聲の形感想

聲の形、聲ミュ。3/7公演観に行ってきました!!今回も長くなったのでnote投稿にしました。長いです。まじで。良ければお付き合いください。

全体
・原作は元々知ってて、漫画も映画も見たけど、ミュージカルで歌に乗せていることで元々の重さが少し軽減されて見やすくなっている印象!色々と考えさせられるところ、登場人物の立場とかはそのままに感情とか状況の変化が受け取りやすくなってるなあって感じた。

・映画も漫画も見た身からすると、正直漫画みたほうがいいって思った!映画だとなくなってるシーンとか変わった流れとかが多かった

・小学生パート、そのままやるんだあ()

・映画では合唱コンの曲「怪獣のバラード」なんだけど舞台では「グリーングリーン」になってた…怪獣のバラード、私も合唱コンで歌ったからちょっと思い出深くて懐かしいなあなんて思ったからちょっと悲しかったっていう超個人的感想

・個人的には初ミュージカルだったから思っていたよりも歌が多くてこんなに歌で進んでいくんだーってびっくり、でもみなさん歌上手くて感情がとても伝わってきたのとめちゃくちゃメロディーが頭に残る!!「手話っ手話っ」と「何度でも〜!」がずっと頭の中回ってる笑

・そして衣装が多い…!小学生私服、制服、高校生私服、成人式に女性陣は浴衣…衣装替え大変そうだなあって思ったのと硝子の振り袖と永束の袴どうやって着せたの??早くない??

・将也
稽古場配信の天然ボケな島さんのイメージがあったからとてもギャップを感じた…!ガキ大将でやんちゃだけど実は本当に良いやつで家族を何よりも大事にしていることがとても伝わりました。映画版の将也、私の想像よりも声が優しめでこんな感じなんだーって思ってたけど島さん演じる将也の声も優しい感じで、でも歌声は力強くてめちゃくちゃ伸びるきれいなお声だなーって。主演だから舞台上にずっといるしセリフ量も歌の量も多いけど大変さを感じさせないのすごいなあって思いました!

・硝子
れなちゃんは私の中でピーターパン!なんだけどピーターパンのときとは全然違う!無邪気でやんちゃな永遠の子供だったのに大人しくて良い子すぎる硝子がそこにいた…!でもれなちゃん本人の運動神経からか動きが機敏笑 表現力とか表情とかとても引き込まれたのとやっぱり歌が上手い…!!硝子は大人しくて控えめな印象を与えがちだけど結構ストーリー見てると頑固だったり自分の考えをしっかり持っていたり、弱そうに見えてとても芯が強いなって印象があったから、れなちゃんの現役JKのパワーがとても良く活かされていたなーって思った!あとは手話がとっても自然!!流れるような動きだった!すごい!!告白したあと、足バタバタさせてものすごい勢いでスマホに文字打ち込んでゴロゴロしてるのまじ可愛すぎた…

・永束
どこからどう見ても永束、でも宮下さん。面白すぎた。いい奴、めちゃくちゃいい奴なんだけど個性的ででも憎めなくて。それに追加された宮下さんのお笑いセンス。アドリブとかもたくさんで、ところどころくすりと笑える貴重なお笑い要員!!宮下さん以外に永束をできる人なんていなさそう笑 それくらいハマってました!!真柴くんのこと目の敵にしてるのかわいい笑 デラックスくんも毎回面白かったです最高。


・直花
言いたいこと書きたいことたくさんあるので別書きします!

・結弦
可愛くてかっこよくて硝子大好きな結弦!!個人的推しキャラで、なんかもう、ずっと可愛かった…感情の動きが大きい役だけど全部しっかり表現されててすごいなあって。硝子を発声練習の時からかったり、「わかるよ、姉妹だからね」ってとことか仲良し姉妹な感じが伝わってきたのとっても良かったー!制服姿も好きです。
青チーム大川さんはやんちゃで無邪気で少年感強い印象!お声がとても好きです…💗明るいパートと負の感情パートのギャップがすごかった…!
赤チーム徳岡さんはちょっと大人びてて芯の強い女の子感強めな印象だった!将也が手話サークルを出ていったときに、んべってしてたの超可愛かった…

・川井
えっと、ごめんなさい最初に謝っておくんだけどどうしても川井が好きになれない…でもそれだけ嫌悪感(?)抱かせられる演技できる河内さんすごいと思う!!小学生の時も高校生の時もずっと川井だった…すごい…どピンクのお衣装も似合ってました可愛かったです!!

・佐原
まっすぐでとてもいい子なのが歌声からも演技からも伝わってきたなあって印象。杉尾さんの声とってもまっすぐ響いてきて、すごく好きです。将也や直花にさり気なくフォローを入れたり硝子と積極的に仲良くしたり、行動とかちょっとした仕草からもいい子なんだなあって伝わった!!


・真柴
何考えてるか掴めない人だなあってのが原作での第一印象で、それがすごく現れてた!でも自分の信念?正義?それがしっかりあって、ちゃんと自分の言葉で主張をすることができる人なんだってわかったし、小学校メンツから一歩離れて先入観なくみんなのことを見ている役割が活きてたなあって思った。
あと3回目の千秋楽で気づいたけどゲンキくんも神澤さんだったのね…!クセ強でしたすごいです


・先生
漫画読んでた頃は嫌なやつだなあとしか印象になかったけれど今回ミュージカルで見た印象は学生気分のまま先生になってしまった人だなって思った。きっと学生時代は将也みたいな生徒で、多分先生の中に理想像みたいなものがあって、塩田さんもパンフレットで言ってたけど言葉で伝えるのがとても下手だから生徒たちに真意は伝わらなくて…不器用なんだなってわかった気はする。けど小6に自己責任求めるのは厳しすぎよなとか思ったり。
あとカンパニーキャストに混じってちょいちょい出てくる塩田さん、お化け屋敷のところビビりまくってたのなんかツボです()


・将也母
すごく可愛らしいお母さん…将也のことまっすぐに愛してきて、その愛情がきちんと将也に伝わってるからこそ、お金を渡すお母さんを見て反省できたんだよねえなんて思ったり。感情の表現もストレートで硝子のお母さんとは対照的な感じがなんだかいいなあなんて(語彙力)
青チーム近藤さんはお声とか仕草とか、とても可愛らしさ強め!赤チーム矢野さんは芯の強さがしっかり出てる感じだなって思いました!

・硝子母
厳しくしすぎて、結弦からは疎まれていたけど本当は二人のことちゃんと考えてて想ってたんだよってことがストーリーを追うごとにちゃんと伝わってきた。悲しみとか様々な葛藤を隠して2人には厳しく接してるのが表情とかから見えて強いなって思った。でも誕生日のところでケーキ食べてツンデレ爆発してるの愛おしかったな。そしてビンタの勢いすごい。
青チーム田中さんは厳しさの中に優しさとか、ばあちゃんへの感情とかが垣間見えた気がした!
赤チーム澤田さんは冷たい声色だったり表情だったり、愛情を隠すのが上手、でもふいに見せる優しい表情とかがギャップ…!ってなりました。


・硝子祖母
ばあちゃんほんとに好きです。まず歌がとても上手い、すごい。硝子や結弦、お母さんを見守る優しさに泣きそうになった。2幕の始まりからばあちゃんの愛情にいつも目が潤んでました。出番は少ないけれど大事な存在だし大きな存在感だなって思った。


・カンパニーキャスト
小学生や高校生、手話サークルの人とかいろんな役があって橋を運んだり椅子とか机とか動かしたり役割たくさんですごいなあって思った。衣装もしょっちゅう変わってたし大変だったろうな…小学生の時みんなちゃんと小学生に見えるから不思議、すごい!


・楽器隊
生演奏迫力あってほんっっとうにすごかった!!演奏方法とか音色とかで情景とか状況がしっかり表現されていたのすごかったなあ。あと楽器関係ないかもだけど(どちらかと言えば音響?)花火の音が地面から響いてくるくらい大きくてリアルですごかった。


4日公演(初日)

・下手側3列目!表情まではっきり見えた。
・かっきーさんと連番()
・のっけから島さん汗だくだったけど大丈夫だったのかな…
・将也が歌ってる後ろで楽しそうな同級生組かわいい
・2回目のカテコのときに顔ハートして捌けていった植野直花ちゃん世界一可愛い


7日公演マチネ
・センブロ19列目!遠目だけど全体見渡せて見え方が少し違ったのと歌声がまっすぐ響いてきてとてもいい感じ
・開演前りんちゃんに出会ってしまって1幕の記憶が危うい()
・将也、ノート破いちゃったの見えて気まずかった…
・「僕のお腹、ヨギボーより柔らかいよ」は草生えまくった
・猫カフェのところ、ドサクサに紛れて直花ちゃんに抱きつかないでくださいお金取りますよ?()
・硝子、結弦、直花で歌うところ、初日よりも直花ちゃんの声聞こえた気がしてなんだか嬉しかった
・「猫カフェの続きしようか?」させません。

8日公演(千秋楽)
・上手側10列目!また違う見え方で新鮮だった!!
・先生焦りすぎて紙落としてるの見えてますよ()直花と島田ガチ笑いしてたよね笑
・「くっついたほうが負けゲーム」ってだからくっつかないでください()今日眼鏡外すの忘れかけてたし()
・「ふんいきっていう?ふいんきっていう?俺ムード」知らんどうでもいい笑笑
・永束の「揺らさないで太ってるから」のあと将也ちょっとセリフ詰まってたよね笑
・花火のところ、涙を流してた直花ちゃん世界一愛おしい…
・「Can you celebrate?」は草だしその後の直花ちゃんの絶叫がまじで悲鳴過ぎて面白かった。ごめん永束、直花ちゃんは私と結婚するんや…(え)


・直花ちゃんと大西桃香について
直花ちゃんはやっぱり最初の印象としては女子の中でも積極的にいじめに加担していたし口も悪いし、良い印象は抱けないけれどストーリーが進んで行くに連れて、直花ちゃんの思いとか考えとか、ちゃんと伝わって来たなあって印象。原動力は「将也が好き」で、将也のためならなんでもするしどんなことでもしてあげたいけど不器用な上に熱くなりやすいから空振ったり失敗したり、その度に落ち込む、本当はとても可愛い女の子。花火のシーンでは自分の起こした行動に後悔して大粒の涙を流し、硝子を殴ったあととか将也にありがとうって言われたときとか号泣してて、本当に将也が好きなんだなって伝わった。ある意味とても真っ直ぐで人間らしい役。そして将也といる時の直花ちゃんまじ世界一可愛い。嫌いって言われてちょっと嬉しそうにしてたり将也のことになると一生懸命になったり、ねこのポーチの中にお手紙入れるのもいじらしくて最高に可愛いし、はあ、語りだしたら止まらん。そして本当はとてもいい子。硝子のことも初めはちゃんと面倒を見ようとしてたし、いくら硝子が嫌いでもちゃんと和解しようとはしてたし、硝子が持ってきた花一応受け取るし、映画作りも色々言いながら衣装のデザインしたり島田に音楽頼んだりなんだかんだ手伝ってたし悪い子ではないんだよなあって沢山の人に伝わればいいなって思った。
あとなんであんなに硝子を目の敵にするのか、私なりの解釈。小学生の頃は将也に好かれたくて、だから少しでも良いように将也の目に映るように転校生の面倒を見たり積極的に意見を言ったり。でも眼の前に現れた転校生が途中で将也のことが好きなんだと気づいちゃって。直花が硝子に抱いていた感情は劣等感に近かったのかな?自分はすぐにかっとなって感情むき出しにしてしまうけど硝子は不満を抱えているはずなのに何も言わない、自分が悪いから「ごめんなさい」と繰り返すばかり。こういう状況って自分がひたすら嫌なやつに見えてきてしまうよね。
高校生になってからは将也と硝子が仲良くしてて、自分との仲は疎遠になってしまった好きな人が別の女と、しかもいじめていたやつと一緒にいる!まあ、嫌にはなるし状況信じられないよね、受け入れたくないよねって。
基本的な原動力が自分の気持ちな子だから思ったことはすぐに口にだすし行動に起こしちゃうから自分の人生の障害になる、と思ってしまった硝子に対してどうしても敵意を向けてしまうのかなって、なんとなくの解釈。それだけではないと思うけど。
ももちゃん自身は悪口とかあまり言わないし、穏やかだし、本人とも今までの役とも離れた役で、難しいところもきっとあったと思うけど、それでも直花ちゃんが舞台上にちゃんと存在していてすごかった。初日の一番最初、直花ちゃんが出てきたとき、一瞬ももちゃんだってわからなくて、それくらい直花ちゃんでしかなくて。感情むき出しにして叫んだり暴言吐いたりも普段のももちゃんからは想像できなかったけどちゃんと違和感なく演じられててすごいなって思った。硝子の手紙読むシーン、れなちゃんが歌ってる間もちゃんと口動かしてたのもえらい。
この作品を通して、ももちゃんの演技がまた好きになったし原作を読んでたときに比べて作品への理解が深まるきっかけになった気がしてる。素敵な作品に出会わせてくれてありがとう!!


・作品について
一言で表すには本当に難しい作品だし、抱く感想とか思いとか人それぞれだと思う。私がミュージカルを観て感じたのはいじめってとっても難しいなって。将也もいじめようと思ってた訳では無いし、ただよくない状況を何とかしたかっただけなのにやり方が良くなくて、余計に状況は悪くなって。生きることとか何かを伝えることが下手なだけなんだって思った。それは将也だけじゃなくて、多分硝子にも登場人物みんなにも言えることなのかなって思ったしそれで最後に「生きるのを手伝って欲しい」って将也から硝子に伝えるシーンはなんとなく腑に落ちて生きるのが下手でも不器用でも自分次第でやり直せるんだよ、ってのが伝わった気がする。あといじめとか障害への理解とか、もうこの世界の仕組みが根本から良くない気はした。この作品の最大の悪は硝子の父方家族に代表される積み重ねられた固定観念だなって感じた。生きづらい世の中だなあ…。(これについて話し出すときりないからこの辺でやめときますね)
生きるのが苦しくて難しい世の中でも、頑張って生きている私達はえらいし、失敗してもやらかしても、自分の心持ちとか気持ちしだいでやり直すチャンスはどこかにあるんだなって心に留めておきながら日々生きていきたいなあって所存、です!

長々とした感想にここまでお付き合いありがとうございました!!ミュージカルって初めてみたけど歌たくさんで楽しいね。もっと見てみたくなった!
短い期間だったけど本当に素敵な作品でした!キャストの皆様お疲れ様です、ありがとうございました!!

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