最強の護身術とは?「〇〇をやっているから、そこらへんの男子より強い」という女性たち
前回の実戦の記事が思ったより伸びました。もう少しだけ書きたいことがあるので実戦系の記事を書こうと思います。以前の記事でこれ系は話しても無駄だと書いたのに。。。まあ書きたいときに書きたいことを書きます。
※サムネイルの画像に悪意はありません。合気道を非難する意図もありません。
護身術の目的・ゴールとは?
護身術の目的は文字通り「身を護ること」。ケガも事故もなく平和に過ごすことです。護身術に点数をつけるなら以下。
護身術を考える上で重要なことは「相手をやっつけるかどうか」は点数になりません。むしろ相手に必要以上のケガを負わせたらマイナスです。相手に恨みを買ったらリスクが上がって身を護ることが難しくなります。ストリートファイトは本当に危険です。頭からアスファルトに落ちたら大事故が起きます。大けがをさせて後遺症が残ったり、万が一亡くなってしまったりしたら社会的に大きなダメージを負うことになります。塀の中で人生の大半を過ごすことになるかもしれません。自分を身を護る上で相手をやっつけることは不要です。
アンディ的 護身術ランキング1位2位
そもそもこれは護身術なのか?って感じですが、広義ではこれも護身術だと思います。つまらないかもしれませんが、これを徹底すれば99%護身できます。
戦闘力を上げることは護身にほとんどつながらない
武器の保有は危険
護身術ランキングに武器を持つことは入りません。むしろ危険になります。例えば、銃を持つことが護身につながるかといえば日本でいえば間違いなく持っている方が社会的に危険です。ナイフでも同様です。
逮捕されるリスクを無視したとしても、武器を持ち歩くことで護身できるかといえばそんなことはありません。暴漢5人に囲まれていたときにナイフを持っていても何も解決しません。むしろ事故で相手を刺してしまったら大事故、取り上げられて自分が刺される可能性があります。
強いていうならば、催涙スプレーやスタンガンが有効かもしれませんが、これも失敗したら相手が逆上して大けがにつながる可能性があります。相手が複数いたら持っていても役に立ちません。防犯グッズなら防犯ブザーが最善です。
柔術世界王者の女性の選手は、「不意打ちで後ろから絞められたら何もできない」と防犯ブザーを持っていました。毎日数時間の稽古を何年も続けた人がこう言っているのです。
格闘技や武道は下手にやるとむしろ危険。生兵法は大怪我のもと
個人的な偏見なのですが、一部の女性は自分の体力を過信しすぎです。定期的に護身ネタはSNSでも炎上しますが、つい先日も「ヨガをやって体力あるから男にも負けない」という投稿が話題になっていました。「今度海外へ行くので合気道を習う」「キックボクササイズをやっているからそこらへんの男より強い」「私体力あるから暴漢に会ってもタックルで倒せる」という女性がいつの時代もいます。
そういった女性は、刃牙やホーリーランドや喧嘩商売を読んで、自室で電球の紐でシャドーをやって強くなった気になっている中学生男子と同レベルです。
あと「私筋肉つきやすいから筋トレしない」っていう女子なんなんだ。体幹鍛えてストレッチで代謝上げてろ。
週2,3時間の護身術で簡単に強くなれるわけがないです。男女の体力差は中学生と成人男性くらいあります。週2,3時間運動した中学生が成人男性に勝てるのでしょうか?例外もあるかもしれませんがほとんど制圧されると思います。
また、女性だけではなく男性も少し格闘技をやると強くなった気になるのはよくあります。たぶんみんな通る道です。
格闘技の護身術としての最大の効用は「女性は男性と本気の取っ組み合いでほとんど勝てないことが分かること」「本気の取っ組み合いをしたら漫画や映画のように簡単に人を倒すことができないことが分かること」といった部分にあると思います。アクション映画や形や殺陣や漫画のように人は簡単に倒せません。(武道の形が使えないということではないです)
スパーリングのある格闘技をすることで、「暴漢を華麗にやっつけられる自分」という危険な妄想を打ち消すことができるのが、格闘技の一番の護身術的な効果です。
本当にいざとなった時の対処法として格闘技や武道を学ぶことに意味がないとはいいませんが、非効率で非現実的でリスクが高く、多くの時間と労力をかけないと通用するレベルにはなりません。
実戦は甘くない
こちらの記事で書きましたが、実戦は相手が武器を持っていたり複数いたり、相手が格闘技をやっていたり、2m100kgの男かもしれないし、それらすべてに対応することは不可能です。「非力で小柄な丸腰の素人相手にだけ使える護身術」を身に付けることにあまり意味はありません。「非力で小柄な丸腰の素人相手は倒せるけどそれ以外の相手にはやられてしまう人」になるだけです。この護身術にあまり意味がないです。実戦にならないようにするのが護身です。
定期的にSNSで変な護身術が炎上してます。のどにチョップするといいとか、後ろ蹴りがいいとか、安全ピンとか、小手返しとか。「力のない女性でもこれをやったら倒せる。〇〇は人体でも強い部分。ここを使えば~」「相手の力を利用すれば力のない女性でも~」みたいな文面で。バカは黙ってろ。そんな中二みたいなこと考えるより防犯ブザー買って危険な場所に夜は行かないようにしろ。
でも、みんな悪い奴をやっつけたい
自分もそうでした。みんな教室に入ってくるテロリストをボコボコにする妄想をしたことがあるでしょう。護身術にそういった要素を求める人は多いです。自分もそうでした。スティーブンセガールの映画を見て合気道をやりました。女性が痴漢を撃退した動画は再生数が多くバズることも多いです。
みんな護身術を身を護る術としてではなく、悪いやつをやっつけるかっこいい気持ちいいものと考えがちです。実際の護身はつまらなくて退屈です。「何もないことが最善」となるのが護身なので。
先に書いた「生兵法は大怪我のもと」もそういった部分があります。そういった認識で護身術をかじる人は危機を避けるよりも、むしろ自分の鍛えた護身術で悪い奴をやっつける機会を求めるようになります。半端に合気道やキックボクシングや筋トレをやった女性の「そこらへんの男より強い」はそういった意味でとても危険です。
渋川剛気の護身完成
「渋川剛気 護身」「真の護身」「護身完成」で検索してください。たぶん出てきます。危うきに近寄らず、危機にたどり着かない。護身とはそういうものです。
刃牙の話がしたいんだ。俺は。
ちょっと脱線。日本は平和だよねって話
「悪いのはあっちなのになんでこちらが逃げたり襲われづらい格好をしたりしなければいけないのか」
護身は逃げて避けること、という趣旨の話をすると一定数こういう反論があります。痴漢の自衛の話をすると「悪いのは痴漢するやつなのになんでこちらが地味な格好しなければいけないのか、被害者にセカンドレイプするな」的な話になることも多いです。
SNSはそもそも議論に向いていないし、話が通じない相手に議論は無駄ですが、整理してみます。
この事実があるだけです。痴漢されるような恰好をしている女性が悪い、治安の悪い場所に高価なものをもっていったやつが悪い、とはいいません。しかし対策をしておけば被害にあわなかったかもしれません。
例えばですが、海外のスラム街で全身ブランドで固めていたら強盗にあって大けがをして、病院で「俺は何も悪いことはしていない!悪いのは盗んだやつらだ!なのになんで周りのやつらは自衛しろというんだ!」とか言っている人がいたらどうでしょう。間違ってはいないですがバカです。
少し話が脱線しますが「加害してくる人がいる」という現実があるならそこに対応するしかないのです。「こんな世の中おかしい、日本は終わっている、今の時代に生まれた自分は不幸、男性はクソ!女性はクソ!」などとSNSでいっても人生は好転しません。
まとめ
とりあえず護身術について書きたいことを全てかけました。すっきりしました。異論は認めます。でも興味はないので議論はしません。
2024/2/20 アンディ
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