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台湾の新幹線に乗ってきた

吉田修一著『』を読んだし、日本が作った台湾新幹線に乗ってきました。

いったんは欧州勢に決まっていた1998年、ドイツ高速鉄道が大きな転覆事故を起こし、さらに翌年、台湾中部で大地震が起きて地震に強い日本側が逆転採用。約10年かけて敷設され、2007年から運用が開始されています。

乗った途端、いきなりのホーム感。というか既視感。いつもの新幹線です。なんなら、英語のアナウンスも同じ声でした。

まずは第1の目的地、台中駅。空港みたいな近未来空間でした。なんか地球の歩き方の情報と違う・・・。もっとのんびりした駅かと思ってた。バスの50番路線乗り場まで見つからない。試しにトライしてみたeSIMが動作しなくてWi-Fiなしだったので、案内の人や運転手さんや乗客のおっちゃんと筆談しながらなんとか目的地にたどり着きました。

帰りは、921地震教育園區発のバスを発見(仲良くなったインフォメーションセンターのお姉さん達に教えてもらいました)。なんと路線50です。おかしいなあ、と思っていると台中駅に到着。

ん?なんかさっきと違う。入口が違ったのか?東口と西口で違うとか?ていうか東京駅と兄弟みたい。

入ってみると、日本統治時代の台中駅を保存したものでした。ノスタルジックでほっこりします。現在使用しているのは隣の建物の模様。しかし、行きに降りた駅とやっぱり違う。その時点でようやく気づきました。高鉄(新幹線)と台鉄(在来線)は違う場所だった!

記事にまでなってるんじゃん。新横浜駅と横浜駅ぐらい違いました。台中から高雄に移動して高雄に三泊したんですが、新幹線の高雄駅は左営駅といって、中心部の高雄駅は在来線でMRT(地下鉄)に乗り換えないといけません。気楽なひとり旅なので情報収集が不完全。Wi-Fiもないし。おかげでサバイバル度が上がって楽しめました。

在来線の台中駅から新幹線の台中駅まで移動しているとき、この橋が見えてきて、「わー日本みたいだ。日本製か?」と思ってたら、これが新幹線でした。なるほど。

高雄市内のMRT(地下鉄)は、こんな感じ。飲食すると罰金を取られます。

高雄から東海岸の花蓮へは在来線の快速(自強号)で行きました。東側も新幹線を通す話しがあるみたいですが、経済は西側に偏っているらしく(経済が大陸を向いているから?)、東側は最大都市の花蓮でも人口11万人程度。自然豊かで美しい景色を堪能できました。

最終日は、さらに自強号で花蓮から北に上がって台北に行き、桃園空港へ。6日間もいたのに台北は故宮博物館だけで九份にも行かないというマニアックな旅を満喫しました。