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『はじめての王国ツアー』が生まれるまで〜バーフバリ生誕の地へ Vol.1

みなさんこんばんは。楽しいインド案内人アンジャリです。

さて私は、2018年6月に『はじめての王国ツアー』という企画で、ラモジ・フィルム・シティをはじめとするテルグ語映画の本拠地ハイデラバードを巡るツアーを開催、以後、同様のツアーを6シリーズ企画してきました。

このツアーが生まれたきっかけは。

2017年6月に『バーフバリ 王の凱旋』を観て大興奮した私は、寝ても覚めてもバーフバリのことを考える日が何か月も続いていました。ただしそのころはまだ日本では未公開。あまり語り合える同志もいないまま、半年がすぎました。

その年の暮れ、娘を連れてインドを3週間ほど旅しました。そのときにハイデラバードにいる古い友人を訪ねました。そしてそこで、ハイデラバード近郊には世界最大の映画村があると知り、さらにそこに私が愛してやまない『バーフバリ』のオープンセットがあると聞き、いてもたってもいられず、娘と訪問することにしたのでした。

ときは2017年12月30日。日本で『バーフバリ 王の凱旋』が公開された翌日のことでした。


2017年12月31日、当時のブログより。

照りつける強烈な太陽に浮かぶ、縮尺を間違えた感じのマヒシュマティ王国の景色。年末、そして週末のラモジ・フィルム・シティは観光客でごった返していた。
インド映画ファンなら一度は訪れてみたい憧れの場所である。今年の6月にデリーで”バーフバリ 王の凱旋”を鑑賞して以来、ずっと熱にうなされたようにバーフバリに恋い焦がれ続けていた。

やっと来られた!

広大な敷地内にいくつものセットがあり、なかには街を丸ごと作ってしまった一角もある。

デリーのインディラ・ガンディー空港とムンバイのチャトラパティ・シヴァージー空港のセットが徒歩5分程度の隣にあったりもする。

そんな広大な敷地内でも飛び抜けて広大な、200エーカーの広域撮影用エリアを抜けた先に、バーフバリの主だったセットが集められている。インド人観光客のレビューを見ると「バーフバリはCG処理が多いから撮影セットは大したことない」と書かれているものも多い。

撮影セットが集まっている一角に到着するとまずはこの壁にやられる

しかし、あなどるなかれ。

まず、そのサイズ感にやられる。流れてくる音楽や、あの台詞、この台詞にやられる。

入り口には「マヒシュマティ王国へようこそ」。泣く……

ファンの心をくすぐるちょっとしたアイテムが散りばめられている。

われわれ以外に日本人、いや、外国人は皆無。外国籍はいるかもしれないが、非インド系の姿はまったく見ない。インド人の、インド人による、インド人のための場所。この素晴らしい映画を作り出したインドという国の誇り。

ちょっともう今日は胸がいっぱいでこれ以上書けない。距離的にも、カオスなインドでも指折りのカオスだらけのオペレーション的にも、訪れるのはなかなか大変だけれども、日本のバーフバリファンを根こそぎここに連れて来たいと、今日はそればかりを思っていました。


日本ではほとんど情報のないラモジ・フィルム・シティに8歳の娘を連れて赴き、慣れているとはいえインド独自ルールのカオスにもまれてたどり着いた先で、ただただひたすら興奮して、年の暮れに必死でブログを書いたことを思い出します。

Vol.2へ続きます。

HIS×映画.com共催企画『バーフバリ ロケ地巡りツアー』

2023年3月4日(土)15時から、ラモジ・フィルム・シティのオンラインツアーのナビゲートをします。現地からのリアルタイム配信は、『はじめての王国ツアー』で私とコンビを組んでいる現地ガイドのモハンが担当します。よろしかったらぜひ!


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