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DON'T VOTE.

投票率を上げようという運動を見ていて、疑問に思うことがたくさんある。投票率だけを上げても解決にならない。

そう言うと、「まず行かなければ何も始まらない」と体育会系の理屈で反論されるんだけど、それは正しいんだろうか。

なぜ社会は自分が理想とするモノと乖離しているのか、それを改善するためには、何をしてくれる議員に票を投じればいいのか、がすべて抜け落ちたまま、取りあえず投票所に行っても途方に暮れるだけだ。

若者は未完成な大人ではない。「完成品の若者」だ。長く生きていているから何かを知っていると思うような年寄りは、こういう世の中を放置してきたから生まれた若者像に責任を感じるべきだし、若者が選挙に行かないなどと責めるべきじゃない。

また、年寄りは老害であると決めつけることも浅はかだ。それぞれが自分の思った通りに選挙権を行使すればいい。

スピルバーグがやっているような、「選挙に行くな」なんていう逆説強迫表現を、何もセンスがいいと思わない。ポピュリズムの自家中毒に見えるし、頭のいい人が頭の悪い人を覚醒させるには「痩せたくない人はこの広告を見ないでください」という下品なタクシー広告みたいな方法がいいのだという差別の域を出ないと思っている。

何もやらないより、悪手であってもやった方がまし、という気持ちもわからないでもないが、そこに良質なセンスがないとガッカリする。

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多分、俺の方がお金は持っていると思うんだけど、どうしてもと言うならありがたくいただきます。

ありがとうかつサンキュー
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写真家・アートディレクター。着ぐるみの中は繊細です。1964年生まれ。現在「ロバート・ツルッパゲとの対話」出版準備中。