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一汁一菜

今日のひとこと(3)

今日のひとことは、料理研究家の土井善晴さんの著書、
「一汁一菜でよいという提案」から引いています。

一汁一菜(ご飯と味噌汁と香の物)の美しい写真とそのレシピも書かれた、心にも身体にも目にも優しい贅沢な一冊です。

でも、これはレシピ本ではありません。

なぜ、一汁一菜でよいという考えにたどり着いたのか。
土井さんのそれまでの試行錯誤の足跡が書かれた本です。

その足跡をたどれば、自分ももっと人生を豊かに生きられるのではと思い手に取った本です。

自分自身を大切にしたいと思うなら、丁寧に生きることです。

わかってはいても、忙しくなるとつい、料理の手を抜いてしまいがちです。
料理だけではありません。
掃除や洗濯もそうです。

生活から丁寧さが薄れていくと、少しずつ部屋にほこりが積もるように、自分の心にも頭にもほこりが溜まっていくのがわかります。

感受性が鈍る。
いやみがましくなる。
ものごとをクリアに考えられなくなる。
仕事の効率が落ちる。
体調が悪くなる。

誰もが経験したことがあるのではないでしょうか。

自分自身を大切にすると言われても、漠然としすぎていて、どこから手をつけていいのかわかりません。

でも、たとえば、毎日、丁寧に、
お茶をいれる。
洗面所のシンクをふく。
ベランダのサンダルをそろえて置く。
玄関脇の鏡を磨く。

このどれかひとつだけでいいのです。
それを丁寧に毎日やってみる。

毎日続けるためには、
シンプルであることが大事です。
そして、最初から完璧にしようと思わないことです。

仕事に集中するときに、一汁一菜を試みて下さい。きっとはかどると思います。

―中略―

日常は常に冷静でいることが望ましい。

人は一度にひとつのことしかできないのだと思います。
そう思っておいた方が、いろいろなことが案外軽やかに前に転がり始めます。

仕事に集中したいときには、栄養バランスをとりやすい具だくさん味噌汁だけを作る。
あとはご飯と漬け物があればいい。
あれもこれもではなく、たったひとつに絞ることで、選択する悩みがなくなって落ち着きます。

集中に平常心はかかせません。

まずは自分が居心地が良いと思える状態をつくること。

ひとことのつもりが、長くなってしまいました。
最後までお読み下さりありがとうございます。

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