○○が苦手の思い込みをはずす
生まれて初めて、Zoomで絵を描くレッスンを受けてみました。
これが、実に楽しい!
自慢ではありませんが、私は絵が大の苦手です。
小学校の写生大会で、時間が足りず面倒になって、下描きしていた人物をふたり塗りつぶして芝生にしてしまうような子どもでした。
母は画才があっただけに、劣等感の塊です。
残り時間を気にするような年齢になって、固く閉じた扉を開いて自分を解き放つきっかけにできるものはないかと思っていたときでした。
友人がそのレッスンに参加してとても楽しそうだったので、早速申し込んでみたのです。
受講したのは、このクラスでした。
Zoomで三時間。
正直、長いなぁと思っていました。
ところがやってみるとあっという間の、ちょっと経験したことのない没入感を味わうことができました。
快画塾の「快」は、単に気持ち良いというだけではなく、「無」を意味しているのだそうです。
私はこれを、フローの状態、よく言われるゾーンに入ることだと理解しました。
そしてこの三時間で、私はまさにその「快」を感じることができたのです。
普段、言葉を扱うことを生業としている私は、左脳主導型の人間です。でも、絵を描くには右脳主導型に頭を切り換える必要があります。
これが意外に難しいのです。
目の前にあるものを、その通りに描けばいいだけなのにそれができない。
なぜなのか。
ひとつの大きな理由は、左脳が介入してきて、たとえば、目はこういう形と決めつけたイメージで勝手に解釈してしまっているからなのです。
対象物を見ているようで、実は見ていないのです。
その左脳のしばりをはずすために様々な工夫があるのですが、そのひとつが、「逆さ描き」という手法です。
例えば人物の顔写真を上下逆さまにして描くのです。
もはや顔の体裁をなしていないので、とにかく見えている形を忠実に写し取るしかなくなります。
描き上げた絵を上下反転させると、あら不思議。
思った以上に味のある絵が描き上がるのです。
もちろん、あくまでも自分の感覚での思った以上にであって、他人目線でどう見えているかは全く別の話です。
でも、それでいいのだということを、改めて理解しました。
そもそも、絵にいいも悪いもないのです。
上手とか下手とかも関係ないのです。
あるのは、自分がどう描いたか。
自分がどう感じるかだけなのです。
これは絵だけではなく、生活の全てにあてはまることです。
自分は自分の人生を生きることしかできません。
その人生を慈しむかどうかは、自分次第。
実は、人に批判されると思っていることの大部分は、既に、自分が自分自身を批判しているのです。
要するに、思い込みなのです。
こうあるべきの枠をはずせると、自由に飛び回ることのできる無限の空間が広がっていることに気づけたような時間でした。
何かに行き詰まっている人、どうも最近不調だと思っている人は、自分が苦手だと思い込んでいることをやってみると、案外、不調から抜け出す近道がみつかるかも知れませんよ!
最後に、今回のレッスンで描いた絵を二枚公開します。
誰を描いたものかは、ご想像におまかせします(笑)
今回引用した言葉の出典は、すべてこの「絵画塾」のメルマガです。
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