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母&子ども キャンプのススメ

娘が1歳の時からキャンプを始めた我が家。
準備→運転→設営→夕ごはん→翌日朝ごはん→撤収→運転
ほぼ、父のワンオペでやってきました。
私はいつも娘担当、娘の付き人…。
しかし娘も3歳に。
そこで、母&子どもキャンプデビューを果たしました!

母&子どもキャンプをしようと思ったきっかけは、私が料理していると娘もMy まな板や包丁を出してとせがみ、隣でリンゴを切るのが日課となっていたこと。
簡単な調理を一緒にやったら楽しいだろうし、外なら汚しても気楽。
そして、何事も「今の一瞬」をめいいっぱい楽しむ3才児。
二人だけのキャンプは大変。
でも、笑えることも山ほどあること間違いなし!
そんな冒険を一緒にしてみたいと思い行動に移しました。

今回は、長泉町の桃沢野外活動センターでのテント泊。
2人で1000円と格安です!
11月の平日だったのであまりに人の気配がないのも心配で、複数のキャンパーが予約していることを確認した上で予約しました。

設備は、今時のキャンプ場のようにすべてが高規格ではないし、駐車場からサイトまで1分ほど歩きです。
それでも十分だったし、新しくて清潔感があるところが母&子どもキャンパーにとっては安心でした。

いよいよ当日。
のんびり買い出しをして到着すると、なんだかもう日が傾き始めてる?
あれれ?
山間の日暮れは早いです。

暗くなる前にテントを設営しなくちゃ!
ポールを2本直角に通せば完成。
ペグ打ちはいつもは父にお任せだったけど、今回は自分でやるのでやり方をネットで調べて…。
母&子どもしかいないと思うと何事も本気。これが楽しい。

我が家のテントは山用のごくシンプルなもの

ちなみに、荷物は広げてこれくらい。
普段から一緒に布団で寝ているし、寝袋は使わず布団一組を持参。
テーブルや椅子もおうちと兼用。
アウトドア製品と比べて重いけど、おうちのものは娘が使い慣れた高さで作業しやすいという利点があります。

左側より、消化用バケツ、テント一式、冷蔵品入れの袋、焚き火台、薪を入れたバッグ、
調味料や器具を入れたカゴ、テーブル、2人分の着替えを入れたリュックとカバン、
カセットコンロ、椅子、布団一組

焚火は…ワンオペだと大変。
でも、あるとないとでは夜の楽しさは格段に違うのです!
普段は薪グリルという調理もできる大型の焚火台を使っていますが、さすがに大きすぎる。
結局、将来娘がMy 焚火台を楽しむ日が来るだろうと踏んで、小さな焚火台を購入することにしました。

こんなシンプルなもので600g。母&子どもキャンプには軽量で簡単が一番!

片方で焚き火のお世話をしながら、もう片方で娘のお相手。
なんとも気忙しい。
だけど、焚き火のおかげで夜も寂しく感じることはなかった。

さて、夕ごはんの準備。こんなメニューにしました。
・鮭のチャンチャンホイル焼
・コーンごはん
・焼きリンゴ

まず、コーンごはん。
土鍋風のお鍋でお米をといで、コーンと塩を入れるだけ。
米は、自然農法の農家さんのお手伝いをした時に頂いた新米!
コーンは、パックを開ける鼻から娘が「ちょうだい、ちょうだい!」と手を伸ばし、みるみる減っていく…。

調理は、タフまるというカセットコンロを使用しました。


メスティンなど小さめの調理器具でも傾かず置けるサイズ。何より風に強いのが素晴らしい。

次は、鮭のちゃんちゃんホイル焼き。
スライスした人参を渡すと、次から次に細かくカットしてくれる娘。
包丁を真顔で操り、真剣そのもの。
舞茸もほぐしてくれます。お見事!
鮭をアルミホイルの上に置き、その上に野菜や舞茸もドサッ。
それから二人で塩をパッパッパ、醤油をチョロリ。
包んだらフライパンに置き、こちらもタフ丸で火を通します。

夢中でおしごとをしてくれます。

そして、娘のお楽しみの焼きリンゴ。
一緒にアルミホイルで包み、いざ焚火の中へ!

娘とのキャンプで何が楽しいかといえば、できたてを一緒によろこぶ瞬間。「できたかな?」とフタを開けて二人で覗き込めば、ツヤツヤの料理とおいしそうなにおい。
おもわず一緒に「おーーー!」。

大好きな焼きリンゴに至っては、火から下ろすとまだかまだかと待ちきれず、あっちっちでもせっせとアルミホイルを外そうとする娘。
湯気の中から甘そうなトロトロリンゴが現れると、もう大喜び。
「キャンプ楽しいー!」と叫んでおりました。

Yammy!
キャンプ・スペシャルとして珍しくクリームチーズを購入。
添えていただきました。

食後は一緒に水場で茶碗洗い。
ヘッドライトを首から下げてあげて点灯ボタンの押し方を教えたら、しっかりマスター。
自らライトをONにして、足元を見ながら気をつけて歩きます。
大体どのキャンプ場でも洗い場は子どもにとって高すぎるので、そこらにある椅子を踏み台にしてお手伝いしてもらっています。
まあ、手伝ってるような水遊びのような。毎度そんな展開です。

しっかりした屋根やテーブルがあると、まさかの雨や子どものお世話で
明かりが欲しい時に助かります。奥が水場です。

その後、5分200円で使えるコインシャワーがあり利用しました。
脱衣スペースは広いし清潔。木のぬくもりも感じられます。
これは子連れにはありがたいです。
女性専用のシャワー室もありましたよ。

ところが、いざ使おうと思ったら財布に100円玉は1枚だけ。
もう100円足りないじゃない…。
売店は閉まちゃったし両替機もない。
「どうしよう!!!」と困っていると、

「大丈夫〜、大丈夫〜。」とハグして優しい声で慰めてくれる娘。
ジーン。
なんだか心に沁みます。

トラブルもあるのがアウトドアの常。
だけど、災い転じて福となす。
娘に助けられ、そして成長も感じるこの展開。
それもいいのかなと思えました。

ちなみに、後でもう一度カバンの中を探したら奥底に100円玉1枚があるじゃないですか。
なんて奇跡的な!!!
喜びを分かち合う相手がいてよかったな(笑)。

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2日目。朝になり目覚めると、娘が寝てる間にできることはさっさと済ませます。
焚き火台に残っていた灰を捨てに行き、もう使わない荷物は少しずつまとめて車に積み込む。

この日は娘が里山保育に通う日だったので、朝ごはんだけでなく昼ごはんのお弁当も準備。

朝ごはん
・キャベツとシーチキンの春巻き風
・コーンごはんの残り
・みかん
・トマト甘酒

昼ごはん
・五目御飯のアルファ米と残り物のピラフ風
・温泉玉子
・焼きリンゴの残りにクリームチーズ添え

昼ごはんは、娘が目覚める前につくってしまうことにしました。
とはいっても、お得意の簡単クッキング。
フライパンにアルファ米、夜ごはんの残り物、水を入れます。
火を通します。
温泉卵を添えたら、はい、できあがり!
それと、デザートの焼きリンゴ。
あまりのクリームチーズの美味しさに、焼きリンゴは午前中のうちに平らげてしまったとか(笑)。

そして、娘が起床。
朝からご機嫌でほっとする。

共に朝ごはんを開始。
料理しつつ、食べる!
どこにいたって母の朝は忙しい。

シーチキン缶を開けようとプルタブを引っ張ったら、取れちゃった!
あー、海外製にしなければよかった。
またしても思わぬトラブル発生。
もちろん缶切りなんて持ってないしなー。
それでも「昨夜の鮭の残りがあったわ!」とひらめく。
「なんとかなるもんだね。」とにっこり。

春巻きの皮の上に千切りキャベツ、チーズ、ほぐした鮭を入れて
くーるくる。
深めに油を引いたフライパンの上にポンッ!

塩をパパパッ!そして毎回その指をペロリとなめる娘(笑)。

食後はバタバタ。
食器を洗う時間がもったいないので汁気を切り、軽くペーパーで拭いて持ち帰る。
ほぼ残りものはなく、上手に食材を配分できてよかった!

そして強力な助っ人と共に荷物を車へ積み込む。

もはや戦力ですね!

そんなこんなの母&子どもキャンプ。
自分で決めて、自分で準備して、自分で動く。
そして、結果も自分で引き受ける。
そんなことが、娘が生まれて以来、久しくできていなかったように思う。
とにかくまとまった自分の時間がとれなくて。
でも、今回はそれができた。
小さくても大きな一歩。
とても嬉しかった。

それと、多少の失敗だって物ともせず笑い飛ばせる。
そんなアウトドアがやっぱり大好き。
その懐の広さに改めて感謝。

3才の娘とのキャンプに不安がなかったわけではない。
しかし開けてみれば、夜空の下楽しい時間を過ごせたのは、
まぎれもなく娘が一緒にいてくれたおかげ。
手伝ってくれたり、励ましてくれたり、待ってくれたり。
頼もしいと感じた。
あっという間に抜かされてしまいそう、なんてね(笑)。

終わった後は、久しぶりにはるか彼方まで旅したかのような充実感。
地球の裏側まで旅して、その地を踏みしめていることにワクワクした
昔を思い出す。

子育てっておもしろい。
知らなかったことがこんなにあるなんて。
海外で初めて出会う風景や人のやさしさにいっぱい感激してきたけど、全く負けてない。

この度は、一緒に旅してくれてありがとう。
忘れられない旅をありがとう。

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