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「旅=時間+お金」

ホームレス小谷がドイツから帰ってきて「ドイツの話をしたい」と興奮気味に連絡があった。多分、子供が初めてカブトムシを見たような感想を言うんだろう。俺はいつもその土産話を聞くのが好きだ。

新しいことを知る能力は、どれだけ自分が持っている情報を捨てられるかにかかっている。「ドイツ、ああベルリンの壁とかビールとか」と、何かで知った知識ばかりに脳が支配されている人は、実際に体験したときの吸収力が低いと思っている。

自分が目の前で見たモノは完全なる正解なのに、知識と照らし合わせようとする。「ブリュッセルの小便小僧って思ったより小さいよな」と、大昔に言った人がいる。最初に立派な像を想像していたのは自分たちの勝手だろうに。

さらにもう一段階先がある。そのコスられすぎた話を聞いた人がブリュッセルに行ったこともないのに「あの世界3大ガッカリでしょ」と知った風に言う。もうその人はブリュッセルに行ったって、答え合わせだけで、ピュアな気持ちで小便小僧を見ることができない。それはとてもつまらないことだ。

コタはその点、なんの先入観もない。知らない国で見たモノを全部フルサイズで持って帰ってくるから面白い。皆も脳味噌を空っぽにして、収納部分を大きくして、色んな所を旅して欲しい。

さて、ここからが本題。

そういうことを言うのは簡単なんだけど「時間も金もねえよ」とおっしゃることだろう。キミらはいつもそう言うのだ。

「Anizine」は有料の課金マガジンだけど、定期購読メンバーが払ってくれているお金はずっとストックしてあるのだ。勘のいい読者はもうわかったと思うけど、どこか知らない国に行ってみたい人は自分で「時間」だけ作って欲しい。

メンバーの皆さんは、あとで「行きたい国コメント欄」を作っておきますので、そこに書き込んでおいてください。


定期購読マガジン「Anizine」。https://note.mu/aniwatanabe/m/m27b0f7a7a5cd

多分、俺の方がお金は持っていると思うんだけど、どうしてもと言うならありがたくいただきます。