Angel Little Lilly 14

作家・詩人・文章屋 https://blog.goo.ne.jp/thunder-w…

Angel Little Lilly 14

作家・詩人・文章屋 https://blog.goo.ne.jp/thunder-wolf

最近の記事

sea

切り立つ崖の上 砕ける波を見つめてる 海は青いなんて ウソだよ 濁って異世界だ 気がつけば 無重力を 彷徨う身体 飛び込んで 泡の中 目を開ける どこまでも続く 青だった もう二度と 帰っては来られない そんな青が 眼に映された 砂に足がついた 見上げると 光差し込んで 海は白であり 黒であり また無色だった 終りない 命のよう 広がる永遠 冷たい水 飲み込んで 深呼吸 鮮明に聞こえる 海の音 もう二度と 帰っては来られない そんな轟音が 響いてる 生命を生ん

    • 詩 「マリーゴールド」

      色などない 閑散とした この街で ただひとつ 太陽に向かい 凛と咲く マリーゴールド 遠目にも 惹きつけられる その色 魅せられた 失われない 生命力 人間は 奪われるだけの心 儚くも 失われゆく 生命力 人の目さえ 暗く沈んだ この街で ただ強く 輝き放ち 咲き誇る マリーゴールド 散ると知り 残酷なこの世界でも さだめられた道を行くのが 生命力 人間は 情けなくも揺らぐ心 ただ弱く 脆いだけの 生命力 色などない 閑散とした この街で ただひとつ 太陽に向かい

      • 詩 「白イ花、赤イ血」

        なんでかな なんでこんなに苦しいのかな なんでかな なんで今ここに生きてるのかな 手首を伝う血は 足元の白い花 汚してく ねぇ 神様って いるのかな 死に逆らってまで 生きようとするくせに 命に逆らって 自ら絶ったりする 白すぎた花びら 赤すぎた僕の血が 汚してく ねぇ 生きようとしても いいのかな

        • 詩 「星にでも、なろうかな。」

          うぐいすが鳴き始めた 蕾はまだ迷ってる そんな 少し寂しい季節 のどかな朝のはずが サイレンがうるさいね そして 君の泣き声もね ねぇ そこから僕が見えるかい 上昇気流に乗った灰は 空高く ねぇ また生まれ変わるから そして また君に会いに行くよ だから 少し ねぇ 待っていてくれないか そうだな 桜にでも なろうかな ずっとずっと そばに居るよ 見守るよ だから 今日だけ泣いてくれないか そしたら 空見上げてみて 笑わせようと 変な顔した僕が居るよ ねぇ 君

          詩 「生きるって何か」

          笑いながら 言ってみて 言葉は重みを失くしてて でも そしたら 心には ずしんと重みが増えていた どうしても 聞きたいこと そんなことほど 内に隠した わたしは誰だろう? どう生きていこう? 答えてほしいような 決めつけられたくないような 泣きたい時は 眠い目をこするようにして 誤魔化した でも そしたら 涙は止まらなくなって 冗談にした なんとなくわかってること そんなことほど ちゃんと聞きたくて わたしは誰だろう? どう生きていこう? 答えてほしいような

          詩 「生きるって何か」

          詩 「Last Love Letter」

          散る時でさえ 愛でられる 桜のような 恋でした 鮮やかな花吹雪 可憐な終わりでした 強がるしか術はないけれど 思い出に もう変えたいの 「君に恋して 幸せでした ありがとう」って笑いたいよ 叶わない恋だけど 涙さえも 優しい潤い 実らない恋だけど 愛を探し続けてきたよ 苦しくなると 突き付けられる 未だ幼き恋心だと 君に恋して つらいことは 「友達だよ」って笑い合うこと 掴めないその手が 他の誰かと繋がれても 届かないこの手は 君を愛するためにあるよ 散る時でさ

          詩 「Last Love Letter」

          詩 「桜満開」

          ちらほら ちいさく 咲き始めた桜 ぽつぽつ しずかに 桜雨 きらきら 心に 未来への希望 そわそわ してしまう 桜月 遠く遠くに 霞んで見える たどり着きたい場所 開花前線とともに 追い風に乗ろうか 桜満開 僕らのスタートに 花を添えて 桜満開 花吹雪の中を さあ行こうか ひらひら 手にのる 淡いピンク色 わいわい 笑顔の 桜人 ほらすぐそこに 輝いて見える 道標の先へ 開花前線とともに 向かい風で飛ぼうか 桜満開 僕らのスタートに 花を添えて 桜満開 花吹雪の中

          詩 「桜満開」

          詩 「菜種梅雨」

          風邪をひきやすい 季節の変わり目 風はまだ冷たいから 気をつけてね あなたのことだから きっと調子に乗って 半袖なんかを着始める頃よね 遠い遠いここから いつにもまして あなたを想う 遠く遠く霞んだ 空の向こうの あなたに会いたい 雨が降り始めた あなたはこんな日こそ 半袖なんかを着て過ごしてるのよ 遠い遠いここから いつにもまして あなたを想う 熱い熱い想いよ 空の向こうの あなたに届け

          詩 「菜種梅雨」

          『オキシトシン』 エッセイ風短編小説

          『オキシトシン』 じんわり、膨らんでいく温もり。 わたしの体温と、隣の体温が、空気を温めつつ混ざり合っていく。 まだ嗅ぎ慣れない匂いだ。 これから当たり前になっていく匂いなのだ、と……少し未来を想像して、うっかり口元が乱れた。 * 彼は、軟派なチャラ男だ。 八方美人で(優しくて)、おしゃべりで(明るいムードメーカーで)、ゆるゆるのマイペースで(少し冷めていて慎重で)、……わたしは密かに、「すごい生粋の天秤座だな」と頷いている。 そして、「あなたのことをもっと知

          『オキシトシン』 エッセイ風短編小説

          エッセイ【毒親から、わたしの身体を奪還する】後編

          ただ生きるために、生きてきた だって、きっと、いつか…… 【ハッピーエンドになったらすべてを話せる】 さて、そろそろまとめよう。 ……もうまとまるかわからないけれど。 ハッピーエンドをちんたら待っている間に、何かよくわからないものに殺されてしまうような気がした。 ・相手の思い通りに振る舞えず、失敗を注意されると、異常な恐怖に襲われる。 ・自分の恐怖心を相手に悟らせないように、『大丈夫』を全身全霊で

          エッセイ【毒親から、わたしの身体を奪還する】後編

          エッセイ【毒親から、わたしの身体を奪還する】前編

          これから記すのは、2年半くらい前の、当時の文章だ。 ーーー わたしのからだは、だれのもの。 ここにあるからだは、だれのもの。 ――― 殴られたことはない 死ね消えろと言われたことはない 生活に必要なものを買ってもらえなかったことはない 存在を無視されたことはない 性的な侵入をされたことはない だからわたしの家庭は平和なはずなのだ。 ―― とりあえず、8年前のことか

          エッセイ【毒親から、わたしの身体を奪還する】前編

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          曲 「Survive」

          美しい日には 頑なに許せなかったことも ほどけてゆくようで 脆い強さで 僕らは生きてる 二本の足で立つことが ただそれだけが できない日があって 果てしない地平線へ 踊ってゆけそうな日もあって 穏やかな日には いたずらに後悔していたことも 飛び立ってゆくようで 傷つく方が気持ちいいなぁ なんてな 笑うも泣くも呼吸すらも ただそれだけが できない日があって 叫ぶも愛するも 自由になる日もあって 生きている 僕らは今日も生き抜いてゆく

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          曲 「地ノ道」

          一発ビンタして 言いたい 過去の自分に会えたら 「それでもいい、ここまで歩いて来いよな」 誤魔化して 上手く見せて 怪我したって長袖で隠して それでもいい ここまで歩いて来いよな 神様にはなれない 天使にもなれない 『過去』は寂しがりで 踏み出す足にしがみついてくる 生まれ変わったつもりで 置いてって悪かったよ 否定して 記憶消して 全部なかったことにしたりして 名前さえ変えて 見捨てて悪かったよ 他の誰かにはなれない 思い通りにならない それでも 歩いてゆく 自分を 歩いてゆく 神様にはなれない 天使にもなれない

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          曲 「遠吠え」

          螺旋の道を ひたすら行け 振り返れば 懐かしい傷 繰り返される景色 同じ場所で転ぶ それでも ほらごらん ループじゃない 立ち上がれるかい さあ もう一度 廻れ 廻れ 君に会いたい 流れて 流されて 巡り会う 廻れ 廻れ 君に会えずとも 切ない涙の虹を越えて 絶望の海に ゆらゆら揺れ 沈んでみれば 懐かしい闇 記憶に引きずられ 同じ傷が痛む それでも ほらごらん 迷路じゃない この手で作ってきた 道標だぜ 廻れ 廻れ 君に会いたい 流れて 流されて 巡り会う 廻れ 廻れ 君に会えずとも 切ない涙の虹を越えて

          曲 「遠吠え」

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          曲 「金環日食」

          君も見ているかな どこで見ているかな 隣には誰かがいて 笑っているのかな 悔しさも悲しみも 全部土に埋めた たまにこうして 湧き出た分を 歌ってる 薄い雲に霞んだ リングに手をかざす 薬指にそっと重ねた 滲んでゆく視界は 眩しさのせい 小さくつぶやいた 愛してる 300年経っても 愛してると思うんだ その時はカッコよく プロポーズでもしたい 君がいて 光れた僕は まるで月 やっとわかった きっと僕は 黒い月 厚い雲に覆われた リングはもう見えない まるで僕らの未来みたいだな 滲んでゆく視界は 眩しさのせい 小さくつぶやいた 愛してる

          曲 「金環日食」

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          曲 「翡翠」

          空が青いです 鳥も飛んでます 田んぼは少しずつ 狭くなってゆく ここならきっと あなたに届く そんな気がして 空に歌う 全てがこの青空のように 穏やかではないと知りました 最初にこんな素敵な景色を 教えてくれて ありがとう 川のせせらぎ あなたの声のよう あの日の笑顔が まぶた よみがえる ここならきっと わたしにも届く 今も楽しく 遊ぶ歌声 全てがこの青空のように 優しくはないと知りました 一番にこんな美しい自然を 教えてくれて ありがとう わたしはこの青空のようにありたい そう思うんです 私もこんな広い世界を 伝えてゆけるでしょうか

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