HDR化で溜息を零してしまうほどの美貌をより輝かせる魔女は誰でしょうか。そう、イレイナさんです。

SDRの映像もHDR化でより素晴らしくなることはもはや疑う余地も無い。
優秀なカラリストの手により、SDRでは冴えない映像も素晴らしいHDR映像へと生まれ変わる。
https://www.youtube.com/watch?v=k9aCF4gcPzM

左上はSDRの標準表示。bt.709である。Resolveでrec.709(scene)を指定しており、これ以上の標準は存在しない。なお、この場合のガンマはおおよそ1.9程度である。左下は理想的なSDRで、ガンマを強くかけ(2.4)、更に203cd/m2に調整した上で彩度も調整している。今のSDR表示機器でカラリストが調整すればこの程度は表示できるだろう。
右上は4K HDR anime channelでHDR化したもの。イレイナさんの美貌はより輝きをまし、ため息をこぼす以外ない。
特に魔女の旅々など初めからHDRで作っていたかのような素晴らしい色彩で、BS4Kに流す映像は本来このレベルに仕上げているのが必須だと言える。

UHD BDを出すならこれくらいはやってほしいし、お金を取る以上最低限やるべきだとも言える。
SDRできっちり作ってあれば、HDRでその実力を全てやることでUHD BDで見るような最高のHDR映像とすることが出来るのだ。

次回はSDRをHDR化する具体的なフローを見てみよう。
ACESを使う方法、RCMを使う方法と大別できるが、パイプラインが異なるだけで基本は同じである。

とは言え難しく考える必要はない。SDRをHDR化するのはLUTを用いれば容易だからである。ログやリニアをHDRにするのと変わりはない。
難しいことを考え、LUTを設計し、必要な要望に答えるのは4K HDR anime channelで行おう。
なお、同じ内容は既にYoutubeに公開している。具体的な操作画面もより詳しくのっているので、そちらを見るのも良い。

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