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「兄弟」だけじゃない"Bro"の意味をマスターしよう!

みなさんこんにちは、セカストです。お久しぶりです。
今日は真面目に英語に関するレッスン……と言えるほどのものではありませんが、よく質問されることに答えていきたいと思います。

最近よく聞かれるのが「”bro”ってどういう意味なの?」という質問です。割とYouTubeで英語系の動画を見る方なら聞いたことある人も多いと思います。私がよく翻訳するアニメリアクターのマイケル・アンジェロさんとかが連発するので、そういうのを見ている方ならなおさら疑問に思うことでしょう。

結論から言うとBroは"brother"の略なので、「兄弟」という意味のスラングなのですが、実をいうとそれだけでは片づけられない意味を持った単語なのです
それでは、私なりに"bro"の解釈をお伝えします。

まず1つ目の意味は前述しました通り"brother"「兄弟」という意味ですね。日本語でも必ずしも血の繋がった人物だけを兄弟扱いするわけではなく、仲の良い友人を「兄弟」と呼んだりすることがありますね。英語も同じで友人や、ある程度フランクに喋りたい相手に対しても「ダチ」的な感じで使われることもあります。場合によっては「よぉ」などの呼びかけにも使われます。ただ、あくまでも元が"brother"なので、女性に対して使うと若干の違和感がある事は留意しておきましょう。

もう1つの意味が「えぇ!?」や「うわ!」などです。いわゆる感嘆詞的な使われ方をするわけですね。驚きなどの自分の感情を端的に表せる言葉としてしばしば英語では"bro"が使われることがあります。ちなみにこちらは先ほどの「兄弟」や「ダチ」的な意味とは違い、男性限定というわけではないです。なにせ感嘆詞なのでね。

そして最後に、これは意味というか"bro"はスラングなので、ある程度ぶっきらぼうな言い方になるということです。なんてことない文章に"bro"を付けるだけで、ちょっとだけストリート的な響きがあります。
例えば次の文章を見てみましょう。
"This is delicious!"
「これ美味しいよ!」という意味ですね。ではこれに"Bro"をつけてみましょう。
"This is delicious bro!!"
こうなると「これ美味いぜ!」みたいな響きになります。
あくまで日本語に変換したら「近いのはコレ」ぐらいですが、それぐらいのぶっきらぼうな感じはあるでしょうね。なので会社の上司とかにはこういう言い方はやめておきましょう。

以上、簡単に意味を紹介しました。次は例を見てみましょう。
次の画像を見てください。
これは海外では結構有名なネットミームの画像です

2匹のインコが何やら会話をしている……という画像です。ほぼすべてのコマに"bro"が使われていますね。この画像で使われてる"bro”は様々な意味が含まれています。そしてこの画像で笑った人は、もうすでに”bro”をある程度理解していると言っていいと思います

まず1段目を見てみましょう。
"Bro, close your eyes"とあります。いきなり"Bro"と始まっているので、このインコ2匹はそれなりの仲であるということがわかります。この"bro"は「よぉ」や「兄弟」のどちらかと言えますね。そして"bro"の口調を考えると「目を閉じろよ兄弟」ぐらいの意味だとわかります。

続いて"Okay bro"ですね。これも文脈的には「わかったぜ兄弟」とか「よっしゃ相棒!」と訳すことも出来ますね。まぁ私の動画なら「兄弟」なんていちいち入れるのは日本語的によっぽどでないとないので、字幕では省略するとは思います。

続いて2段目
"What do you see?"「何が見える?」ですね。
そしてその次に"Nothing bro"と続きます。じゃあ今までの情報を踏まえてこれはどう訳しましょうか?私なら「何も見えねぇ(ぜ)」と訳しますが、どうでしょうか?

最後に3段目。いきなりインコのアップの画像で、これだけでもう笑えちゃいますが、ちゃんと意味も考えましょう。
"That's my life without you bro"はどうでしょうか?
「それがオマエなしのオレの人生だぜ」とパッと私は訳してみました。前述したように私はいちいち「兄弟」とか「相棒」とかを、少なくとも字数の関係で映像翻訳ではわざわざ字幕に起こしたりはしません。しかし、そういう意味やニュアンスもこの文章には含まれていると見ていいでしょう。

そして最後にシンプルに"Bro"とだけあります。これはまさしく私が先ほど2番目の意味に挙げた「感嘆」ですね。このインコの表情とか関係性を鑑みるに「マジか!?」なんて訳せると思います。それか、このインコの仲を見るに「兄弟!!」とも訳せますね。ただ後者はちょっと日本語的に感動しているニュアンスが通じるか一瞬不安にはなるかもですね。「オマエ…!」なんてどうでしょうか?うん、こっちの方がいい感じかも。
まさか"brother"という単語のスラングから「マジか!?」という日本語訳が出るなんて、普通は思いませんよね。けど英語ではそれがありえるから不思議です。

というわけで、以上"bro"講座でした。似たような単語で、"man"や”dude"などがあり、これらの単語も同じような要領で使えます。どの単語を使うかはその人の匙加減だったりしますので、そこらへんはあまり深く考えなくてもいいとは思います。

皆さんも誰かと仲良くなったり、距離を縮めたい相手などに"bro"と言ってみるといいかもしれません。ただし、距離感を間違って仲が険悪になってもセカストは責任をとれません。Fワードなどの攻撃性をこのスラングは持っていませんが、前述したように上司など、ある程度自分より上の立場にある人間にこの単語を使うと色々と問題があるかもしれません。そこらへんを見誤らないように気を付けていきましょう。

それではまた~~。

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