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あなたの子、顔のデザインが不自由ですね。

地獄の入り口にはエンマ・サーマンという黄色い服を着た裁判官がいるとタランティーノが言っていた。

我々は生きていた頃の罪によって地獄に行くべきかを彼女に裁かれるが、最近はSNSのログをすべてエンマ様が持っているので言い逃れのしようがないそうだ。

言葉は人格を表す。

失言をして謝罪を繰り返す政治家はたまたま間違えてしまったのではなく、元からそういう精神構造であり、思っていない考えや感情は口から出てこない。

自分とは何も関係のないアスリートの病気や、面識のない芸能人の恋愛に対して何か一言言ってみせることを「自分の手柄」のように思う人は、それが生涯の過去ログに残ることを意識した方がいい。

よく「自分の家族がそうなっても同じことを言えるのか」と言い、そんなことは誰でもわかっている、と答える。

自分の子や孫に若くして重い病気が発覚したら誰でも「スポーツの結果などより、ただただ健康になって欲しい」と思うだろうし、不倫の過ちを犯した経験があったとしても、その子に新たな結婚が決まれば、過去の話をわざわざ蒸し返すことはせず祝福するだろう。

それをあげつらうのが「面白さ」だと思っている人は、自分ではなく、自分が一番大事に思っている人が見ず知らずの他人の暇つぶしに揶揄される体験をしてみるといい。

「お宅の奥さんはあなたと結婚する前に不倫をしていたらしいですね」とか「あなたの子、顔のデザインが不自由ですね」と言われたら、決して面白いと言って笑わないはずだ。

奥さんの過去や子どもの顔面のデザインをとやかく言われたくないのなら、目の前を通り過ぎるモノすべてに一言食いついてやろうというブラックバスのような反応を自分もやめるべきなんだよなと思いながら、おはようございます。

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多分、俺の方がお金は持っていると思うんだけど、どうしてもと言うならありがたくいただきます。