenormand Traditional Grand Tableau: A New Look at the Method of Distance 
(プチ・ルノルマン伝統のグラン・タブロー: 距離法の新しい見方)
by Lisa Young-Sutton 

この彼女のメソッドがですね、非常に面白いんです
1799年にドイツでデザインされたプチ・ルノルマンカードをベースとした伝統的な「距離」で読む方法が解説されています
彼女はこの距離読みを「MODメソッド(Method of Distance)」と呼んでいるのですが、このメソッドが私が今まで学んできたものとかなり違っていて独特なものなんですよね

なんといっても一番大きな特徴は「象徴カードの左右どちらに出たかで過去か未来かを判別しない」というところでしょうか
カード全体に時間軸を持たせず「物語」として読むことにも共感できました
このメソッドでも基本的には左から右には読むのですが、「(象徴カードの)左は過去、右は未来」という軸がないのでかなりフラットな印象です

ちなみに彼女はグランタブローの読み方として有名な「ハウス読み」も採用していません
加えてカードの解釈も「古典的」ということで独特です(これは単に私の勉強不足故かもしれませんが)

とにかく今まで得てきた知識とかなり違うので混乱もありますが、本当にめちゃくちゃ面白いです

なので現在は彼女のコミュニティに参加させてもらい勉強中です
コミュニティ内では海外のたくさんの方が彼女のメソッドを応用したり持論を展開しています
ルノルマンカードを初めて1か月と少しの私には正直難しいことばかりなのですが、とくかく楽しいです

・占いは自由度が高いほうが面白い

ルノルマンカードに限らないことですが、私は占いは自由度が高いほうが面白いと考えています
だって占いに自由度がなくなってしまえば極論「誰が占っても同じ」てことになってしまいますので、占い師も必要とされなくなってしまいます
同じツールを使った占いでも、AさんとBさんでは視点が違うとか組み立て方が違うとか、何かしらの違いがないとつまらないです

海外に限らず日本国内でもそうですが、占いの手法について侃々諤々やっている人達もいるようです
ルノルマンカードでいうと、グランタブローは8×4+4で展開すべきか9×4で展開すべきか、とか逆位置を採用すべきか、とか時間軸を採用すべきか、とかですかね

でも占いのやり方に正解なんてないわけで、占者が納得していて実際に使えるならそれでいいんじゃないかと思います

というわけで、私は私の納得できる方法を探すのです
正直、この作業が一番楽しい!


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