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モグラの草原

 いつも夕日写真を撮るのに、駐車場からびわ湖岸へ出るときに通る草原には、こんな土の山がいくつもできています。これはモグラ君がトンネルを掘ってじゃまになった土を外に出した「モグラ塚」ですね。(^^)

画像奥が作られて何日も経って風化しているモグラ塚。で、手前が作りたての真新しいもの。

 この草原に一体どれだけの数のモグラが住んでいるのかわかりませんが、この土の山の数を見ると相当数のモグラがここに住んでいることは間違いありませんね。
 モグラは土の中のミミズや昆虫の幼虫などを食べて、ほぼ一生を地下で過ごします。地下には落ち葉を敷き詰めた巣が作られていて、落ち葉を引きずりこむときもせいぜい鼻先を出すくらいです。
 彼らは縄張り意識が強くて、地上に出てくる時は地中に餌がなくなった時や、仲間と喧嘩をして追い出された時らしいです。地上に出たモグラはパニックと空腹で死んでしまうことが多いのですが、私はこの草地でその姿を見かけたことはありませんから、きっと餌が豊富なんでしょうね。

モグラ塚をたどるとトンネルがどう伸びているかがわかります。(^^)

 ところで、モグラは北海道をのぞく本州に数種類生息しており、西日本には大形の「コウベモグラ」の他「ミズラモグラ」や「ヒミズ」など複数の固有種が生息しています。一方、東日本には中形の「アズマモグラ」が生息していて、現在コウベモグラと分布域をめぐって激しい攻防戦の真っ最中にあるそうな。
 これが世に言う「モグラ戦争」でして、両軍がぶつかる最前線は現在のところ箱根山の北麓で、西から進撃してきたコウベモグラ軍がここを突破すれば、関東平野以北を手中に収めるだろうとのことです。



 ま、どっちが勝ってもいいけど、うちの畑にだけは進軍していただきたくないですな。w

 


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