SNSに、鐘が鳴る。

仕事と恋愛というのは似ているような気がする。

SNSをボンヤリと眺めているとそれがよくわかる。仕事を能力、恋愛を魅力と置き換えてみる。その人の毎日の考えや行動があからさまになるのがSNSだから、原寸大の人間像が見えてくるのだ。

自分がしたことの報告や何かの出来事に反応するときのスタイルでそれはわかる。反応しなくても「これにはアクションしない」というスタンスがわかってしまう。

仕事と恋愛には、「選ばれたい人に選ばれる」という大きな共通点がある。それしかないと言ってもいいくらいだ。

だから、仕事のスタイルで人間性もわかるし、反対に恋愛観で仕事の能力も測ることができてしまう。そこが大きくかけ離れている人はそれほど多くないと思っている。

子供の頃に祖母からよく、「鐘が鳴っていない」と言われた。

鐘が鳴るとは、自分の発言が許されるという意味で、大人が話しているときに子供たちが入っていこうとすると「鐘が鳴っていない」とたしなめられたものだ。自分に意見を求められる時には鐘が鳴るから、それまで待て、と。

仕事でも恋愛でも、鐘は鳴る。

その鐘を鳴らすのは仕事相手であり、好きな相手だ。和田アキ子さんじゃない。一番してはならないことが、相手が鐘を鳴らしていないことに気づかないこと、相手に「鐘を鳴らせ」と強引に迫ることだ。

現代で何が恐ろしいかというと、それはSNSで、昔なら人と実際に何度か会ってわかっていたそれらのことが、毎日の投稿でニョジツにわかってしまう。仕事や恋愛にたどり着く前に、参加資格なしと「足切り」をされてしまうのだ。

「この人と仕事をしたら文句ばかりでやりにくそうだなあ。人に取り入って仕事が欲しいと言ったかと思えば、すぐにクライアントの悪口や待遇の不満ばかり書いているし」と思われたりする。これは意見の正しさとは無関係なことを強く憶えておいて欲しい。

人が受け取る感情は、正しいかどうかじゃなくて、その人がいつも文句を言っているという「印象」でしかない。

そう書けば恋愛に直結していることも理解しやすいだろう。毎日つまらないことに不満を言い、その文句の矛先は近所のコンビニ店員だったり、上司や家族などの半径数メートル、もしくは自分とはまるで接点のない世界への憎悪に向かう。

その人と恋愛をしたいと思うだろうか。その人に鐘を鳴らすだろうか。

「だからそれはSNSの世界の中の話じゃん」という人もいる。アホか。SNSは意図せずに、履歴書や経歴書や、見合いの釣書を発信しているに他ならない。それが理解できない人はすでに「鈍感な人」という信号を発信してしまっている。

だからといって嘘をついたり、ことさら日常生活を盛ったりする必要はない。「ついてるな」「盛ってるな」と中山美穂さんでなくても簡単に気づくからだ。

というようなことを毎日書いている俺には、「古くさいオヤジギャグで面倒くさいハゲ」という印象が残るはずだが、それが原寸大の俺なので何も気にしていない。皆さん、よき週末を。

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ワタナベアニ

写真家・アートディレクター。着ぐるみの中は繊細です。1964年生まれ。現在「ロバート・ツルッパゲとの対話」出版準備中。

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