英語を勉強してる人は外国人と共通の●●を作れ!

どうもセカンドストライクです。
皆さんは英語の勉強をしていますか?私の記事を読んでくださる方は、英語の勉強に強い関心をお持ちの方もいらっしゃると思います。今回はそんな英語の勉強について意外な落とし穴がある、というお話をします。

A子さんの場合


私は英会話の講師をしていました。今回はとある元同僚のお話をさせて頂きます。仮に彼女の名前を「A子さん」とします。彼女は20代の日本人女性。日本人向けに指導をする英会話の講師が出来るほどには英語が堪能であり、過去には3か月程度の短期海外留学もしていたそうです。TOEICや英検などの資格もそれなりのものを持っていました。
A子さんは持ち前の明るい性格とコミュニケーション力で、日本人スタッフともすぐに打ち解けました。しかし、外国人講師たちとの仲は悪いとまでは言わないまでも、いまいち仲良しになるのにキッカケが掴めないでいました。

語学力には問題もなく、外交的な性格であるハズなのに、一体なぜ……?と思われるかもしれません。彼女は英語が出来ても外国人と距離を縮めることが苦手な典型的な日本人でした。その要因は色々とありますが、それは彼女の語学力とは殆ど関係がありませんでした。

ズバリ、彼女には外国人と深く話すことが出来るだけの「共通の話題」を持っていませんでした

意外な落とし穴


誤解を恐れずに言うと、日本に来る外国の人はオタク気質な面を持っている人が多いです。解りやすい例で言うと「アニメ」や「ゲーム」が好きな人が多いですし、そうでなくても「日本文化」に対して強い興味関心を持っている人が比較的多いです。
A子さんも勿論趣味が無いわけではありません。彼女が大好きなものは「ジャニーズ系列のアイドル」でした。彼女のジャニーズにかける情熱はハンパではなく、隙あらばキンプリがどうだの、なにわ男子がどうだのと言っていました。台風でライブが中止になった時は、そうとう落ち込んで仕事に集中できていなかったくらいです。
今現在なにかとお騒がせしているジャニーズ事務所ですが、それはともかくその趣味を持っていること自体は悪いことではありません。問題は、当時いた外国人講師の中でその趣味に対して共感を示せる人がいなかった、ということです。

もちろん日本にいる外国人英会話講師の中にはジャニーズ系のアイドルに関して興味を持っている人がいないわけではありません。しかし、確率の問題でその可能性は低くなってしまいます。まず、意外かもしれませんが英会話の外国人講師は男性の割合が高いです(余談ですが、逆に日本人スタッフは圧倒的に女性が多いです)。ジャニーズに関心を持っている人は女性のほうが圧倒的に多いと思いますし、更に言うなら積極的に欧米に進出しているとは言えないジャニーズに感心を持っている英語圏の人は比較的少ないはずです

以上の事が残念ながら重なってしまい、彼女は持ち前の語学力を外国人講師とのコミュニケーションで発揮することが出来ていませんでした。

いやいや、こんなのただの偶然でしょ?って思うかもしれませんが、これって結構重要なことだと思うのです。
今回は「日本の英会話教室」という場所を例にしているため、外国人も比較的日本の文化に対して興味を持っている人がいますが、仮に「A子さんが海外で働いている」という場合はもっと致命的になる場合があります。もし同僚の人が誰も日本や日本人に対して興味を持っていなければ……それこそ共通の話題を見つけることは更に困難になってしまいます。
もちろんそれでも一般的に「天気」とか「服装」とかの話題で乗り越えることも出来ますが、もう少し踏み込んで仲良くなろうと思うとトピックとしては少し弱いと思ってしまいます。

繰り返しますが、A子さんの「ジャニーズが趣味であること」は問題ではありません。更に言うのであれば、これはA子さんではなく多くの日本人にあてはまることでもありますが、意外と皆さん「外国の文化」に興味を持っていないことが多いです。それこそが、「意外な落とし穴」なのです。

外国文化にちゃんと興味を持て


先ほどの話に関連させるのであれば、私の場合は「アニメ」や「ゲーム」が大好きないわゆるオタクなので、そこらへんの話題に関して言えば事欠きませんでした。けど私って、凄く多趣味なんです。映画で言えば大体話題になってる洋画は見ていますし、音楽も話題の洋楽は大体抑えていました。当時で言えばLuis Fonsiの"Despacito"なんかが大流行していましたし、それ以外にもBruno MarsとかEd Sheeranの有名な曲は聞いていました。更に海外ドラマも話題の作品は見ています。当時「ゲーム・オブ・スローンズ」が流行っていて、これは私の職場でも新しいエピソードが公開される度にその話題で持ちきりになっていて、よくどんな展開になるのか、どのキャラクターが悪いかとか議論をしたものです。
一応断っておきますが、別に話題を作るためにこれらの趣味を持っているわけではありません。元から私はそういう海外のポップカルチャーとかに強い興味があったので、それと並行して英語の勉強をしていた……という感じです。ここらへんはこの記事の後編と通じるものがあるので、良ければ一読いただければ幸いです。
もちろんその趣味がこうじて英語の勉強がはかどる……という面もありますが、外国の文化に対して興味を持つことは「言語の勉強」面以外でも重要な事は解って頂けましたでしょうか?「英語だけ」勉強したら、落とし穴に堕ちてしまうかもしれません。

A子さんの場合も、例えば「ジャニーズの文化を海外に発信したい!」とかだったらまだ良かったかもしれませんね。残念ながら昨今の事情でそれは難しそうではありますが……やっぱり明確な目的を持つ方が長い勉強時間を確保しやすいというのも事実だと思います。
例えばあなたが日本で外国人と出会ったとして、その人が日本語がそれなりに話せても「日本文化……う~ん、どうだろう?それよりも僕が興味あるのはアメリカのロックバンドで……」とか言われたらどうでしょう?
もちろん別にそれが悪いワケではありませんが、「え?じゃあなんで日本に来たの?」って思うかもしれません。そういう個人レベルの共感という意味でも、外国の文化を知らなかったり、興味がないというのは損をしちゃうのです

まとめ


色々と書きましたが、英語の勉強だけをしていると「英語が喋れるだけの人」になってしまいがちです
今回私が書いた「共通の話題を持て」「外国文化に興味を持て」というのは、あくまで私個人のひとつの提案です。別に私も人の趣味に対してケチをつけたりとか、「趣味がない」という人を無暗に批判したいわけではありません。

けどもしこの記事を読んでいるあなたが、「なんかイマイチ英語の勉強に進展がない」とか、「外国人と仲良くなって英語を勉強したいけど、なんか上手くいかない」という状況で、何か思い当たることがあるのであれば一考してみるのもひとつの手だと思います。

あなたの語学学習のお役に、ちょっとだけでもお役に立てたら幸いです。

以上です。
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(記事はこれで終わりです。記事の購入自体が投げ銭になります)

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