見出し画像

続 旅の記憶 Challenge to change

  前回の記事で、昔の旅先でのハプニングを思い出して書きましたら「いいぞもっとやれー!」というお声をいただきましたので、もう少し続編を書くことにします。(^^)

 では、早速リクエストにお応えしてハプニングこそが旅のスパイスの実例を書いてみましょう。

  • ダッカの国際空港の待合室でトランジット中の出来事です。夜中に自動小銃を持った警備員がやってきて、私に銃口を向けながら「ヘイ、ブラザー。あんたのパスポートを売ってくれよ!な、ノー・プロブレムだから。」と懇願。「いや、それどう考えてもプロブレムしかないやろ?」と断ったら、「大使館で再発行すればノー・プロブレムだよ!ブラザー、お願いだから。」としつこく熱弁されました。

  • 天安門事件や香港返還よりまだ少し昔。解放前の中国へ一人でもぐり込んだ時には、ハルビン市内で多分撮っちゃいけないものをうっかり写真に撮ってしまったのでしょう。人民解放軍に追われて-25℃の中を大汗かいて逃げました。危うくスパイ容疑で逮捕されて投獄されるか、日本へ強制送還されるところでした。あはは。

  • スペインでは酔っ払って夜の通りを数人で歩いていたら、背後からパンパンと乾いた音が。どうやらカバンをひったくられた女性が自転車に乗って逃げる犯人めがけて撃ったピストルの音らしい。ひったくり犯は私たちのすぐ横をすり抜けて逃走。危うく発砲事件に巻き込まれるところでした。

  • 同じくスペインの地下鉄で、駅に着いて降りようとした瞬間に、ズボンのポケットに違和感を感じました。思わず手を入れたら、スリ君の指を掴んでしまって、そのスリ君とまじまじとにらめっこしたことがありました。いやあ、こっちも驚きましたが、向こうはもっと驚いてたなあ。

  • 格安チケットでインドとネパールを何ヶ月か旅して、いよいよ日本へ帰ろうという頃のお話。私はネパールのポカラから出発してヒマラヤのアンナプルナ山麓をトレッキング(徒歩旅行)していました。標高4000mに近いこちらの谷は深くて、何百mという切り立った氷の絶壁が道の両側からせまっているのですが、小高い場所で休憩しながらふと歩いてきた方を振り返ると、その絶壁の上から巨大な氷の塊が崩落して、たった今私が歩いてきた道にガラガラドッシャーンと。あそこを通過するのが数分遅ければ、確実に巻き込まれて私は巨大な氷の下敷きになっていたはずです。あの時は流石に自分の日頃の行いの良さに感動しました。w


 あー!今思うとやっぱりハプニングがあった旅は思い出深いですね。書いているうちにいろいろ思い出しました。
 こういう出来事って、日本で聞くとスゴい緊迫感があるでしょ?でもね、私が鈍感なだけなのか、現地で実際に遭遇してもその時は全く差し迫った感じがしないから不思議です。
 でもまあ、こうしてみるとホントいろいろやらかしてるな。「旅の恥はかきすて」っていう言葉の意味をもう一度学び直さにゃなりません。

 私の大学時代の友人たち(全員山岳部)のOB会では、いきなり手紙が届いて「アマゾン川河口にある○○市内の××ホテルに、何月何日に現地集合のこと。各自アマゾン川奥地へ出かけられる装備と10日分の食料を持参せよ。」とご案内が書いてあるそうな。こんな案内を出す幹事もすごいけど、これでメンバーが集まっちゃうOB会ってすごくないですか?www
 いやあ、そんなのから見ると私の旅なんてまだまだ可愛いもんですよ。

 はい。お粗末様でした。(^^;)

この記事が参加している募集

カメラのたのしみ方

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?