少女
何も わけもないのに
なぜ こんなにも 悲しいのだろう と
悲しみを 悲しがっているのか、
悲しみの理由があれば
まだ 申し立てもできる。
色々な
悲しい人が
いるじゃないか
悲しみを持つ人が
ある時 'そういうふうに 生まれついた ' と 読んで 、
何か がぴったりとあってしまい
何年もその中にいた でることは できなかった 。
何か理由があって 悲しいのじゃない。
悲しさ という 程度で なく
ただ 「悲しみ」というものを
でも、
止めなくていい
何かあって
悲しい人
悲しい時 より
もっと 悲しいという
「悲しみ」になれるかもしれない。
そして
胸の奥そこに
降る雪のよう
その雪が
何かのおかげで
だんだんと真綿になり
私 を融かすことが
あるかもしれない。
そのあとに
あなたや 誰かに
雪を感じて
雪と雪が ぶつかり合って
感じあって
あなたが
雪のようなつめたさを
どこかに忘れてしまえるくらい
そんなひと言 を、
人知れず
吾知らず
どこかに置くことが、
できるかもしれない 。
雪でいてね。
氷じゃないのだもの。悲しいことは。
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