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傲慢なライターに未来はない

引く手あまたなライターになりたいのなら、まずは立ち位置を自覚すること。理想と思い込みと現実がマッチせず、異様に傲慢になったライターに仕事はこない。

この業界、特にWeb用の文章を書くライターは地から足が離れがちだ。地面から3センチぐらいはすぐに浮いてしまう。とにかくリアルさが希薄な気がする。

ライターは編集者と心理的な密室状態に陥りがちで、褒める編集者とばかり取引していると、まるで自分がとてつもない天才に思えてくることもあるんじゃないか、と勝手に思っている。

自分の才能が唯一無二で、代わりなどいないと思い始めるのでは。傲慢な同業者にでくわすとどうでもいいことを延々と考えてしまう。

自分はすごいという思い込みは決して悪ではない。むしろ大切な場面もある。ただその「自分はすごいという思い込み」が外に向いた瞬間、傲慢に変わるだけで。

ひとつ行動を間違うとドミノ式に仕事がなくなるのは、この業界が狭いからだ。めちゃくちゃ狭い空間で、限られた牌を奪い合っているのだから、「仕事はできて当たり前、プラス気持ち良さを提供できる人間でなければ残れない」と私は思う。

リスペクトをどこかに置いて来たなら、拾いに戻った方がいいよ、マジで。




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