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株主優待クロス 取得タイミングの考え方

はじめに


今回は、株主優待クロスについて、取得のタイミングの考え方について、記事にしていこうと思います。

株主優待クロスとは、

現物の株を買うのと同時に、信用取引で空売りを行い、価格変動によるリスクをゼロにし、実質手数料のみで株主優待をゲットできる裏技的な手法です。

別名、株主優待つなぎ売り とか、タダ取り などと呼ばれることもあります。

今回は、優待クロスについての詳しい説明は行いません。


優待クロスについて興味を持たれたり、始めてみたい方がいらっしゃったら、以下の記事がおすすめです。

今回の記事では、取引を行うタイミングについて、考えていきます。


1.優待クロスのコスト


優待クロスには、主に以下のコストがかかります。

・売買手数料 (現物・信用)

・貸株金利 (信用)

・管理費 (信用)


これらの実際の額は、証券会社により異なります。

現在は、売買手数料は、多くの証券会社で無料あるいは実質無料のところが増えています。

管理費は、証券会社によりかかるところ、かからないところがあります。

また、信用取引には、制度信用と一般信用の2種類がありますが、今回は、一般信用のほうの考察を行います。


というのも、制度信用で取引を行う場合は、権利日の直前で取引を行うのが一般的です。ですので、タイミングを迷う必要なありません

ただし、制度信用には、逆日歩という前もって読むことのできない別のコストがかかります。

思いがけず高額になることもあるため、私は制度信用で優待クロスを行ったことがありません。


今回は、優待クロスを一般信用で行った場合のタイミングの考察になります。

一般信用の売玉には、日数に応じて貸株料がかかります。(制度信用も同様ですが)

しかし、一般信用は、各証券会社が確保しているものになりますので、在庫が無くなると、取引自体が出来なくなってしまいます

ですので、早く取得すると、トータルのコストがかかる一方、権利日に近くなると、コストは安くなりますが、そもそも信用売り自体が出来なくなってしまう可能性が上がります


言わば、値段が徐々に下がる逆オークションのようなものです。

値下がりを待ちすぎると、他の人に全部持っていかれちゃいます。


ここが優待クロスの難しいところですね。


在庫の豊富さと、貸株料の安さなどから、今回の記事ではSMBC日興証券での取引をメインに考察していきます。


2.取得タイミングの考え方


これは、本当のところを言うと、「総合的判断」になるのですよね。。


昔の私の上司が、結構パチンコで稼いでいたみたいなのですが、どういう手法なのか聞いてみたことがあります。

すると、

「勝てる台が俺を呼んでいる。」

って、言っていました!

まあ、カッコいいとは思わなかったんですけれども😅、
これって、その上司のこれまでの経験や勘、そして蓄積されたものがあってのことだと思います。

因みに、私はパチンコはやったことがありませんので、私には勝てる台が呼んでくれることは無いでしょう。😁


私の「総合的判断」も、まあそういうことになるのですが、それでは皆様にとって1ミリも役に立ちませんので、出来るところまで因数分解していきたいと思います。


まず、銘柄によって、おおよそ3つの区分に分けています(頭の中で)。

 1.絶対欲しい銘柄・優待利回りのいい銘柄

 2.できればほしい銘柄

 3.手数料が安ければ、取りたい銘柄。取れなくてもしょうがない銘柄


「1」の絶対欲しい銘柄・優待利回りのいい銘柄

これは、その名の通りです。
あと、1年以上保有などの条件で、長期認定されている銘柄なども、この分類に入ります。

 優待クロスで、長期認定をいただく裏技などもありますので、よかったらどうぞ。

 この分類の銘柄は、ある程度手数料を払ってもいいので早取りを考えます

  

「2」は、「1」と「3」の中間です。(そのままや。。)


「3」は、なるべく、権利日ギリギリを狙って、手数料の抑制を狙います。クロス取引全体のコスト減に貢献させることを考えます。


ただし、何日前が早取りなのか!? というのも、決めるのは難しいです。

というのも、在庫がいつも潤沢にある銘柄なのか?、普段から少ない銘柄なのか?

また、3月などの銘柄の多い優待天国の時期と、4月、7月などの銘柄が少ない時期では考え方が違ってきます


私のいつも参考にしているサイトを紹介します。銘柄ごとに前回の在庫状況などが表示出来て、非常に重宝しています。


これに加え、私自身のこれまでの経験も考慮します。

最後まで取れなくて残念だった銘柄などは、結構記憶に残るので、次回からは早取りすることを考えます。


数値的な基準としては、コストが優待価値の1割 というのを意識しています。


例えば、3000円のクオカードがもらえる銘柄であれば、トータルコスト300円という基準です。

まあ、コストが1割を切れば、十分安いし、いつ取ってもいいよねという感覚です。

もちろん、これも絶対ではないです。


在庫が潤沢だったり、銘柄数が多い時期では、コストが1割を切っても待つことがありますし、その逆もあります。


まあ、ここ最近の取引では、どんな銘柄でも、コストの3割まで払うことは基本的に無いですかね。

あと「1」の分類になりますが、優待利回りも考慮し、限られた資金で、なるべく利益が多くなるような取引も考えます。


例えば、以下のような条件だと、どっちがいいと思いますか?

1.取得額 10万円 で 1000円のクオカード  早取で 手数料 150円

2.取得額 20万円 で 1000円のクオカード  粘って 手数料 75円


どっちがいいかという答えは正直言って無いです。😅


ただ、1番は早取りで手数料がややかかりますが、利回りがいいため、他にも、より多くの銘柄が取得できます。

1番のような取引も、全体の利益を押し上げるためには、かなり必要と考えています。


あとは、そこに、労力というコストも考えます。

数十円安くするために、多大な労力を要するのならば、とっとと早取りして、その時間を別の生産的なことに使えばいいのではとも思ってしまいます。


私は、単純なものですが、自動で取引してくれるbotを作成しました。

これはかなり労力の削減になっています。


ただし、どんなに竿が良くても、魚がいなければ釣れませんので、あくまで補助ツール的な存在です。

ということで、労力のコストという面まで含めれば、優待クロスによる利益の最大化には、多次元的に多くの変数が絡むことになりますが、正直言うと、あまり厳密には考えず、ざっくりと取引しているのが実情です。


まあ、取引ミスさえしなければ、多少早取りで手数料がかさんでも、絶対得するじゃん。😆

得してるんだから、細かいことはもういいやん。とも思います。🤣


リスクなしで、利益を得られるのは、ひとえに日本企業のみな様のおかげです。

この場をお借りして、お礼申し上げます (なんちゅ~~締め方)😅


まとめ


では、まとめます。

私の優待クロスにおける取得タイミングの考え方

・まず、銘柄によって、おおよそ3つの区分に分類

 1.絶対欲しい銘柄・優待利回りのいい銘柄
 2.できればほしい銘柄
 3.手数料が安ければ、取りたい銘柄。取れなくてもしょうがない銘柄

・番号が若いほど、早取りを検討

コストが優待価値の1割 を意識

・銘柄ごとに、過去の在庫状況、自身の経験を元にタイミングを決める。

・早取りしても、得していることに変りはない。ありがたく優待をいただく。


こんな感じです。


ここまでお読みいただきありがとうございました。
感謝😌


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