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惑星の自転速度から考えたこと

木星の自転は速い

昨日、木星について書きましたが、その時に知った、木星の自転が10時間であるということはちょっとした驚きでした。あの大きさからして、10時間で一回り自転するということは、あり得ないことのように思ったからです。

地球の場合、24時間で自転しています。地球の周囲が4万Kmだとしたら、赤道上の一点のスピードは1667Km/hという事になります。

木星の一番外側はガスだから、地球と同じようには換算できないかも知れませんが、そのまま数字通りで計算するならば、木星の周囲を仮に45万キロとすれば、赤道面の一番外縁では45000Km/hの速度が出ているという事になります。時速45000Kmってすごくないですか? これは秒速12.5キロにあたり、音速(340.29 m / s)を遙かに超えています。

ここまで速いともう想像もつかないわけですが、きっと何か意味があるのではないかと、僕の直感は反応しているので、これを書くことにしました。

他の天体の自転速度も見てみた

ここで、太陽系の天体の自転速度を調べてみました。

月  28日(28日) 1
水星 58日(88日)  1.52
金星 243日(225日)0.93 (逆回転)
地球 24時間(365日)365
火星 24.7時間(687日)667.53
木星 10時間(12年)10512
土星 10時間(29.5年)25842
天王星 17時間(84年)43285
海王星 16時間(165年)90338
冥王星 6.4日(247年)14087

それぞれの自転周期を並べてみました。
ちなみにカッコ内は公転周期です。

公転周期は太陽の周りを回る周期ですが、月に関しては地球の周りを一周する時間になっています。そして一番後ろの数字は、公転周期÷自転周期を計算した数字です。これは、その惑星が公転一周する間に何回日の出を見るかという回数を示しています。

ただ自転の時間を見るだけでも、月、水星、金星の自転速度が際立って遅いことが見て取れます。日の出の回数を見ると、1公転につき、月は1回、水星は1.52回、金星は0.93回ということになります。

ただ、ここで要注意なのが、金星は自転の向きが逆なので、同列には扱えないかも知れないということです。調べてみると、金星は逆回転ゆえに、一回自転する間に2回夜が来るということになると思われます。なので、一日を一昼夜と仮定すると、自転一回で2回の日の出が見れるという変則パターンになるみたいですね。時間感覚的には1自転で2日という感覚になるのではないかと想像します。

地球と火星は同じくらいで約24時間ですが、公転周期が火星の方が長いので、火星に人が立つとしたら、668回日の出を見るということを意味しています。地球では365回ですよね。

さらに木星と土星は同じく約10時間。天王星と海王星は16〜17時間ですから、それぞれ、一公転する間に、木星が約10512回、土星が約25842回、天王星は約43285回、海王星は90338回、冥王星は14087回、日の出を見ることになります。

一日の長さ

これらの数字を見ながら思ったのは、月、水星、金星など、内惑星になるほど1日が長いのではないかということです。月にとってみれば、1日過ごしたら、一年経っていたという感じかも知れません。水星では1日(地球時間で58日)過ごしたら、もうほとんど一年(地球時間では88日)も終わりですから、時間はめっちゃ速く進むという感覚のはずです。さらに金星は逆回転による変則パターンですから、自転一回の間に2昼夜を過ごすことになりますが、それでも一日は120~130日くらいとなりますから、一日が長いということには変らないと思います。

そして、ここで思うのは、この時間の感覚って、もしかしたら、子供の頃の時間感覚に近いんじゃないの?ということです。最初にそのことを言ったのは、うちのパートナーですが、それを聞いて、確かにそうなのかもと思ったんですよね。それからあれやこれやと話しながら、なるほどと思ったので、ここに書くことにしたわけです。

子供の頃の時間感覚

子供の頃は1日がとても長く感じました。いくらでも時間があるような感覚ではなかったですか? 思春期の時代もいくらでも時間があるような気がしていたし、いつまでも若いと思っていたかも知れません。

大人になるに従って、普通に1日24時間に慣れてきたような気がします。1日24時間が当たり前になった頃から、ある意味人間としての人生は始まるのかも知れません。いわゆる大人になるということですね。

地球の一日は24時間

それから類推すると、木星以降は海王星に至るまで、倍々で時間が短く感じられるようになっていくのかも知れません。

僕は今61歳で、土星期に入っていますが、たしかに時間があっという間に経ってしまって、また今日も終わってしまったと感じることが多々あります。みなさんはどうでしょうか?


年齢期について

少し先走ったかも知れません、ここで年齢期のことを説明しておこうと思います。

占星術では、天体が人間の成長期を表しているという考え方をします。月は幼年期という具合に、成長するに従って、主に活動する天体は変わっていきます。これが一般的に言われている天体と年齢の対照表です。

月 0〜7歳
水星 8〜15歳
金星 16〜25歳
太陽(地球)26〜35歳
火星 36〜45歳
木星 46〜55歳
土星 56〜70歳
天王星 71〜84歳
海王星 85〜死ぬまで
冥王星  死の瞬間

ほかにも、いろんな説がありますが、現代人の感覚には、だいたいこのくらいの年齢の当てはめで良いのではないかと思います。もちろん、個人差がありますから、人によっての違いはあると思います。

今日のポイント

この年齢期と先程の天体の自転の速度というのが、もしかしたら関係してるのではないかというのが、今日のポイントです。

天体と人間の意識活動は繋がっているという説もあります。人間の意識活動がこの宇宙を創造してきたのだという考え方は、古くからあるグノーシス思想の根本になるものです。

今日紹介した、各天体の自転速度と公転周期から見えてきたことが、実際に天体とわれわれ人間の意識との間のなんらかの関係性を示しているとしたら、おもしろいと思いませんか?

そういえば、冥王星は年齢期では死の瞬間となっていますが、ここだけは木星から海王星に至る数字とは明らかに違っています。きっと冥王星は異質な星であるということなんでしょう。死の世界とのコンタクトするところが冥王星ですから、ここでまた時間の感覚は変るのかも知れません。どんな風に感じるのか、その死の瞬間がどんな感じなのか、密かに楽しみにしていますが、それを知ったときには、ここに欠くことはできないかも知れませんね。(笑)




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