旅人に犯人を教えるな。

1月にウーマン村本くんとParisで会ったときに、とてもいいなと思ったのは「誰かが教えてくれた場所に行きたくない」という言葉だった。特に初めてのParisだから、自分がこっちだと思った方に行くというのは正解だと感じた。

ル・ソリレスには食事に行ったけど、一緒だったのはそれだけ。一人でフランス国内の地方を好き勝手に回っていたようだ。旅というのは推理小説と同じで、結末を知っている人が読書中の人に犯人を教えてはならない。

泊まっているホテルのすぐ近くに有名な観光名所があったのに見逃していたとしても、まったくマイナスではない。下調べが過ぎると旅は「味気ない確認作業」になってしまう。

目の前にあるモノに素直に驚き、見たいものがあれば行き、行きたくなければ行かず、っていうのがいい。その場合に「せっかくここまで来たんだから」というフレーズがある。あそこもあそこも行かないと勿体ないという貧乏根性なんだけど、よく考えてみてよ。

墨田区に住んでいても、スカイツリーに行ったことがない人は多いだろう。「せっかく」に納得できる理由なんて何もない。近所の人が、行けるのに行っていないんだから。

村本くんがParisにいる間、Twitterをシャットアウトしていた理由がよくわかる。あそこに行けとかスリに気をつけてとか、そういう外野のアドバイスを聞きたくなかったんじゃないかな。

旅はそこにいるプレイヤーだけに意味があって、サッカーの試合みたいにあっちにパスを出せ、そこでシュートしろと言われるのは選手にとって何の得にもならないし、気が散るだけだ。

以前、Parisのお店にFIGARO JAPONが置いてあって、地元のフランス人が「私の知らない店がたくさん載っているから」と話していた。日本人、調べすぎ!

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