びわ湖の水草と水鳥たち
寒くなるに従って、びわ湖には水鳥たちがたくさん渡ってきます。
カモの仲間もコハクチョウも日に日にその数を増やしていますので、久しぶりに午後から近くの港まで野鳥観察に行って来ました。
そしたらね、びわ湖がこんな事になってたんです。^^;
きれいと言えばきれいなんだけど、これは昔から私が見慣れているびわ湖の風景じゃありません。
実は近年、びわ湖では外来種の水草の繁茂が問題になっています。今年は夏以来の渇水でびわ湖の水位が下がっています(今日現在で-0.47m)ので、余計に目立つのですね。
そもそも、水草には光合成による二酸化炭素の吸収と酸素供給、富栄養化した水域内の窒素やリンを吸収するなどの水質浄化などの機能があります。また、コイやフナなど魚類の産卵・生息場所となり、波を抑えて湖岸の侵食を防止する機能も兼ね備えています。
でも、これだけ大量に繁茂すると、人々の生活や漁業、船舶の航行や湖沼の自然環境に至るまで、様々な問題を引き起こすことになるんです。しかもこれらの水草はすべて外来種。^^;
自然界は多様な生物の繋がりによって健全に保たれています。何かが大量にはびこっているということは、つまり自然のバランスがどこか崩れている証拠なんですよね。
実は外来種の水草は全国各地で広がりを見せています。滋賀県は予算を講じて対策に乗り出していて、これらの繁茂する面積は最盛期の10分の1以下になってはいるんだけど、これらの水草はちぎれた切れ端があちこちに流れ着いては、湖底に根を張るから厄介なんです。
環境省 「水草を利用される皆さまへ [PDF 720KB]」
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