2015年5月16日(育児マンガ読んでます日記)

いまだに感想を述べる事を感想イモと記してしまうレ●ッシュファンのみんな~~!!!!(フラフラしながら)

兄山です。わりと源泉タレ流しにちかい近況です。

さて、いきなりですが歴史上の人物、超常現象、UMA、古代遺跡、神話、妖怪、霊、昆虫、努力、友情、勝利、ランバージャックデスマッチ等、今ある知識の雛形は殆ど漫画から得てきた為か(学研ひみつシリーズ系の教育マンガの類もかなり多く、結果俺の中で菅原道真のビジュアルは「まんが人物日本の歴史」シリーズの影響で物凄く怖い)、これまでほぼ縁のない未開墾ジャンルであった育児漫画掘りが今やめられないでいます。

知識を得るというよりは育児をする上で起こりうる様々な過程と現象のサンプルを人様の土壌でいつまでもどこまでも覗いていたいという感じなんですが、自分が子供を産むなんて思いもしてなかった頃に好んで単行本を揃えていたのは榎本俊二の「カリスマ育児」位でまだまだなんぼでも開拓でき、お馴染み内田春菊「私たちは繁殖している」を皮切りに東村&サイバラの王道系、吉田戦車&伊藤理佐、しりあがり寿&西家ヒバリの夫婦両サイド、Web漫画からSNS、ブログ書籍化モノから育児雑誌に点在するものまで当然その海はまだまだ広く深いものです…。

で、今の所1番面白く読んだのが漫画家さんの作品ではあれど漫画ではない瀧波ユカリ先生のこの一冊、「はるまき日記」。

「臨死!江古田ちゃん」は当時江古田暮らしだったというド直球の理由から読んでたものの実はそこまで思い入れはなく、単行本も最初の数冊のみの所有だったりするのですが、あの軽妙でいてどこか一歩ひいた所がある冷静な視点を自らの家族…それも愛情バースト真っ只中の蜜月期の娘に落とし込んでバッシバッシ綴っているアンビバレンツさ具合とテンポが絶妙で、終始サクサクと読み進められてしまいます。赤子の行動やそれに対する自分たちの反応をそれ!?というようなもので言い表してるのにおそろしく的確だったり、反面愛ゆえに滅茶苦茶なこと言って暴走モードに突入する節にもいちいち笑えてしまう。また凄く良いなと思うのが、いわば母乳を与えぴったりと寄り添わなければ子が生きていけない…夜中に泣けばムクリと起きられる、延々うなじやでん部の匂いを嗅ぎ倒す、万が一でも何かあった場合を想像して無駄に太い涙を流す等コッチも有無を言わさぬ謎のアレコレが脳からドバドバ出ている”赤ちゃんニコイチ期”と、それらが鎮静化してくる"以降の変化"をやはり冷静に線引きしているところで、この文庫版で加筆されてる4歳になった娘と自分についてのあとがき部分に何となくしっくりくる希望を見出してしまい、あと何年かしたらまた読みかえしたいな〜と思ってたりして。

「他者と溶け合う事の愉悦はもうすっかり体から抜けきってしまって、今は完全に自分だけの体であることの快さが勝っている」

「状況さえ許せば1人でどこにでも行けるし何だってできる、仕事がなかったらワクワクが暴走してパーティピープルとかバッグパッカーになって出奔していたかもしれない」

「それでも先週、はるまき(※娘さん)4歳の誕生日に日記を読み返して、はるまきとセットだった時の甘美な感覚に酔いしれた」

「そんな私の横には砂埃のにおいがする日に焼けたはるまきがいて何ら不自由する事なく一人で座ってテレビを見ながらマグカップでジュースなんか飲んでいる」

……はやくこの境地に行ってみてえな~~~~~

育児なんて千差万別だから勿論自分もどこに流れ着くかはわからんのですが、なんと言うかこういう所、こういう距離感に落ち着きたいなと今は思っています。とかいう感想イモなのでした。尻切れトンボENDだぜ!!


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