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「愛するということ」Erich Fromm

【著者】 エーリッヒ・フロム (Erich Fromm 1900~1980年)
精神分析に社会的視点をもたらし、いわゆる「新フロイト派」の代表的存在とされた。真に人間的な生活を可能にする社会的条件とは何かを終生にわたって追求したヒューマニストとしても知られる。著書に『自由からの逃走』『破壊』『悪について』『ワイマールからヒトラーへ』『反抗と自由』ほか多数。

序文の引用

この本を読むのには一苦労だった。途中までは良かったものの母性から始まり宗教色の強い段落も多かった。
その最中、本当に?と思うくらいの理論が目の前で展開されてしまい、私は読むのをここでやめた。人って自分の理解が及ばぬ理論が目の前で展開されると拒否反応が出てしまうということを初めて本を読むという行為の中で知ることができた。

タイトルのArt Of Lovingという言葉はとっても良かった。愛のメカニズム、翻訳者は「愛の技術」と訳していた。私は英語で当てられた文面を見て感覚で良いと思っただけだった。技術…そうか。技術なのか。

途中途中で挟まれるフロイトの理論とそれに対する対抗、フロイトを避けてきた人間だったのでうううという感じで読んでいた。

私が無理になったシーンというのが、女性は性液をあたえられ、受け止めて、それを身籠ることでまたそこで愛情が…(これは本当に記憶の中を辿ったものです。正しい文章は載せられませんが読んでみてください)女性は大地であり、そこに雨を降らせたり陽を照らしたりするのが男性であるというキリスト教的考えが、私を殴ったのである。そこで私は一旦本を閉じた。気持ちが悪くなってしまったからだ。

いやここで諦めるわけにはいかんと今日、ラストスパートまで飛ばしていた。

この最後のところはよかった。

あと、半ばに差し掛かり資本主義の仕組みなどの解説が入り、驚いてしまった。え、これって愛についての本じゃなかったっけ?!
しかし、西洋の話ではあるが愛の形の変化まで、とりあえず網羅したような。
最終的に自己を磨いていけ、一人の時間を楽しめなければ真の愛を享受するのは難しいだろう、と、めちゃくちゃ雑でごめんだけどそんな感じのことを言っていた。

宗教が絡んでいるところはほぼ飛ばしました。すみません。

一つの本を読み終えるという苦しみはこんな感じだったっけな、と思った一冊だった。

上に貼ってある終盤の文章は良かった。自分の芯を知り、それを持って、信念を曲げずにありたい。私はずっとこんな感じだ。頑固であるし側から見ておかしいだとか社会から外れている場所にいると後ろ指刺されてもどうでもいい。私は私であることを崩さずに、人を愛していきたい。薄っぺらく感じるかもしれないが、結構労力のいることだ。

私は他人への興味を失わずに話し続けられる。好きな人ならば…

自分の持つ芯を大事にしていきたい、そう思えた。

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