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ハイデラバードの歩きかた①行きかた・日程・泊まるところ

はじめに


みなさん、こんにちは。楽しいインド案内人アンジャリです。

X(旧Twitter)のスペースで全6回の予定で実施している『ハイデラバードの歩きかた』。こちらが文字バージョンになります。録音は下記のポストから再生できます。

この企画をやろうと思った理由は3点ほどあります。

  • コロナ禍明けでインドに向かう旅行者もぼちぼち増えてきた昨年、映画『RRR』をきっかけにハイデラバードに行きたい方が増えた印象があった

  • Webサイトで航空券やホテルの予約が完結するのはいいが、実際に行ってみたインド、特に外国人旅行者の少ないハイデラバードは何かしら予想外のトラブルも起きやすいこと

  • 「映画ファン」に向けたハイデラバードの情報が極端に少ないこと

以下、私の事情で恐縮ですがここに至るまでの背景をざっと記しておきます。

『はじめての王国ツアー』という背景

私自身は、「インド旅行のご意見番」のような意識はまったくありませんし、皆さんが安全に楽しく旅行していただければいいなという以外の意図はありません。ただハイデラバードに関しては、個人的な旅行とツアー視察と皆さんとのツアー、そしてメディア取材のアテンドと、合わせて10回、訪れています。

そのなかで、これまでのインド経験とも合わせて「行ってみたい!」という方の知りたいことをお伝えできる部分もあるのかなと思っています。

2018年6月、映画『バーフバリ』の撮影セットを見に行こうという『はじめての王国ツアー』を実施しました。コロナ禍に入るまでに計6回実施し、たくさんのお客様とハイデラバード及びラモジ・フィルム・シティ(以下RFC)を訪れてきました。

コロナ禍明けの去年9月に第7回を行うことができたのですが、2024年は、私自身のスケジュールがなかなか融通できず、ツアーの開催が難しい状況があります。また皆さんがハイデラバードで見たいもの、やりたいことが多様化してきたこともあって、ツアーではなく個人で行きたいという方も多くいると思います。

インドに行くこと自体は難しいことではありません。パスポートと航空券があれば、思った以上にサクッと行けてしまいます。ただ、良くも悪くも、外国人旅行者向けに発展してきたタージマハルなどのザ・観光地と違って、外国人が訪れて色々と楽しむには、ハイデラバードはまだまだ整備されていないことが多いと感じています。また、ガイドブックなどもあまり触れられていなかったり、映画ファンの皆様のニーズに答えられるような案内がないように思います。

表面的な手続き自体が簡単にできてしまう反面、実際のインドは、慣れない人には困ること、驚くことも多いと思っています。あとから笑い話にできるトラブルならいいのですが、心身の安全を守るにはある程度詳細な案内があったほうがよいと思った次第です。

オレたちのハイデラバードとRFC

そういったことを踏まえて、昨年、ハイデラバードに特化したガイドブックを作るぞ!と息巻いたのはいいのですが、出版社様からの出版を実現するためには、企画の練り込みがまだまだ足りないことや、いったいどこにニーズがあるのかの説得力が足りなくて、形になるにはまだまだ時間がかかりそうです。

叩き台はこちら。

Twitterでは度々ポストしてきましたが、私には野望があります。

  • ハイデラバードに特化したガイドブックを出版する

  • 日本から例えば1年に1回くらい、ハイデラバード直行便を運行する

  • 日本の映画ファン向けにRFCのイベント会場を貸し切り、ファンミーティング、インド衣装やアクセサリーのお店の出店でのお買い物、インド各地の料理のビュッフェなどを提供するイベントを開催する

夢ははるか遠くという感じですが、気長にやっていこうと思います。

ハイデラバードまでの行きかた

さて。ハイデラバード(以下HYD)までどうやって行くか。いくつかの例を挙げます。

直行便でデリーin、国内線でHYDへ

成田空港からエア・インディア(以下AI)でデリーまで行き、そこからHYDまで同じAI国内線、というルートです。「はじめての王国ツアー」でも採用している、もっともシンプルなルートだと思います。

メリット

  • 料金が安いこと。首都デリーまではANA(以下NH)やJAL(以下JL)も飛んでいるが、料金の低さはAIがダントツ

  • 成田からデリー経由HYD行きは同日乗り継ぎができて無駄がない。到着はインド時間の深夜過ぎ、ホテルに入るころには日本時間では明け方にはなるが、経由地で一泊費やす必要がない。復路もHYDを午後出発してデリーに移動、デリーからは夜行便で成田に翌日のお昼ごろ戻るスケジュール(2024年4月現在)。

  • 日本から国際線と国内線を同じエアインディアで手配した場合、万が一遅延が発生しても乗り継ぎの連絡が行き届き、乗り逃しが起きにくい。最近は国際線はそうでもないが、インドの国内線の遅延はよくあるので、これは大きなポイント。国際線をNH/JL、国内はLCCという組み合わせだとこれができず、遅延時に乗り継ぎができず乗り逃すリスクがある。

  • デリーでインド入国となり、もっとも日本人慣れした入国地のため、入国審査がスムーズにいくことが多い

  • 乗った瞬間からインドを感じることができる

デメリット

  • 機体のメンテナンスが行き届いておらず、液晶画面が壊れている(壊れていなければ機内エンターテイメントはインド映画がたくさん!)、トイレもあちこちガタガタ、シートも運が悪いとどこか壊れている

  • 成田-デリー往復便の場合、乗客は日本人観光客が少々、あとは日本で就労する庶民寄りのインド人が多め。ガヤガヤうるさい、機内食に次々と文句を言って提供が遅れる、日本人女性が隣に来るとエキサイトしてずっと話し続けたり根掘り葉掘り聞いてくる、トイレの使い方がよくないなどカオスが起こりがち

  • 空港カウンターでのチェック・インに時間がかかる。「なぜそれを持ち込もうと思ったのか」というような巨大かつ大量の荷物を載せるために超過料金を値切ろうと粘っている人とか、謎の押し問答にいちいち時間がかかりチェック・インが進まないうえ、横入りが発生することもある

AIはもともとはインドが誇る国営ナショナル・フラッグ(2年前に民営化)だったのもあって、他の格安航空会社が飛んでいないインド津々浦々にも定期便が飛んでいるのが強みです。デリー-HYD便もシンプルな単純往復。

国内線単体で航空券を購入する場合の注意点
これが他社便やLCCの場合、スケジュールによっては同じ機体が複数都市を周遊するような便だったりして、どこかで遅れが発生すると数時間単位での遅れが積み重なっていく場合があります。

ちなみに、Expediaのようなサイトで国際線を含む航空券を買うのは私はあまりおすすめしません。乗継時間が考慮されないバラ売りチケットを購入してしまう場合があったり、キャンセルや返金対応のハードルが高かったりと、心配な点がいくつかあります。「明日HYDからヴィシャカパトナムに行こう」といった、現地に既にいて近距離の単発の国内移動をする場合などは利用してもいいかなと思います。

最低乗継時間
インドの国際線の最低乗り継ぎ時間はほとんどの場合90分ということになっています。それ以下の乗継時間しかない場合は、スルーの航空券を手配することができません。デリーやムンバイといったハブ空港での乗継90分というのはかなりギリギリで、加えて入国・出国という関門もあることを考えると、乗り継ぎ時間は私は3時間くらいはあったほうがいいと思います。

AIについて
私はこれまで27年間で52回インドに行っていて、そのうち7割くらいはAIを利用してきました。サービス面、設備面、客層で言いたいことはいろいろあります。

長年、大赤字を抱えたままようやく買収先が決まり民営化したのもあって、いまは徹底的にコスト削減を図っているなという印象です。機内食の品数があからさまに減ったとか、機内エンターテイメントの数も減ったとか、そもそも液晶画面が永久に壊れており直す気配がないとか(笑)。

とはいえ、20年前と比べると国際線については遅延が大幅に減り、ほぼ定時運行になっているなど評価できる点も多いです。あと悪天候での着陸などはAIのパイロットがダントツでうまいなと思います(元空軍パイロットが多いという噂)。

私個人の考えかたですが、海外旅行が割高に思われる昨今、予算を削るとしたら航空券だと思っています。飛行機は安全に目的地に運んでくれればよく、サービスや設備は二の次でよいかなと。そういう意味で、AIはソフト面ではいろいろあれど、ハード面で整備が甘いとか腕が悪いということはこれまであまり見聞きしたことがなく、信頼できるキャリアだと思っています。

エア・インディアが最高にカッコいい、実話に基づいた作品『エアリフト 〜緊急空輸〜』、今のところ配信がないのですが、機会があればぜひご覧ください💕

他国を経由し、HYDで入国

では、デリー経由以外にどんな行き方があるか?

◾️クアラルンプール経由
◾️シンガポール経由
◾️バンコク経由

マレーシア航空で、マレーシアの首都クアラルンプールを経由して、そこからHYDに行き、HYDでインド入国。シンガポール航空やタイ航空のバンコク経由も同じで、インド以外の国を経由して、インド入国地をハイデラバードにするルートです。

メリット

  • エアインディアに乗らなくてよい(笑)

  • シンガポールやマレーシアのクアラルンプールはインド系国民も多いため、インド映画を上映する映画館がある。うまくタイミングを合わせられれば、帰りに1泊か2泊寄ってインド映画を英語字幕付きで鑑賞できる(国外での上映時は英語字幕付きのことが多い)

デメリット

  • 料金がほとんどの場合、AIより高くなる(逆に安ければおすすめ)

  • デリー国内線ターミナルには日本人ファンが多いインド服ブランドの店舗があり、サクッとインド服が調達できるのだが、そういうお楽しみがない

  • 乗り継ぎ時間が4時間、5時間と長い(短時間だけ入国するには短すぎるので、空港で待機するしかない)

  • デリーの入国審査は日本人慣れしていて割とスムーズだが、ハイデラバードでの観光目的での入国は審査官からの質問があったりと時間がかかったりすることもある(とはいえ普通の善良な旅行者が入国できないということはないと思います)

マイレージのこと

余談ですが、エア・インディアはスターアライアンス加盟航空会社なので、私はAI搭乗分のマイルをNHに振り替えています。予約クラスで換算率が異なるのですが、だいたい6回ハイデラバードに行くと4〜6月のオフシーズンのNHのデリー往復を一回ゲットできる算段となります。誰の役に立つか分からない情報ですが(笑)

夢広がるムンバイ経由

ちょっとまだ小耳に挟んだだけなのですが、AIとNHがムンバイ線でコードシェア便を開始するそうです。これがなにを意味するかというと「AIを通じてNHの便を予約できる」ことになります。NHのムンバイ直行便でムンバイ経由で同日HYD入りは、AIのデリー経由よりも到着時間が早めでよい! ぜひ次回のツアーはこちらを利用してみたいなと画策しております。料金的なこととか、個人でのメリットはあるのかなど、続報待たれたし。

ビザの取得

インドは入国するためにはビザ(査証)が必要です。ビザとは「その国に入国してもいいですよという許可」のことです。旅行者として取得する場合は、一般的な「Tourist 観光」ビザになります。取材やロケなどメディア関連の場合や、インドで何かしらのビジネスを行う場合はまた別の種類のビザになります。ここでは観光ビザの話を書きます。

Eビザ

オンラインで必要事項を記入して申し込み、オンラインで許可が送られてきた記録をもって、入国するデリーなどの入国審査(Immigration イミグレーション)でビザのスタンプをパスポートに押してもらうもの。

ステッカービザ(Sticker VISA)

オンラインで必要事項を記入し書類を作成、それを印刷して東京のインド大使館または在大阪総領事館に赴き、申請。パスポート1ページにステッカー状のビザが貼られます。申請時間は平日午前中の2時間、受領は3営業日後の夕方1時間だけとかなりピンポイントでなかなかハードルが高いですが、パスポートにばっちりステッカーが貼られるのは旅オタク的に嬉しいポイント。

Eビザやステッカービザともに料金や入国の条件などは変動があり得るのでここでは触れずにおきます。

現時点ではEビザが一番楽だと思います。私のツアーのお客様たちは、観光ビザ5年マルチプルを取れている方がほとんどです。マルチプル(Multiple)とは、その期間内なら何回でも入国可能というもの。1回の滞在期間と1年の合計滞在期間が180日を超えないことという条件はあるものの、一度取得したら5年間は思い立ったら行けるのはいいですね!

Eビザの申請はオンラインでご自身で行うことができます。ただこれは、全て英語だという点と、両親の名前と出身地や配偶者の名前や、細かいところまで入力する必要があり、英語の意味を調べたり迷ったりするうちに「タイムアウトやり直し!」となってしまったりと、ちょっと忍耐力がいる作業ではあります。

詳細はリュウサイさんのこちらの記事が最新で詳しくておすすめです。

Eビザの申請はインド政府の公式サイトから。リュウサイさんも書かれていますが、検索で探すと本物そっくりの業者のサイトなどが上位に出てきたりします、必ずインド政府の下記のサイトから申請してください。

手間暇のかかる作業ではあるので、ここに労力を使いたくない人は、旅行代理店に依頼しての代理申請をおすすめします。

どんなところに泊まるか

さて現地で滞在するホテルについて。航空券は「目的地に安全に到着すればよい」という理由で節約したとして、お金をどこにかけるかという点では、ホテルは重要だと思っています。

ホテルだけはいいところがいい。できれば5つ星

理由は下記の通り。

  • 朝食ビュッフェの選択肢が多い。パンやデニッシュ類、果物、生野菜など、インド料理以外のものがあり、スパイス味をお休みしたいときによい

  • ルームサービスのバラエティが多い(ただし料金は高い)

  • エアコンの効き具合や音、シャワーの湯量や温度が安定している

  • 客層がよいのでほかの客の言動にイライラする可能性が低い

インドは慣れないと外を歩くだけで消耗します。大したことをしなくても疲れます。衛生面に不安が残りそうな食事や、いまいち効かない音だけ大きな空調や、お湯が安定しないシャワーは、疲れた心身をさらに疲労させます。

万が一、体調を崩して1日部屋で休養しなくてはならないような場合、そこでの滞在が快適かそうでないかはとても重要だと思います。

とはいえ、HYDのホテルは、5つ星であってもまだまだ田舎ホテルという感は拭いきれないところもあります。大都市でありながらまだまだ国際的水準のホスピタリティには遠いといいますか。でも、マニュアル化されすぎない、個々のハートの温かさで接してくれる感じはよいものです。

あとこれはHYDに限らないのですが、近年、雨後のタケノコのように新しいホテルが次々と建つなかで、昔からあるホテルはやはりなんといっても場所が抜群にいい。車移動の立地が便利、そしてエリアの治安がいい。

HYDのエリアでおすすめは、俳優や事業家、政治家などセレブの生活圏でもあるジュビリーヒルズ(Jubilee Hills)バンジャラヒルズ(Banjara Hills)

お手頃ホテルの雑感

インドにはさまざまなランクの宿があります。最近は物価も上がる一方で、とくにホテルはコロナ前と比べると尋常でない値上がりをしているように感じます。円安の影響ももちろんありますが、なによりも、コロナ禍の後半、台頭する中産階級が国外に出られない代わりに国内旅行に舵をとったことが大きいように思います。

まだコロナ禍中でオミクロン株が猛威を振るい、首都デリーが夜間外出禁止になっていた2021年12月末から2022年新年にかけて視察のためインドに滞在しました。外国人旅行者はほぼゼロといっていい代わりに、高級ホテルもバックパッカー宿のような安宿もインド人旅行者でごった返していました。

外から人が入ってこなくても国内には14億人がいるわけです。

私の肌感覚ではあるのですが、都市部で生活水準を上げつつある中産階級は「自分たちがいかに財力を持つようになったか」を示したいのだなと感じることが多くあります。ローンを組んで(それ自体が安定収入があるというステイタスシンボル)、新築のコンドミニアムや車を購入したり。国内旅行に出かけてたくさんの写真を撮ったり。「見て見て」と大量の写真や動画を送られることがままあります。

そういう人たちは、見た目が豪華で派手なわりに、実質そこまでお高くないホテルを好むように思います。オフシーズンの一室あたり1万円くらいまで、ファミリーで泊まるので1人あたりは割安というところ。3つ星から4つ星くらい。

最近の訪問では実際に泊まっていないので詳しいレポートはできないのですが、外資系IT企業などが集まるハイテックシティ(HITEC CITY)のあたりのホテルがよさそうに思います。先に触れたジュビリーヒルズ(Jubilee Hills)にもこの価格帯のブティックホテルなどがあります。

このランクのホテルは、日本人旅行者にとっても、料金的にも内容的にもリーズナブルなランクだと思います。ただちょっと注意したいのが、この価格帯をお得料金として魅力を感じる中流インド人のファミリー層について。

個々に親しくなればフレンドリーな人たちですが、こと旅先では特に、他人のことを気にしない傾向があるように思います。

たとえばドアを開けっぱなしで早朝深夜問わず廊下で大声で何時間もおしゃべりがやまないとか、朝食ビュッフェでお料理のトレイをぐちゃぐちゃにし、食べ物を床にこぼし、テーブルの上がぐちゃぐちゃに汚れても気にしなかったり、子どもがビュッフェの料理に指を突っ込んでもおかまいなしだったり。

平常心ならばやり過ごせることも、慣れないインドで小さなイライラが続いていたりすると「もう勘弁してくれや」という気分にもなります。せっかく楽しみにしていた映画や俳優さんと同じ空気を吸っているというワクワクにケチがついてしまいます。

そういう意味で、初インドの旅行については、ホテルだけはなるべくよいランクをおすすめします。何度か訪れ、インド的カオスにも慣れ、全部ひっくるめて楽しめそうなら、少しずつランクを落として節約していってもいいと思います。

さらに節約したい場合は

さて、円安とインド国内需要の高まりで年々上がっていくHYDのホテル料金。そんななかでも、探せばまだまだあります、日本円で1,500円とか2,000円の宿も。ホテル予約サイトで見ると、HYD郊外の西のほうに何軒もあります。予約サイトと提携していないような簡易宿は、旧市街に集まっているようでした。

インドやアジアの国々の旅行に慣れている人には悪くない選択だと思います。ただこういった宿は、女性ひとりでの滞在はなるべく避けてください。まずはスタッフの質が明確に落ちるのと、宿泊客の層も変わります。HYDは日本人そのものが珍しいですし、女性ならなおさら目立つ街です。男性ならいろいろやりようがあるのですが、よほど事情がわかっているのでない限り、女性がいきなりこの手の宿に宿泊するのは安全面でおすすめしません。

ファラクヌマ宮殿ホテル

番外編として、私がいつかきちんとお客様として迎えられたいと目標にしているホテルがあります。ファラクヌマ宮殿ホテル。ハイデラバード藩王国の皇帝の宮殿を現在、ホテルとして運営しているものです。

私はホテルが好きなのでこれまでもさまざまなホテルに泊まってきました。ここはその中でもいろいろな意味で憧れのホテルです。ホテル内見学ツアーとハイティーがパッケージになっており、何度も訪れているのですが、まだ宿泊したことはありません。

料金的には、ハイシーズンなら一室一泊10万円から15万円程度、4〜6月のオフシーズン(ちょうど今の時期)ならその半額程度。決して払えない額ではないけれど、このホテルにふさわしい、余裕をもったゲストになりたいのです。一泊しかしないとか、ホテル内レストランを利用せず部屋でカップラーメンとか(やりがち笑)、背伸びするのではなく。

ホテルマンたちの気合いの入りかたを見ても、このホテルは格が違うのだなといつも思います。ただ雇われた人ではなく、先祖がハイデラバード王家に仕えていた家臣だったというような、由緒ある家系の方が今も働いているようです。

お客様商売には違いないのでTシャツに短パンのような服装でいても華麗にスルーしてくれると思うのですが、何度もここを訪れ観察するうち、あからさまに気づかせはしない慇懃ぶりに隠された、ホテルマンたちのプライドを察するようになりました。

このホテルは小高い丘の上にあります。入り口に乗ってきた車を停車し、敷地内はエコな電気カーで移動。白亜の宮殿のファサードの堂々ぶり。内部の落ち着いた調度品。

パッと行ってパッと泊まってということができないホテル。憧れです。

ちなみに映画『KGF』の主人公の住居として一部使われています。この音楽シーンでもふんだんに登場しますよ☺️

旅の季節

インドの旅の季節について。

インドは東西南北に広大な国なので例外もあるのですが、おおまかな季節は下記の通り。

◾️ 4月〜6月:酷暑期
◾️ 7月〜9月:雨季
◾️ 10月〜3月:乾季のベストシーズン

おすすめは、日中は気温が上がり日差しも強いものの朝晩は気温が下がり過ごしやすいベストシーズンです。料金的には航空券・ホテルともに酷暑期は値が下がるので、私は自分の視察などはこの時期に重点的に入れます(ゴールデンウィークは例外的に航空券が高いので避ける!)。

HYDの場合、酷暑期も湿気が少なめで屋内や屋根のある場所ではそこまできつくはないのですが、それでも知らず知らずのうちに脱水が進んだり、日中の移動中の車内がエアコンが効かないくらい熱せられたり、食べ物もこの時期は傷みやすかったりするので、体調管理は気をつけています。

2019年5月中旬に滞在したときは夜間も気温が下がらず湿度も高く、37度くらいありました。HYDの夏はドライヒートといわれ「湿気少なめの酷暑期」ではあるものの、体調は崩しやすいので日程には余裕をもってください。

もっとも快適なのは12月から1月にかけて。年末年始は航空券が値上がりしますが、クリスマス前に出発するとか、年を越して三が日以降に出発するとか、ピークを避けてタイミングをずらせると買いやすい料金になります。

というわけで、ハイデラバードの歩きかた①はこのへんでおしまいです!タイトルにある日程についての部分はスペースでも完全にとりこぼしたので次回に持ち越し!

次回は4/27(土) 21時から。次回のお題は「安心安全のために知っておきたいこと」です。情報の集めかたや、インドの文化・習慣のこと、実際にあったトラブル事例とその防止策などをお話ししたいと思います。

⭐️スターチャンネル×HISオンラインツアー⭐️

2024年5月25日(土)はハイデラバード近郊の世界最大の映画村ラモジ・フィルム・シティのオンラインツアーがあります。わたくし、ナビゲーターを務めますので、よろしかったらぜひご参加ください✨

コロナ禍でどこにも行けなかったとき、インド旅をラジオドラマ風に仕上げたこちら、よろしかったらぜひ。

こちらもコロナ禍でStay Homeだったころ、インド政府観光局様のご協賛をいただき、インド界のさまざまなキーパーソンにお話をうかがったときの、自分の回です。ほかの回も豪華出演メンバーなのでご興味ある方、Talk Relayチャンネルでご覧くださいませね。

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