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運動会イヤだ!

秋は保育園・幼稚園や学校で運動会や発表会、学園祭など行事の多いシーズンですね。それを楽しめる人もいれば、全然楽しめない人もいます。

私も楽しめないひとりで、昔から運動会だけはどうしても苦手でした。親子競争で必死に一位を取りに行く母と手をつなぎ、引きずられている写真が残っていますw

もし自分の子が、運動会の練習いやだ、幼稚園行きたくない、などと子どもが言い出したら、どうしますか?


何とかしていかせようと、嫌がる子どもの手を引っ張ったり、「もう時間ないからほら、早くして!」と急かしたり、逆に「もう、ししらん!」と突き放したり…

いけないとと思いつつ、必死になってしまったこともあるかも知れません。


かつての私もそうでした。今ではモンテッソーリ教師の資格も取って先生をしていますが、当時は自分でコントロールし難い何かが心の中で暴れているような気がしていました。

今の私なら、子どもが練習へ行くのを嫌がった時は、「そうなのぉ〜?行きなくないの〜。イヤなんだね。」「何がいちばんイヤ?」などと、子どもと呼吸を合わせて、質問してみます。

もしかしたら、音に敏感な子で、大きな拡声器の声や音楽、ピストルの音(最近はあまり使われないようですが)が耳に激しい痛みを感じているのかも知れません。体調が良くないのかも知れません。いつもと違う雰囲気や、見通しのつかない先生やお友達の行動に不安や怖れを感じているのかも知れません。

「楽しい、好き!」も
「イヤ、嫌い!」も

まずは、同じ自己表現だととらえてみると、気持ちが和らぎませんか?


いろいろあっても、全ては、我が子に対してどこにいてもいつも楽しく元気に過ごしてほしい、という親の願いが奥底にあると思います…


大人が子どもにキレてしまう理由として、以下の3つをよく耳にします。

①大人側にいろいろ抱えてる問題があって精神的、体力的にの余裕がない。

②大人側が人を支配したりコントロールすることによって自己有用感を得たい場合、子どもが言うことを聞かないと、自分を全否定されたように感じる。

③大人側に自分でも気づかない深く傷ついている部分があって、子どもの態度やことばにそこを刺激されて反射的に行動してしまう。

でも、これらは全部、大人の責任。

親の処理しきれない感情を子どもにぶつけてしまう行為は子どもの脳に大きなダメージを与えてしまうということが、最近の科学でも証明されています。

「行きたくない」「練習イヤだ」などと苦しんでいる我が子を見るのは、親としてとても辛いこと

でも、それは、子どもが成長しようとしている証。試行錯誤して自分の世界を創っていくチャンス!

苦しんでる子どもの姿をそのまま受けとめられない大人は、

その人が子どもの頃、周りの大人から十分に自分を受けとめてもらえなかったのかもしれません。

そんな場合は、子育てと並行して、自分自身を癒したり、認めてあげる方法を見つけることをお勧めします。具体的な方法については、また別の機会にお伝えしますね。

将来、子どもが困ったときに、周りの人に「助けて〜」とヘルプを出せたり、望まないことに「NO!」と言えるようになるためにも、

子どもの「イヤ」を「また、そーきたかー!」と、困惑しながらも一旦受けとめられる回数を増やしていけたらすごい進歩です。(と、昔、自分を励ましていた)


ニュートンがりんごが木から落ちたのを見て、万有引力の法則を見つけたように、

親が感情に呑み込まれずに、子どもの行動を観察して我が子の「不思議な法則?」を発見すると、子育ての世界がいっそう面白くなるかも〜♪

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