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美術館はタフネス! ガウディ展@佐川美術館

「ガウディとサグラダ・ファミリア展」が佐川美術館で2023年12月までおこなわれている。佐川美術館は琵琶湖のほとりにあって、あの佐川急便が運営している美術館。
大阪駅からJ Rとバスで1時間15分。
意外と近いなという印象。でも大阪から滋賀って考えると遠足。
やっぱり美術館に行くのはタフネスが求められている。

西洋美術オタクの私。2023年はなぜかスペインに縁がある。
僭越ながら“ガウディ展・ここに注目!”を私の偏見のもと紹介します。

1.曲線美

ガウディは、自然界の造形にインスピレーションを受けて、それをデザイン化し自分の作品に反映している。自然界には「直線」は存在しないので、曲線が多用される。ぐねぐね。

左がカサ・バトリョ、右がカサ・ミラ(2019年バルセロナにて撮影)
「カサ」はスペイン語で「家」。つまりバトリョさん家。ミラさん家。

「自然界の造形をデザインに落とし込むとは?」ガウディの答えが展覧会にある。日本人には曲線美って馴染み深いから、ガウディの答えに、うんうんと頷きながら展覧会を楽しめるはず。

唐草紋様や流水紋様など曲線のデザインは日本人に馴染み深い

2.サグラダ・ファミリア 受難の正面

サグラダ・ファミリアと聞いて、大体の人が思い浮かべるイメージがある。多分、中学や高校の教科書に載っている「降誕の正面」。

「降誕の正面」の反対側に「受難の正面」がある。
ちなみに
「降誕の正面」•••イエス・キリストが誕生した場面
「受難の正面」•••イエス・キリストが亡くなった場面

左が「降誕の正面」 右が「受難の正面」
(2019年バルセロナにて撮影)

「受難の正面」の装飾は「降誕の正面」とは違って実にシンプル。キュビズムっぽい印象も受ける。
これまであまりスポットライトが当たってこなかった「受難の正面」。今回の展覧会では「受難の正面」もしっかり紹介されている。「降誕の正面」「受難の正面」の彫刻の一部も展示されているので、見比べるのも楽しい!

3.サグラダ・ファミリア 空中散歩

5分程度の映像作品。会場に入る前のエリアで放映されていて、展覧会後でも見ることができる。

サグラダ・ファミリアをドローンで撮影した4K映像(NHK制作)。
映像も音楽もキレイだし、本当にすごい。まさに空中を散歩しているみたい。
実際にバルセロナのサグラダ・ファミリアに行っても、装飾の細部まで観ることは難しいので、ドローンによる映像技術の進歩に感謝するばかり。

先に見るか、後に見るか。

サグラダ・ファミリアをあんまり知らないなら
→先に見るのがオススメ

サグラダ・ファミリアの全体像がつかんで展覧会を観た方がより深く楽しめる。
先に見てしまっても。
展覧会の内容を復習がてら、舞い戻ってしまうと思います(笑)

展覧会では本編開始前に主催者からのコメントがある。
「この展覧会を見た方はサグラダ・ファミリアを実際に見に行きたくなるでしょう。お待ちしています。」みたいなことが書かれていた。

完成したら必ず行きます。そんな人も多いはず。


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