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【すごく】ELLEGARDEN トリビュートアルバムのぶっちゃけレビュー【良い】


いやホントにさ…




Amazon Music担当者の敏腕っぷりには、本当に脱帽させられます。


Amazon Music 限定で、あのELLEGARDENのトリビュートアルバムが配信されました!!(うおおおお!)


いや、まさかあのメディア嫌いのELLEGARDENが、こういった形で世に出ていくとは、往年のファンからは思いもよらなかったと思います。

さらにAmazon Musicではドキュメンタリー『ELLEGARDEN : Lost & Found』が配信決定!!


すごいよAmazon…。ネトフリやSpotifyに負けてないじゃんかよ…。


ニューアルバムのリリースも年内に控え、ライブではツアーのこともちらほら言及していた。彼らの今後の動きには、全くもって目が離せない。


新曲発表、NHKでのドキュメンタリー、2曲目のリリースと、色々と動きがありつつも、間髪なくリリースされたこのトリビュートアルバム。


ELLEGARDENを中高生の頃から擦り切れるほど聴いてきたファンとして、ぶっちゃけたレビューを投下していきたい。

さらに言うと、今回参加しているアーティストは割と10代-20代向けのシーン最前線を走っている方々が多く、私自身あまり普段聴かないバンドだったので、忖度なしに聴けるなあとテンションが上がっております!


そんなELLEGARDENどっぷりなファンの目線から、今回のトリビュートのレビューをお届けします。


よっしゃ!!行ってみよう!!



1, Missing - Vaundy


NHKのドキュメンタリーでもELLEのファンであることを言及していたポインティ。あ、間違えたVanudy。

1番は一貫してシンプルなバンドサウンドでまとめていて、かつ随所にアレンジも見られ、「トリビュートってこうだよなぁ〜!」と感じさせる構成になっていた。

もちろんだたのカバーではなくて、歌い方はもちろん、特にフォールの部分がVaundyっぽさを印象付けるものとなっていた。

カバーって本当に難しいよなぁ。原曲を破壊しすぎてもわけわかんなくなるし、忠実にやりすぎると面白くないし。


2番からは違った印象を持たせる。

というのも、バックのサウンドがバンドサウンドから、ストリングスを絡めた奥行きのある曲調に仕上げている。

違和感は一切なく、上手に落とし込んだなと聴いててかなり心地がよかった。途中Cメロでベースが謎に主張してきた時はちょっと笑ってしまったけどw

ポインティ、あ間違えた。Vaundyいいじゃん!!

好!(ハオ!)


2, 金星 - My Hair is Bad

ここできましたマイヘア!

突き抜けるバンドサウンド共に、若い性愛を歌詞に乗せ、マッチングアプリに蔓延るであろう迷える男女の支持を集めるバンド!(偏見)


さて、この曲に関してだけど、、、

まさかの途中でオリジナルの歌詞がブチ込まれておりますwww うへぇwww

前半までは、おおお!めっちゃ忠実にやってくれるじゃん..!

本当にELLE好きなんだろうな。きっと文化祭で大好きなバンドコピーするみたいな、そんなワクワクする気持ちでやってくれてたのかなぁ。。。なんて勝手に妄想を膨らませていた時



急に聴いたこともねぇ歌詞が割り込んで来やがった。(ドン!!)



うーーーんwww うん!www まぁいいんじゃないカナ⁉️😅 


初っ端がド正面から来たせいか、乗ったタクシーが急に空を飛ばれた感じでちょっと驚きが先行してしまいました。



3, ジターバグ - BiSH

すいません。BiSHあんま知らないっす。
友達にファンが多いけど、曲をあんまり聴いたことないっす。

ただ一つ言わせてください….。


僕はハシヤスメアツコの見た目が死ぬほど好きです!!以上!!

起立!!!気をつけ!!礼!! (((アッシター!!!)))

結婚してください!!!!




ジターバグ、ふつーーーーにカッコいいじゃんww なにこれwww 



メンバーの誰が歌ってるかさっぱりわからんけど、全員声に違いがちゃんとあって、パンキッシュな曲調とめちゃくちゃ合っている。さすが彼女たちの楽曲と同ジャンルなだけあるなと感じた。

全員の歌声かっこいいじゃんか??これは、、恋??

さらに、バックで鳴っている楽器隊!!ここ!!すごい良いですありがとうございます!

ちゃんと原曲を残しつつ、アレンジが至る所に散りばめられていて聴いててどんどん深淵に連れてってくれる。全く飽きない。

こうやってアレンジする方法があったかーと、このバージョンでスコア出して欲しいと思いました。ぜひお願いします。

ステージの上でギターかき鳴らして、思いっきりマイクに向かって叫んでる、そんな様子が彼女たちの歌から感じ取れました。

もちろんBiSHが「楽器を持たないパンクバンド」っていうのは知ってた上での感想です。

むしろ「楽器を持たないパンクバンド」というコンセプトに、ゴリゴリのパンクファンである私は「は?舐めてんのか?」と老害丸出しだったのをここにきて猛省しております。


BiSHのカバー、優勝候補です。本当にありがとうございました。




4, 高架線 - マカロニえんぴつ

いまや絶好調、音大出身の実力も兼ね備えたイケイケバンド。ポップス寄りな印象だったから今回の参加は驚いた。

初めて彼らを聴いたのは、レモンパイがリリースされた時。ちょうど車の中でラジオから流れてきて、カッケェやん!ってなったのを僕のSyazamが覚えてました。

言葉遊びと小気味良いテンポで軽やかなバックミュージック。今ドキな感じで好きです。




さあ高架線ですが、、



イントロからピアノできたか〜!!!!!(ニッコリ)

んでもってその後に入る謎の弦楽器はなんだ?一瞬アコギかと思ったけど、妙にサスティーンがないし。

おそらく大正琴?かもしれない。もし使っているのがホントに大正琴だったら感服せざるを得ない。どんな楽器使っとんねん。

イントロ後半で入るディストーションギターもかっこいい。ツインでハモらせてくる辺りもツボです。ご馳走様でした。

こっからイントロの拡張に入る。このオリジナリティーは正直やられたと思った。原曲の高架線の構成を殺さずに、見事彼らのものに昇華させている。めちゃくちゃかっこいい。

ギターのミュートも、打ち込みのビートも、途中なんか入ってくるシュワーンってやつも(お前レビューやめちまえ…)、ある意味Future BassとかTrap寄りな作り方で舌を巻いた。

実はその辺りのジャンルとパンクって相性良いのよね。Said The SkyってアーティストがMotion City SoundtrackやState Champsと曲作って、まさしくそれを体現しているからぜひ聴いて欲しい。



そんでサビ。これはすごい。感動した。

イントロから続いて、浮遊感のある電子音を主張せず入れ込みつつ、跳ねるようなギターで押し上げていく。

そして「この先にはきっとあると」の部分で、オンコードが入って曲調に400mくらい深みが出る。この曲、、深い、、!ボ!ボ!!

さらにボーカルはっとりの、ドライブが効いているのに伸びのある歌声は、聴いている僕たちをどこまででも連れてってくれる。

その先もバシバシに期待を裏切ってくる。

Cメロから入るストリングスとマーチングっぽさ、さらにバッキバキにはいるカッティング、かと思えば静寂と共にイントロ以来のピアノが曲を彩る。

ラスサビは転調と共に、コーラスで厚みを増した壮大なサビへと展開していく。


聴けば聴くほど良さがどんどん出てくる最高のカバーでした。あんまりマカえん聴かないけど、彼らは本当にすごいよ。感動しちゃった。

これも優勝じゃんかよ!!



5, 風の日 - 山本彩

歌うっめええええええええ!!!!!!!!(階段から崩れ落ちる僕)


アイドルとかマジで興味ないし、興味がない故にその辺の知識もクソほど薄い僕ですが、この世でPRSのギターが似合うランキングがあれば間違いなく1位は山本彩です。よろしくお願いいたします。

ちな廉価版。custom24よりも輝いてるぜ…。

だってさ、まずギターが上手いじゃん。アコギもエレキも。そんなんずるいじゃん。

そんでもって歌が超上手いじゃん。一番重要なんたけど、僕めっちゃ見た目タイプなんすよね、じゃん???恋じゃん???



はい。曲に移ります。


いきなりアコースティック調で始まる風の日。アコースティック死ぬほどいいなこれ。

透き通る歌声を遮るものはなく、耳に全てが飛び込んでくる。


かと思いきや、キーをさや姉に合わせた形で、お決まりのファジーなイントロが走る。もうここで心臓ドックドックですよ。

サビ前に入るバスドラも、勢いの付け方としては最高で、こんなんライブでやってくれた会場の床抜けますよ?大丈夫ですか??

特段、原曲から変えたことはしないんだけど、さや姉の歌声がそもそも良すぎてマッチしすぎて、他になんもいらないなと思った。


これは一種にフェチズムなんですけど、さや姉が歌う曲の主語が「僕」なのすごい良いなと思いません??思いませんかそうですか。キレそうです。

このトリビュートアルバムの中では一番原曲の純度が高いと感じました。この方向性で行ってくれたのは個人的には超絶ありがたいです。


どことなく2000年台後半のアニソン感を感じて、僕はとってもとっても好きです。僕と付き合ってください。


なんならアコースティックバージョンでもう一曲作ってくんないかな(土下座)



6, The Autumn Song - BLUE ENCOUNT






これは…なしです…。ごめんなさい。





ブルエンファンの皆さん本当にすみません。キャリアが長い彼らの楽曲の中で、もちろん素敵な曲がたくさんあるのも知っています。ヒロアカの主題歌も素敵です。

ただ、このカバーは正直いただけなかった…。



このトリビュートアルバムが配信開始された時、一番最初に聴いたのがこの曲だった。

というのも、僕がELLEGARDENで一番好きな曲が、この「The Autumn Song」だからだ。

人生で好きな曲Top5に余裕で食い込んでくる。


まず何がしんどいかって、「英詞」の歌い方だ。

別に僕はネイティブでもないし、ハイスタに向かって「発音がクソ」とかそんなこと言う人間でもない。

けれど細美武士と比べてしまうと、曲以前にどうしてもそこが気になってしまった。

今回のトリビュート参加者で唯一、英詩の曲をチョイスしてくれたのは本当に勇気あることだと思う。

だがしかし、ELLEファンからすると、どうしても違和感を感じずにはいられないのだ。

なんか変に巻きすぎて、まどろっこしく聴こえてしまう。Pay Money To My PainのKは、同じように巻いててもカッコよく感じるんだけれども。


であれば、もう少し日本人っぽくカタカナな感じでよかった気がしている。

山本彩の風の日で、Cメロ部分は待ったく違和感なかったしカッコよかったのだから。


2つ目は曲調の単調さと、かったるさ。

最初こそ、ギターのアルペジオと歌のみで進んでいくが、それ以外は横一直線に感じてしまう。

大きな理由として、曲の大半がミドルテンポにアレンジされたためだろう。


原曲は、サビで溜め込んだものを一気に解放するような流れで作られている。

ズクズクとミュートで始まり、曲の主人公の情景が語られる。そこから少しずつ厚みを増す音に合わせて、心情的な表現が吐き出される。

そしてサビにおいて、疾走感とやるせなさを、リズムと詞で爆発させる。


けれどこのカバーは、始まりから終わりまで、ダラダラと一定のテンポで進んでしまっているのだ。

バックもメリハリがなく、常にギターのメロディーとバッキングが混在していて、聴いていて疲れてしまう。


だからこそ、ラスサビだけは妙にしっくりくるものがあった。というかラスサビだけなら英詞関係なくすげぇカッコいいじゃんか。

あぁ、欲しかったのはラスサビのような展開だ、と正直思ってしまった。


だたこの曲をやってくれたのは本当に嬉しかったし、この曲がなかったら、配信をこんなに待ち侘びることもなかったかもしれない。


7, 虹 - Saucy Dog


これまた参加したメンツがいいなと思いました。

マカロニえんぴつしかり、Saucy Dogしかり、脂の乗った彼らをフューチャリングするのは、今の若い世代に届けるのはもってこいだと。



アルバムのラストにふさわしい、素敵なカバーだなと思いました。ボーカル石原慎也の伸びのある歌声は、この虹という曲が一番あっているんじゃないかと感じさせてくれました。

とにかく、ほとんど主張しないのにも関わらず、ちゃんと色が出てる楽器隊が死ぬほどよかった。

まず歪みがミドル太めのドライブで、とにかく暖かい。だから曲全体に心地よさが生まれているのだと思う。

ソロ部分も、原曲のフレーズをしっかりと残しつつ、優しく包み込んでくれるような、そんなギターになっていた。正直この部分めっちゃ感動した。


そんで最後のサビ「〜記憶に変えていける」のあと、「ウォーオウオウ 」のアレンジでちょっと泣きそうなった。カバーってそういう細かいとろこで変化や味変してくるもんだよな…。Saucy Dog最高でしたよ...。


ぶっちゃけ、Saucy Dogの虹!?とか最初は思ったけど、心の底から良かった。

秋と冬の間。日中がまだ少し暖かくて、日が沈む直前の夕方、マジックアワーの空のグラデーションを見ているような、そんな気持ちにさせてくれました。





終わりに


ぶっちゃけ聴く前は、

なんでBRAHMANいないの!?!?!
ホルモンは!?!?
Allisterは!?!?
とか文句と不安タラタラで

なんで最近のアーティストばっかりなんだとふざけんなよ…。と思っていました。

よくよく考えてみれば、同じように10代や20代でELLEを聴いて、私やファンと同じように感動して、青春を共にしてきた人たちが奏でてる音なんだから、カッコよくない訳ないじゃんか!と我に返った次第です。


やっぱり音楽って最高だと。


そして昔じゃ考えられないくらい、裾野を広げてくれたELLEGARDENの今後を一ファンとして追っかけていきたいと思います。

次はドキュメンタリーとアルバム!待ちきれない!!







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