現場からはじめよう。

デジャヴュだ。

9年前に見た光景を私たちはまた見ている。
国のリーダーの判断を固唾を呑んで見ていた。絶望かもしれないと思って見ていた。

リーダーが替わっても同じだった。たぶん、前回も今回も、リーダーもその置かれたポジションでなんとかしようとしているのだろう。その真摯さは信じよう。

でも私たちは9年前と似た風景を見ている。

9年前に私たちを救ったのは誰だったか。
フクシマ50だ。自衛隊の方々だ。
被災者の方々の立ち上がる力だ。
黙々と徒歩で自宅に帰り、停電に耐え、日々を紡いだ人たちだ。
被災地に思いを馳せつつも、今目の前の仕事を真摯にやり遂げようとした一人ひとりの国民だ。

現場こそがこの国を救ったのだ。まだその道のりはなかばだとしても。

いま現場はどこだ。
被災地はここだ。
あなたの、わたしの足元だ。

手を洗おう。
うがいをしよう。
マスクを適切につけよう。
ジジ抜きの見えないジョーカーの札を自分が握っているのかもしれないのだ。

そして、日々の仕事を、役割を真摯に務めよう。

日本は、信じられる現場を持つ国なのだから。

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