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日印夫婦の子育て・妊娠中にしたこと2(インド式儀式・名付け方法・国籍選択)

日印夫婦(日本人とインド人の夫婦)の私たちが子育てを経験して気づいたことや調べたことをまとめていきます👶🏼

私は日本人妻のはづきです。2021年1月に第一子の女の子、2022年8月に第二子の男の子を出産しました。私は第一子の妊娠前からいろいろな情報を調べていたのですが、病院選びや出生手続きなど迷うことが多くありました。しかも国際結婚ならではの事情もいくつかあることを知りました。この記事では私たちが経験したことをまとめていきますので、妊娠出産を考えている方々や日本人・インド人のカップル、日印夫婦の方々の参考になればうれしいです🇯🇵🇮🇳

妊娠中にしたことを思い出しながら書き綴っていたら長文になってしまったため、noteを二つに分けることにしました。「妊娠中にしたこと1」はすでにアップしていますので、こちらもぜひチェックしてみてください💁🏼‍♀️

前提

この記事に書いていることはあくまでも私たちが経験したことや調べたことです。皆さんにはデマ情報に騙されるのではなく正確な情報を知って欲しいので、ここには情報元もしっかりと書きます。ただし、私の第一子妊娠中だった2020年の話が多いので情報が古くなっているかもしれません。また、情報は更新されていきますので、この記事の公開後に状況は変わっている可能性もあります。ここに書かれた情報を鵜呑みにせず、必ずご自身で調べていただき、できるだけ正確な情報を知ってください🙇🏻‍♀️

妊娠中に実際にしたこと

私は二人子供がいますが、2020年に第一子を妊娠した時はコロナ禍まっただ中でした。そのため、ほとんど家に引きこもってコロナに感染しないよう不安な日々を過ごしていました。とにかく私の心身とお腹の中にいる赤ちゃんを守ることが何よりも優先だったので、ストレスフリーな生活を送ることを心がけていました。

第一子妊娠中は時間がたっぷりあったのでやれることが多かったのですが、2022年の第二子妊娠中は上の子のお世話があったのでドタバタと日々が過ぎ去ってしまいました😂なので、主に第一子妊娠中にしたことを紹介します。

情報収集&読書
第一子の妊娠中はひたすら読書をしていました。情報収集するときに特に意識していたのは「正しい情報を得る」ことです。妊娠や出産の情報に関してはデマがかなり多いです。私も妊娠してから初めて知りましたが、何の専門家でもない人がSNSで間違った情報を拡散したりしています。ですが、たくさんの人が拡散しているからといってそれが正しい情報とは限りません。なので、私はできるだけ①専門家の方が発信している②エビデンスがある③出典がある(科学的な論文を抜粋している)という3点を確認していました。専門家といっても、自称の人もいますから、できれば国家資格を持っていたりライセンスがある人の方が良いと思います。そこで、ここでは私が参考にしている方々の紹介をします。

今西洋介さん(ふらいと先生)
小児科医・新生児科医の方です。X(Twitter)で有益な情報を投稿しており、私は書籍を買ったりメルマガの有料会員にもなっています。有名な漫画・ドラマ「コウノドリ」の監修もされた方で、私が信頼できるお医者さんの一人です。

妊娠中はまだ赤ちゃんに関する知識も乏しかったので、今西先生の本 子育て「これってほんと?」答えます を読みました。世間で言われる妊娠出産の噂や迷信が本当は正しいのか、エビデンスを元に答えてくれてます。私は分からないことがあって不安になるとこの本を読み返して、今でもお守り代わりにしています▼

今西先生のX(Twitter)やメルマガ(ニュースレター)にも興味深いテーマがたくさんあるので、自分の中の情報を更新していくためにも定期的にチェックしています。最近、今西先生が監修したドラマ「コウノドリ」がNetflixで配信されることになりました!現実に起こっている妊娠出産の社会問題に切り込んでいる作品なので、ぜひ見てみてほしいです▼

https://x.com/doctor_nw/status/1740588070658007338?s=46&t=Fcb1cNVmxW4ZQXg1zwOZrA


愛波あやさん

日本人初の乳幼児睡眠コンサルタントの愛波さんは、赤ちゃんの睡眠やねんねトレーニングの専門家です。私は愛波さんの書籍を買って読んだり、Instagramの情報を参考にしています。出産後は時間も気持ちも余裕がないので、妊娠中に読んでおいてよかったと後で思いました!
出産後の2大悩みは母乳と赤ちゃんの睡眠だと思うのですが、赤ちゃんがぐっすり寝てくれる&夜泣きしないとかなり楽です!我が家の子どもたちはセルフねんねもできるので、寝かしつけも必要なく、夫婦ともども本当に助かっています。

愛波さんはいくつか書籍を出していますが、私は「ぐっすり眠る 赤ちゃんの寝かせ方」を読んで参考にしました。赤ちゃんの睡眠の科学的エビデンスやセルフねんねのメソッドも細かく載っているので、一度読んでおくと出産後にまた読み返して確認しやすいです▼

愛波さんのInstagramにも分かりやすい情報がたくさん載っていておすすめです!赤ちゃんが寝なくて本当にしんどい…という人には一度チェックしてみてほしいです。もちろん赤ちゃんには個人差がありますが、このメソッドを試してみて、もしも上手くいったら寝かしつけが必要なくなるかもしれません▼

私は子どもたちの睡眠のことでつまづいたら必ず愛波さんの本を読み返して、何か改善できることはないかとチェックしています。これもお守り代わりの本です。

食事(サプリメント)
妊娠中の食事は保健師さんや助産師さんも詳しく教えてくれると思うので詳細は割愛しますが、自分の住んでいる自治体が主催している母親学級やパパママクラスに参加して情報を得ました。サプリメントは葉酸を飲んでいたくらいで、それ以外は特に何もしていませんでした。ただ、私は第二子妊娠中に妊娠糖尿病になってしまいました…それで食事管理が必要となり、泣く泣く糖尿病患者用の宅配弁当を食べていました。カロリー制限が厳しくて食べたいものも食べられず、つらかったです🥲

運動
コロナ禍であまり外出できなかったので運動はほとんどできませんでした。軽くストレッチをしたり近所を夫と散歩したくらいです。

乳頭マッサージ
産前に産婦人科のお医者さんに勧められて乳頭マッサージをしたのですが、本当に痛い!!出産後はもっと痛かったので産前に熱心にマッサージしておいた方が良かったのかもしれませんが、とにかく痛くて私はイヤイヤやっていました。

会陰マッサージ
これは科学的な根拠はないらしいので、やらなくて良いかなと個人的には思います。試しに少しやってみましたが、私の場合は帝王切開になってしまったので、効果はよく分かりませんでした。

せんねん灸(お灸)
友達におすすめされてやってみましたが、私の場合はあまり効果は感じなかったです。東洋医学が好きな人は興味あるのかもしれないけど、私は科学的なエビデンスが薄いことはあまり興味ないので第二子の時は全くやらずに終わりました。

コロナワクチンの接種
私は第二子妊娠中にコロナワクチンの接種を受けました。(第一子の妊娠中はまだワクチンがなかった) ネット上では賛否両論があるみたいですが、医学的なエビデンスをもとに自分で決めました。私の場合は副反応がほとんどなかったこと、コロナが爆発的に感染拡大している時期に出産が重なったこともあり、ワクチン接種を希望しました。結果、自分自身は全く後悔しておらず打って良かったと思っていますが、打つか打たないかは各個人の判断で良いと思います。

妊娠線予防
私は妊娠線予防用のボディクリームなどは買いませんでした。代わりにCetaphilのボディクリームを愛用していますが、子供たちにも使えるし、顔も体もこれだけでOKなのでお風呂上がりに使いやすくておすすめです!専門のボディクリームを使ってなくても、私は気になる妊娠線はできませんでした✌🏽ポイントはたっぷりクリームを塗ること!ケチって少ししかつけないと保湿されないので妊娠線ができやすいです。
現在も子供と一緒に愛用中のボディクリーム(顔・体兼用)はこれです▼

妊娠中のイベントや儀式

私の妊娠中はコロナ禍だったので、友達や家族を呼んだ大きなパーティーやイベントなどはできませんでしたが、自宅で開催したイベントや自分たちで行った儀式はありました。

ベビーシャワー

友達がサプライズで企画してくれてうれしかったです!第一子の時はオンライン開催、第二子の時は自宅に友達が来てくれました🥳かわいいダイパーケーキ(オムツケーキ)を作ってくれたのもいい思い出です♡

▼第一子妊娠中に友達が企画してくれたベビーシャワー


▼第二子妊娠中も同じ友達がベビーシャワーを企画してくれました!

日本の儀式【戌の日のお参り】

日本では妊娠中に行う戌の日のお参り🐶第一子のときは浅草に住んでいたので浅草寺にお参りに行きました。第二子のときは東京で有名な水天宮へ参拝をして、御朱印と絵馬をゲットしました。夫にも日本の儀式を説明して、妊娠中の戌の日にはこうやってお参りをするんだよと教えました。

インドの儀式【Panchmasi】

インドで妊娠中に行うという儀式 Panchmasi (パンチマシ)🇮🇳
妊娠5ヶ月目にやるそうで、お義母さんとビデオコールしながらやり方を教わりました。この儀式をしたことがあるという日印夫婦はこれまで会ったことがないので、もしかしたら限られた地域や家庭でしかやってないのかもしれません…誰か他にやったことある人いますか??😂
Instagramにパンチマシの儀式の詳細を載せているので興味がある方はこちらも読んでみてください▼

インドでは妊娠中に赤ちゃんの性別は明かさない

少し話は変わりますが、インドでは妊娠中に赤ちゃんの性別は分からないそうです。正確には、政府が禁止しているのでお医者さんが性別を分かっていたとしても口外してはいけないとのこと。なので産まれてからでないと男の子か女の子かはわかりません。

インドではダウリーという結婚持参金が古くからありました。結婚するときに女性側の家族が多額のお金を男性側に渡すというものなのですが、現在では違法となっています。この影響で、昔は女の子ばかり産まれてしまうと破産する家庭も多かったことから、悲しいことに女の子は望まれなかったそうです。一家の跡継ぎとして男の子を望む家庭が多かったこともあり、男の子ばかりになってしまいました。それが理由で、妊娠中の性別判定は禁止されてしまったそうです。
怖いですが参考記事はこちらです▼

私は妊娠してからこの話を知ったのですが、最初は本当に驚きました。日本では当たり前に妊娠中に男の子が女の子か分かるものだと思っていたし、出産前から服を用意したり名前を考えることもできるので、性別が分かる方が良いものだとの思い込みもありました。でもお義母さんに性別を伝えたときは逆にびっくりされました。日本ではエコーを使ってお医者さんが性別を教えてくれるよと説明したのですが、国際結婚だとこんな常識の違いもあるのかと痛感させられた出来事でした。

蒙古斑は日本人の赤ちゃんにしかない?!

こちらも少し話が脱線しますが、日本人の赤ちゃんにはよくある蒙古斑(もうこはん)、実はインド人の赤ちゃんにはありません!では、日本人とインド人の間に生まれた赤ちゃんに蒙古斑があるのかというと…我が家の場合は二人とも蒙古斑があります👶🏼👶🏼

私は妊娠中に、蒙古斑が原因でトラブルになってしまったという国際結婚の夫婦の話を目にしました。日本人の赤ちゃんにはよくある蒙古斑の存在を海外在住の旦那さん家族は全く知らず、赤ちゃんが産まれてから蒙古斑を見て青アザができていると思い、母親の虐待ではないかと疑われたというトラブルです。この話を聞いて不安になったので、私は妊娠中に夫と夫の家族に蒙古斑について話しました。蒙古斑のある赤ちゃんの写真をインターネットで検索して、産まれてくる赤ちゃんにもこういうものがあるかもしれないけど、日本人にはよくあることだから心配しないでねと伝えました。お義母さんたちは理解してくれたので、子どもたちが産まれてからもすぐに分かってくれて何もトラブルはありませんでした。

国際結婚している夫婦の場合は、蒙古斑の存在を海外の家族に伝えておいた方が良いかと思います!同じアジア人でも蒙古斑はモンゴロイド系の人種によく現れるようなのですが、人種によっても出現率が異なります。私の家族に聞いてみたところ、インドでは蒙古斑は聞いたことがないと話していました。なので事前に周知しておくと安心かと思います。参考記事はこちらです▼

子供の名付け方法

妊娠中に苦労することのひとつ、子供の名付け!我が家も子ども二人とも名前が全然決まらずに大変でした🤯

なぜ子供の名付けが大変かというと、
・日本でもインドでも分かる名前が少ない
・発音が難しい名前がある
・日本の戸籍へ登録する場合に、漢字・カタカナ・ひらがなのバリエーションが多い
・宗教上の理由で、付けられない名前がある
この4つが主な原因でした。

私たち夫婦もたくさん話し合ったのですが、第一子の娘も第二子の息子も、最終的には夫が発案した名前にしました。私も付けたい名前があったのですが、夫に却下されてしまうことが多かったです…でも今となっては夫が考えてくれた名前にして良かったなと思っています!

どなたかの参考になるかもしれないので、私たちの名付けの方法を紹介します。

①お互いの希望条件を話し合う
夫婦の国が違う場合、名前に対する考え方が違うこともあります。例えば、日本人は名前の発音や響き、画数を気にするのに対して、インド人は名前の由来や意味、宗教を気にします。宗教というのは、ヒンドゥー教の家はヒンドゥー教の神様の名前を付けることが多かったり、イスラム教やキリスト教の人たちはその宗教ごとにつけている名前のイメージがあったりもします。例えば、ヒンドゥー教徒に多い名前はKrishna(クリシュナ)、これはヒンドゥー教の神様の名前です。ムスリム(イスラム教徒)はMuhammad(ムハンマド)、クリスチャン(キリスト教徒)ならジョージやマリア、などの名前が人気なようです。
私は無知だったので、どの名前がどの宗教っぽいのかなんて全然分かりませんでした😅夫にこの名前はどう?と聞いても、それはクリスチャンっぽいからヒンドゥー教徒の我が家には合わないよ、と却下されてしまうことが多かったです。そこで私の唯一の希望は、日本人でも言いやすい、分かりやすい発音の名前にしたいという気持ちがあったのでそれは条件にしました。夫婦で一致したのは、グローバルに通用する名前にしたいということです。将来、子供がどこの国に住んだとしても周囲の人から間違えずに呼んでもらいやすい名前にしようということになりました。そして、もしできたらインド人にも日本人にも馴染みがある名前だとさらに良いねと話していました。

②名前をリサーチしてリストアップする
インターネットで調べてみると、各宗教毎、性別毎に人気な名前がたくさん出てきます。日本人の人気名前ランキングというのもよく見ますよね。私たちはネットで調べた名前をピックアップして、お互い良いと思った名前のリストを作りました。私は10つほど、夫は15つほど名前リストを作っていたかな?そこから候補を絞ることにしました。女の子の場合は日本とインド(ヒンドゥー教徒)のどちらも共通の名前があったりします。例えば、Maya(マヤ)、Sachi(サチ)などです。これらも候補に上がりました。しかし、男の子の場合は日本とインドの共通の名前が全然なかったので調べる時も苦労しました…そこで日本語だけでなく英語やヒンディー語でもたくさん検索しました!
ちなみに、私はこういうサイトを参考にしました▼

③名前決定の話し合いをする
最後に一番時間がかかったのは、名前決定の話し合い。夫婦それぞれで候補を絞ったとはいえ、希望の名前がすぐに一致したわけではありません。結局、第一子の娘のときは産まれてから決めようということになり、出産後もまだ迷っていて、出生届の提出期限14日ギリギリに決めました。第二子の息子のときも、迷いに迷って出生届の提出期限ギリギリでした…
名付けでここが一番の正念場なのですが、産後は睡眠不足もあり頭がうまく回らないので、産前に最終候補を決めておくのが理想的です。とはいってもすぐに決まらない場合もありますので、夫婦のそれぞれの希望を最大限に叶えるような名前を必死で探すしかなかったです。
ちなみに娘のときはEva(エヴァ)という名前を夫が気に入っていて最終候補にあがっていたのですが、私が「Vの発音は日本人はできないからエヴァじゃなくてエバと呼ばれると思う」と伝えたら、夫がそれは嫌だということになり、候補から外れました。娘のときは私がSara(サラ)を推して、息子のときは私がLeo(レオ)という名前を推していたのですが、これも夫からクリスチャンっぽい&欧州っぽさを感じるとのことで却下されました。日本人の場合はVやRの発音が苦手なのですが、インドの名前だとVがつく名前が特に男の子に多くて迷いました。

我が家の場合は、子供たちの名前を非公開にしているためここには記載しませんが、夫婦同姓で家族全員が夫の名字(カタカナ)ということもあり、子供の名前はカタカナにしました。漢字を当て字のようにして入れることも考えましたが、キラキラネームのようになってしまって読み方が分からないというのは嫌だったので漢字はやめました。ただ、氏名がカタカナなので日本国籍とは思われないことが多いのが唯一の欠点ではありますが(病院などでは外国籍の子供だと思われてしまう)、名字とのバランスもありますし、誰でも読みやすいのでカタカナにしてよかったと思っています。

参考・ヒンドゥー教徒の名付け方法

ヒンドゥー教徒は赤ちゃんの名付けをする際、インド占星術を使って名前のイニシャルを決めます🔮専門のウェブサイトがあって、子供が生まれた日時を入力すると、適したイニシャルが分かります。例えば、YやRから始まる名前が適している、などと複数の候補が出てきます。子供が生まれた時刻を入れるため出産前には分かりません。上記で書いた通り、インドでは妊娠中に赤ちゃんの性別もわからないし、産まれてから名前を決めるというのが一般的です。

私たち夫婦もこの占星術サイトで調べてイニシャルは知っていたのですが、娘のときはVが出てきたので、Vから始まる女の子の名前の候補は少な過ぎてやめました😅息子のときも名前につけにくいイニシャルだったので、占星術は気にせずに自分たちがつけたい名前にしてしまいました。
インド人は運気が良くなることを願って、占星術に従ったイニシャルにすることはよくあるそうです。おそらく日本人が名前の漢字の画数を気にするのと同じようなものですかね?赤ちゃんが生まれた日時の星座の配置をもとに算出しているようなのですが、詳しい算出方法はよく分かりませんでした。英語やヒンディー語で検索するとサイトがたくさん出てくるのですが、もし興味があれば調べてみても良いかもしれません。

🔍このようなサイトでイニシャルを調べることができます▼

Stand.fmの音声配信でもインド占星術による名付け方法について話した回がありますので、もしよければこちらも聞いてみてください▼📻

日印夫婦の子供の国籍選択

これは妊娠中の日印夫婦の方から相談や質問をされることの多いトピックです。できれば妊娠中に夫婦で話し合って子どもの国籍を決めておいた方が良いと思います。理由は詳しく以下に説明します。

まず、日本人(日本国籍)とインド人(インド国籍)の間に生まれた子供は、二重国籍(多重国籍)は取得できません。二重国籍とは、日本とインド両方の国の国籍を同時に持つことですが、これは日本でもインドでも認められていません。日本で生まれたとしても、インドで生まれたとしても、1つの国の国籍しか選択できないということです。日本で生まれたけれどインドの国籍を取得したい、またはインドで生まれたけれど日本の国籍を取得したい、ということであれば手続きをすれば可能です。しかし、日本国籍とインド国籍の両方を取得することはできません。

ということで、妊娠中に自分の子供は日本とインドどちらの国の国籍にしようか?と迷います。そもそも、二重国籍を取得できないことを知らない人も多いです。例えば、日本人とアメリカ人の間に生まれた子供の場合は、国籍保留を選択することが可能なので21才までは両国の国籍を持っていて、21才になるとどちらの国籍にするかを選択できます。そういった国もあるので、誤解している人も多いのです。しかし、日本人とインド人の間に生まれた子どもの場合は、出生届を出す時点でどちらの国籍にするのかを決めなければなりません。これは、私が妊娠中にインド大使館にも電話で確認したので確実な情報です。

日印ファミリーの場合、さまざまな情報を得てから子供の国籍を決めた方がいいかと思いますが、私たちの場合は主に以下の2つの理由で子どもは2人とも日本国籍にしました。

①インド国籍がなくても、インドOCIを取得できるので、もし子供がインドで生活することになっても困らないだろうという想定。OCIを取得すれば、選挙権がない・公務員や政治家になれない・農地は購入できない、といったこと以外は全てインド人と同等の権利が与えられます。

②日本国籍がない場合、日本に一時帰国したり滞在するときにビザを取るのが大変。(外国人と同じようにビザ申請が必要となる)

この2つの理由から、夫婦で話し合って子供たちは日本国籍にしようとすぐに決まりました。OCIについては詳しく別のnoteにまとめていますので、まだ読んでいない方はこちらをご覧ください▼

参考・インドで出産した日印夫婦の場合の国籍選択

インドで暮らす日印夫婦の方と子どもの国籍について話した時に、インドでの実状を教えてもらいました。(シェア許可済)
インド在住ですがお子さんは2人とも日本国籍にされたそう。理由は、緊急時に日本に帰国したいと思っても子どもたちの日本ビザをすぐに取るのは大変だから。しかし、日本国籍だとインドでちょっとお高めのIBなどの学校では外国人プライスになってしまうとか。ローカルの学校に行っていれば関係ないようなのですが、日本国籍だと一長一短もあると仰っていました。その方のお子さんたちはインドOCIをまだ取得しておらず、5年ビザだそうです。インドに住んでいる日本国籍の人は外国人登録が必要になるのですが、その外国人登録の手続きはものすごく面倒なんだとか。しかし、お子さんたちはインド人の父親がいるため、外国人登録は免除されるそうです。OCIの登録料は高価だから、子供のビザが切れるタイミングでOCIにしようかなと考えていると話していました。ちなみに、インド国内に住んでいる日印夫婦の子どもでインド国籍の人も何人かいるよと話していました。

日本在住でもインド在住でも、日印ファミリーは子どもの国籍をどうするか色々と考えてしまいますね。子どもの進学や就職も見据えて考えるのですが、将来はどうなるのか予測不能なことが多いので難しいと感じています。

英語の出生証明書について

第一子を出産したときに先輩の日印夫婦の方から「将来のために英語の出生証明書を取っておくといいよ」とアドバイスをもらいました。自分たちでも調べていくと、やはり英語の出生証明書はあった方が良さそうだということになり、子どもたちを出産した愛育病院(東京都港区)で発行してもらうことができました。妊娠中に英語の出生証明書のことも知っておくと、産院に確認したりできると思います。

詳しくはこのInstagramの投稿にまとめています▼

・なぜ英語の出生証明書が必要なのか?
・日本の戸籍というシステムは世界的に見るととてもレアなケース
・日本の産院で英語の出生証明書が発行できる場所は限られている

最後に

今回はなんと約1万文字のスーパー長文になってしまいました…!妊娠中からずっとまとめたいと思っていた内容ばかりだったので、どこも削ることができずに全情報が満載の記事となりましたが、最後まで読んでくださった方ありがとうございました🥹🙏

この記事にも書きましたが、私が第二子妊娠中はコロナ禍で気軽に外出できない、上の娘のお世話もあって毎日体力も気力もギリギリの生活、妊娠糖尿病になり食事制限で食べたいものが食べられない、夫からヘアカラーも禁止されて(妊娠中にヘアカラーすると赤ちゃんに良くないという迷信を信じている夫、科学的根拠はない)、ネイルもできず、美容に全く手がつけられない状態で気持ちがダダ下がりの日々でした…

今ではこうしてnoteでネタにできてますが、そのときは誰にも会わないとはいえ、自分自身が楽しくなくて、しんどい時期も長くありました。そばにいてくれる夫や友人、家族の支えもあってなんとか妊娠出産を終えることができましたが、もうあの日々には二度と戻りたくないとも思ってしまいます。楽しくて充実したマタニティライフを送りたかったのに、自分にはできなかったという後悔はありますが、その分は産後に持ち越して、今ようやく子ども二人との生活も楽しめるようになりました。これを読んでくださった妊婦さん、妊娠中はしんどいこともきっとあると思います。そういうとき、私の場合は生まれてくる子どものためのベビーグッズやベビー服を調べたり、読書をしたり、夫と近所を散歩するのが息抜きになっていました。もしよければ試してみてほしいです。

世界中の妊婦さんが無事に出産を乗り越えて、かわいい赤ちゃんと対面できますように。その願いを込めて、このnoteが少しでも役に立てばと思って書きました。

次回は出産後にしたことをまとめるつもりです。おたのしみに!

このnoteが参考になりますように。 記事のご意見やご感想などがあればぜひ教えてくださいね。