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ビジネスとして。

前に、スポーツ選手は誰にお金をもらっているのかを考えたことがある。「観客がいなければ成立しないんだから、選手は観客のためにやるべし」と言われたときに感じていた、何となく違うなという部分。

チームは勝つために強い選手を高額な年俸で獲得する。スポンサーは活躍する選手を広告に使って契約金を払う。

大きく分けて選手の契約はこの二つだと思うけど、そこには歌手のように人前で歌って入場料を自分が取る、自分のCDを売るというカタチの直接的なビジネスは多くない。あるとしたら引退後に客を集めて行うスポーツ教室くらいか。

国、スポーツの協会、チーム、スポンサー企業という一次的な団体から仕事を請け負って、二次のギャラをもらう「アスリートたち」は、観客にどこまで「俺たちの入場料で」と言われる義理があるのかということ。

国の威信のためや、伝統あるチームのためという感情もゼロとは言わないし選手個人の誇らしいスポーツの感情には立ち入れないけど、代表になるために国籍を変えるのはよくあることだし、彼らが「短い選手生命を賭けてビジネスをしている」という理屈が抜け落ちてはならないとも感じる。

GLを突破した賞金が12億円強と言われているけど、あなたがサラリーマンなら自分に当てはめて考えて欲しい。会社から給料をもらっている社員が、自分の権限内の美学や、誰かの期待を優先して「12億円の案件を落としてしまう」ことは許されるんだろうか。

勝負に絶対はないから、もしかしたらあの戦術で負けたかもしれないけど、その究極の選択ができて結果が出せるかがマネージャーの器なのではないかと思う。

張本さんあたりは「喝!」と言うんだろうなあ。

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多分、俺の方がお金は持っていると思うんだけど、どうしてもと言うならありがたくいただきます。