サトイモの葉の上でロータス効果について考える
サトイモの葉の上でコロコロと光る水玉を見ていて、ああ、こういうのを確か「ロータス効果」と言うんだったと思い出しました。
蓮(ロータス)は泥の多い池や沼に咲きますが、その葉や花はいつもきれいな状態を保っています。
蓮の葉はその微細構造と表面の化学的特性によって水をはじき、決して濡れることがありません。葉の表面についた水は表面張力で丸まって水滴となり、泥や小さな昆虫、その他の異物などを絡め取りながら転がり落ちるわけです。
この現象が「ロータス効果」と呼ばれるもので、サトイモの葉でも同様の効果が見られます。
全自動で葉の上を走るお掃除ロボット。そう考えるとこの水玉、きれいだけどちょっと怖いですよね。よく見ると何だか意志を持った生命体のようにも見えてきます。www
よく考えたらサトイモの原産地は熱帯アジアのジャングルですし、乾燥に弱くて、実は田んぼなどの湿地で育てると畑に比べて収量が2.5倍にもなることから考えても、ハスと同じく泥の多い池や沼ような環境が適しているわけです。だから、サトイモの葉も同じような進化を遂げていったのかも知れませんね。
ちなみに、森永乳業のヨーグルト製品に採用されているアルミニウム製の蓋は、ハスの葉にヒントを得てヨーグルトが付着しない構造になっているらしいですぞ。
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