私に贈る魔法の言葉

人と接する仕事は、人によって支えられている。社会人一年目の私もそうでした。

私の仕事は地元では有名な会社で接客の仕事。元々アルバイトで接客をしていたので慣れていたという自信があった。しかし同じ接客でもジャンルが違えば意味がないと思い知らされました。

しかも職場の人間関係もキツかった。新入社員にいきなり怒鳴りつけ、動きが遅いと責められる。毎日それが続き、今思うと鬱病のような症状が出ていて、意味もなく涙が流れて夜も眠れない。職場へ向かう足も重い。


もう本当にやめたい、限界だというところまで来ていました。


そんな時に、ある出来事が起きました。


それはいつものように接客をしていた日のこと、接客をしていたら商品を落としてしまったお客様がいたので、私は商品をすばやく取り替えて渡した。なぜならそれがマニュアルでそれをしなければ怒られるから。


でも、そのお客様は帰り際に私に向かって

「落とした商品を変えてくださりその心遣いに感動しました、ありがとう」と告げて一礼してくれました。


心が少し痛くて、でもとても嬉しくて胸が熱くなりました。そのお客様は私よりもずっと年上のサラリーマンの方。そんな方が社会人になったばかりのひよっこの私に敬意を示してくれました。


感謝されること、そして怒られるから接客を頑張るんじゃなくてお客様の為に接客を頑張ること。

この2つを知ることができて、私は変われたんです。


でも、それを知れたのは人間関係に恐れながらも頑張って働いていたあの頃の私のおかげです。


頑張っていたね、私。



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