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情報漏洩に対する危機感の欠如は、今に始まったことではない。

国の研究機関から研究内容のダダ洩れに呆れ果てる

警視庁公安部は、国立研究開発法人「産業技術総合研究所」(茨城県つくば市)に02年4月から研究員として勤務する中国籍の男を逮捕した。

逮捕容疑は2018年4月13日、フッ素化合物の合成に関わる先端技術に関する研究データを持ち出し中国企業に漏えいした「不正競争防止法違反」。

また、この男は中国軍とつながりが深い「国防7校」の一つである北京理工大学の教職を兼任していた時期もあったとされる。

最近では、国防7校から日本の大学などに留学生を送り出している。

そもそも安全保障の観点から、国の研究機関に中国人らが容易く入り込めてしまう状況は甚だ疑問である。

先端技術が国外に持ち出される事件は後を絶たない

政府は、先端技術の海外流出への懸念が高まっているとして対策を強化しているが、流出を完全に防ぐことはできていない。

また民間企業の研究データをはじめ、高級ブランド果実の品種改良データや苗木までもが堂々と持ち出されている現状に、対策が追い付かない。

例えばシャインマスカットは中国に持ち出され、『陽光バラ』『香印翡翠』などの名称で販売されている。損失額は年間100億との試算もある。

シャインマスカット(イメージ)

韓国・平昌五輪で発覚したとされる「韓国いちご」もいつの間にか国内から流出したものだ。

1990年代、和牛の成牛が米国に輸出されていた経緯から、やがて豪州に渡り、現地産の「WAGYU」は有名である。

知財管理に関する中国での懸念

先端技術から、ハナシが横道に逸れてしまったが、敢えて述べておきたい。

有名な話では「無印良品」と言う商標で、本家である日本の(株)良品計画は、中国企業に敗訴して賠償金まで支払うハメになってしまった。

いわゆる横取り商標登録である。
日本の有名ブランド商標が、いとも簡単に横取りされてしまう。
日本の安心・安全・高品質というイメージを簡単に奪われ模倣されてしまうのだ。

その他、地名までもが商標登録されている。例えば「青森」「岡山」といった類で商標トラブルは後を絶たない。

アニメやキャラクターなどの意匠も同様だ。

中国に対し毅然と対応してこなかったツケは否めず、とにかく日本はお人よしを通り越して能天気と言わざるを得ない。




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