『光る君へ』第18回「岐路」:メモ

▼今回の一番は「道兼の死に様」。疫病で死が迫っていることを知った病床の道兼は、思わず手を合わせ御経を唱え始めるが、ハッとなってすぐに止めてしまう。「穢れた人殺し」でしかない自分が、ぬけぬけと浄土(天国)に行こうしていることに気づいたからだ。そして、そんな自分を嘲笑う。因みに、前々回、物語的には道長だけが行けばいい悲田院に、道兼も行った(行かせた)理由が、今回「回収」された。道隆「暗殺」の手段を手に入れるためじゃなかったね。ということは、「公任の屋敷から帰ってくれない」エピソードのときに、道兼は、本当に「一周回って、憑き物が落ちた」人間になったのだ。成仏成仏。

▼まひろさんの心の声:「あのひと、人気がないんだ…」:自分が密かに好いと思っている男子のことを、他の女子たちが「あいつ、きっしょいよね」「道長はないわ〜」とか言っているのを聞いた中2女子の心の呟き的面白さ。それで言えば、その直後に、さわさんに「もう、やめました」と言われた〔まひろさんの弟〕は、自分に対してスキスキ光線を全開で放出していた下級生女子から、ある日突然、ケロリとした顔で「先輩のことを好きでいるのはもうやめました」と言われてしまった中3男子の〔そもそもその子のことは特に好きなわけでもなかったのに、なぜか、こっちがフラれたような気分〕的面白さ。

▼そして、みんな大好き、「平安の辛口YouTuber(or blogger)」実資(さねすけ)。

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