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銀シャリに愛しか感じたくもない

気になっているのに、なぜか深く踏み込まず頭上で漂い続けていた銀シャリ。

気になったきっかけは2022年2月頃に放送されたあちこちオードリー。
冒頭で、橋本さんが業界を憂い心が溶けていることを初めて知る。
鰻さんは処世術のルーティンとして、うまくいかなかった仕事終わりはバイクで隣県まで走り、スベりごと東京に置き去りにしていくらしい。そうするとスッキリするそうだ(文字に起こすと隣県に行く目的に深い暗喩が張られているように感じるのが実に妙である)。前から番組を見てて鰻さんはユーモラスな性格だと思っていただけど、このひとくだりで猟奇の方だと確信。そして、纏う雰囲気や古き良きな仕草、声の抑揚、不意に紡いでしまうナチュラル失礼な言葉繰りに、亡き祖父の面影を感じた。昭和の世代を生きた方だけが持っている懐かしい雰囲気や佇まいを鰻さんに感じ、気になり始める。

半年後、2022年夏のあちこちオードリーオンラインライブで橋本さんと再びエンカウントする。
内容は勿論言えないが、熱さと憂いというジョイントしにくい感情と悩みを吐露し、最後には少し希望を感じている橋本さんに、人としての謙虚さと品の良さを感じてグッときた。男が男の品に絆されることがあるんだなと感動した。2024年の今になってもあのオンラインライブは頭の中でリフレインする回になった。

コンビ両方に魅了されながらも、なぜか深堀りすることはなく1年半ほど経ったが、2023年末に行った新潟ひとり旅のグルメ情報をYoutubeで探していたところ、銀シャリが燕三条ラーメンを食べている動画にたどり着いた。

「氷の使い手」
「美味いの長い」
「海老おるで?」

はいもう好き。ポッドキャストも聞こ。

「だって、土食うてたから小学校の頃…土食うたことあるやつは土食うてたからってあんねん根本に」


あぁもう好きが確定しました。
ラジオとYouTube全部チェックします。


ワードの引き出しとセンス、チョイスの初速どうなってるんだろう。
圧巻すぎて橋本さんの生活の着眼点が気になってしょうがない。
散歩好きで、車の運転が苦手で、洗濯干す時に薄い肌着をハンガーにかけるのが嫌いだったり、子どものころは酒を飲まなくても良かったよな、、、とふと思ったりと、なにかと自分が持ってる感覚に近いものを勝手に感じてしまう。橋本さんみたいな歳上のお師匠さんが身近にいてくれれば…とたまに思う。
ちなみに橋本さんは曰く潔癖気味らしいが、放屁は好きらしい。それは何なん。

ずっとよくわかんないこと言ってる。
お堅いサラリーマンほど、鰻さんのナチュラルボーンに失礼で怪奇な言動が痛快に感じると思う。気持ちがイイ。
まったく正反対のタイプの人かなと思いきや、やったことない経験を片っ端から消化したい性分だったり、アースヒューマンを目指していろんな国に行ってみたい欲求だったり、チェーン店を愛しすぎてたり、あんま話題にならないBORUTOにハマってたりと通ずる部分が結構あるから気になってしょうがない。。

書いたらキリないほど魅力はあるけれど、群れずに二人で淡々と漫才を続けているのが、最もグッとくるポイントかもしれない。情熱大陸かプロフェッショナル、いつかでてほしいナァ。

写真はふぁん倶楽部限定のディナーショー。
ディナーショーというものに潜入してみたい欲求で気軽に応募してみたら男ひとりで来てるのは私くらいで照れましたが、めちゃ楽しかったです!

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