【海水療法】カントンの犬から学ぶ万病の治し方~歴史の闇
現代医療では、血が不足した時に輸血などを通して補います。
しかし、過去の歴史のひとつ
海水を使用した摩訶不思議な治療方法があったのも確かな事実です!
【海水療法】カントンの犬
フランスの生理学者ルネ・カントンは、数々の研究と検証により、31歳の時に
海水は血液の代替になる
ことを突き止め、犬を使って実験をしました。
医学史に残る画期的実験は1897年に実施された。
研究テーマとして
「海水は血液の代用として機能する」それを証明するためでもあった。
生体の体液と海水は、同じ組成で、同じ働きをする
自らの仮説を証明するため、犬を用い、実験は一般公衆の面前で3つの段階に渡って行われた。
第1の実験
初回は体重5キロの犬が用意された。
犬の血液を抜き取り、血液の濃度と同じミネラル濃度に薄めて調整した同量の海水を注入。
見守る人々にとっては過酷実験に見えた。
排泄をする時間を与えず、血液を大量の海水に入れ替えてしまう実験。
実験は90分を要し、注入した海水は3.5リットルに達しました。
犬は腹部が膨れ、ぐったりと横たわっている。
体温は下がり、腎臓の排泄機能も弱まった。
生命活動も低下していった。
ところが、注入後徐々に体温が上がり始め、生理作用は復活した。
そして5日後にはすっかり元気を取り戻し体重も戻った!
するとカントンは次の結論に達した。
「海水で内部環境が置き換えられても、生命活動を妨げない。それどころか、犬は実験前より生き生きとして活発になった」
証明→海水によって生命細胞は完全な状態で生きる
より過酷な第2の実験はさらに世界を驚愕させた
実施された犬の体重は10キロ
まず体重10キロの犬の20分の1に相当する425グラムの瀉血(血を抜く)を4分間に渡って実施。
極限まで血を抜き、その後海水を注入する。
人間に置き換えれば、事故などで大量出血した状態。
犬は失血死するかもしれない極限の状態、悲壮な覚悟で臨んだ。
大腿静脈から425グラム瀉血を4分間実施
角膜反射が消失。
もはや血を抜きとるのが不可能な状態になり海水を11分間に渡り532グラムを注入。
角膜反射を再び確認。
680万あった赤血球は290万に減少。
極限まで血液を抜き取り、次にほぼ同量の海水を注入した!
これだけの大量出血で果たして生きていけるのか?
素人はもちろん現代医学の理論でもあり得ない内容とも言える。
しかし、これだけの大量失血にも関わらず、犬は呼吸していた!
4日間ほど衰弱していたが、その後、赤血球と白血球が急増し、8日目には脚はかろうじて動かせる程度だったが、元気溢れる様子を見せました。
実験の思い出に、ソディウム(ナトリウムの化学名)と名付けられたその犬は、5年後に路面電車に轢かれるまで元気に生き延びました!
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この実験は
最初に血液を抜き取り、直後に海水を注入する
これは、もし大量出血または強い貧血時の患者に、人工血液(輸血)の代わりに海水で輸血したことと同じ内容とも言えるものです。
しかも、公開実験でもあるので海水で生命維持された、確かな証明と言えます。
そして海水の物凄い力が証明された実験~新たに波形する仮説を立てることも可能になった。
第2の実験から観察、証明。
①急速な代謝・回復
②赤血球の急速再生
③白血球の増加
④感染に対する抵抗
注目すべきは、海水が赤血球や白血球など血球成分を急激に増加させたところ。
カントンの犬の実験では、極限状態をつくり、海水注入したが、現実では、そこまでの失血はしにくい。
そのため、血球の増加だけでかなりの症状が改善される。
薄めた海水を注入すれば、その新たな体液の中で血球成分は増殖、そして正常な血液が生成される!
つまり海水は、血液機能の再生をもたらしてしまう。
白血球の再生は、感染に対する免疫機能を高め、赤血球の再生は酸素と栄養供給で活力を回復させる。
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さらなる第3の実験
次にカントンは多種類の動物を用いて実験に挑戦する。
白血球が海水中で生きる、ことを証明しようと試みた。
使われたのは
①哺乳類(犬、ウサギ)②両生類(カエル)③爬虫類(トカゲ)④魚類⑤鳥類など
まず、白血球は繊細な細胞で、どのような人工溶液でも生きていけない、適応できず直ぐ死滅する。と言われる。
カントンは、血液を各動物から採取し、それを海水で希釈して、白血球の動向を顕微鏡で注視した。
すると白血球は血中とまったく同じように自然に振る舞って生きている!
実験は仮説通り見事に成功。
どの動物も海水に浸された白血球は正常状態を保っていた!
カントン論文より
『癒着性、屈折性、アメーバ運動』など生体内で見せる特徴的な現象が海水中でも観察された。
第3の実験での証明事実
過敏な細胞、白血球を体内で血液と入れ替えた海水中で生かせる。
だからこそ、第1・2の実験で血液を海水に入れ替えた犬が元気に生き続けることができた!
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1904年、ルネ・カントンは一連の実験結果から1冊の著書を出した。
タイトルは『有機体の環境としての海水』
実証的な実験を繰り返し、見事仮説を立証された。
その中で以下の結論に至った。
有機体の基本は4分類できる
①内部環境(生命維持に不可欠な環境)
②細胞(生体構成物質)
③不活性物質
④分泌物
その生理メカニズムは②細胞は①内部環境から栄養を取り込み、老廃物を排泄する。③不活性物質は体内で細胞が生産した総合物質。
それは結合組織、上皮組織、軟骨組織、骨組織などである。
④分泌物は、生体が必要としている細胞活動の結果である。
そして、カントンの犬などの実験で、これらの生命活動は海水によって維持されることを証明した。
まさに海水は生命の母
それをカントンは、海洋恒常性の法則、と命名した。
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細菌病因論を根底から覆すカントン理論
当然、カントンは様々な既得権にしがみつく当時の学者の言撃を受けたのは現在みる結果からもわかる。
しかし、カントンは学界の反発など意に介さなかった。
海洋生命理論とも言うべき理論に確信を得た彼は、次のステップに踏み出した。
それが『海水療法(タラソテラピー)』の実践である。
カントンの犬をはじめ一連の実験過程から、彼は「海洋理論こそ病気治療に直結する」と確信を深めていた。
実験を思い起こすと
血液を海水に入れ替えた犬は、かえって活力が増した!
これらの観察結果から海水は生命力を活性化させる、と自信を得たのだ。
カントンは次のように考察した
①多くの病気の原因は、人体の内部環境バランスの乱れにある
②損なわれたバランスを海水注入により元の状態に回復させる
③この療法で局所に現れた病気を治療することが可能となる
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これは当時としては画期的異端な病因論になった。
なぜなら、当時のヨーロッパ医学界では細菌の存在を発見した時期でもあり、あらゆる病気の原因は病原菌によって起こる、と主張され、それを予防する方法としてワク○ン開発を唱えた。
その研究は細菌学の父、ロバート・コッホ氏に引き継がれた。
もうお分かりの通り、細菌病因説はゆるぎないものとなり、現代はその理論をもとに治療されている。
細菌やウイルスなどの病原体が万病を起こす→細菌病因論
カントンの方法は当時の学説とは正反対のものでした。
病因をピンポイントで攻撃するパスツールの医学に対して、カントンの医学は生体の全体的な素質の復元を目指すものです。
これは病因を部分ではなく全体から捉える考え、
簡潔には、
体質が悪化(生体バランスの崩れ)した結果、細菌やウイルスが増殖した
つまり病原体は原因ではなく結果となる。
この考えは極めて東洋医学の発想に近いのかもしれない。
病気を治そうとする治癒反応を阻害すれば病気は慢性化していく。
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カントンの海水療法の凄い効果
医学界の弾圧もカントンに対しては無力であった。
実験を通し、確信を得たカントンは海水療法を信じて歩み続けた。
そして、海水療法の海洋診療所をパリに開設。
意外にも多くの医師たちが、その理論に共鳴し、協力に駆けつけた。
さらに当時、海水療法の実践者はカントンだけではなかった!
カントンの犬、実験成功の影響はフランス全土に広まっていたのだ。
19世紀末から、すでに多くの医師たちが独自に海水療法を患者に施した。
その中のめざましい症例
・チフス→昏睡状態に陥った腸治癒末期患者に海水を静脈注射した。すると患者はみるみる回復し、危機を脱した。
・肝硬変→1、2日以内に亡くなるとみなされた重症の肝硬変患者に海水を施すと2週間後に退院できるまで回復した。
海水療法は対症療法でなく根本的体質改善なので、適応症も驚くほど広い。
大腸炎、胃腸病、肺結核、皮膚病、婦人病、精神疾患、神経症、急性中毒、不眠症、老化、貧血など
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海洋診療所は世界各地へ
数多くの子供たちがめざましい効果で救われた結果、
評判が評判を呼び、カントン海洋診療所の前には、瀕死の子供を抱えた親たちが殺到し列をなした。
乳幼児に対して行われた治療例だけでも数多くの改善があった。
海水療法を実施した乳幼児は、パリで10万人、リヨンで15万人にも達した。
カントンが行った海水療法は、希釈海水の皮下注射である。
さらに海水(カントン・アイソトニック)飲用療法でも治療効果があることも立証。
1959年には仏タラソテラピー協会が設立された。
パリ司法局は海水療法(タラソテラピー)を法的に次のように定義している。
「海水および海洋の大気、気候が持っている様々な特性を利用して行う療法」
このように広義の海水療法は注射や飲用だけでなく、温泉のような入浴療法、さらに海泥・海藻療法なども含む。
しかし、圧倒的な勢いも陰を潜めることになる。
既存の医療利権から誹謗中傷が繰り返されたからである。
医学界からの猛烈な圧力により、こうしていつものように歴史の闇へと次第に埋もれていった‥
そんな圧力の中でもカントンの海水療法を受け継ぐ人々は増え、現代でも脈々と引き継がれています。
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カントンの犬と千島・森下学説は理論からも通ずるところがある。
万病は血液の汚れから起こる
生体バランスの崩れから病気になる
このように学説とは、医学の根っこであり、それを受ける患者には大きな影響を受けてしまうものである。
もし、様々な学説から柔軟性が生まれていれば、現代医療も信頼される凄いものになっていたかもしれない。
そのために、ひとりひとり結果を重視して治る過程を観る力が必要となり、本当に治るものを見極めることで健康を維持することができる。
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海水療法は一般化されていないので確信を得たことは言えません。
しかし、地球(自然)には人間を生かす何かが既にあるのも確かな事実です。
自然医学の可能
海水療法→豊富なミネラル、未知の力
森林療法→マイナスイオン、ゆらぎの音
滝の療法→ゆらぎの音、マイナスイオン
動物(イルカセラピーなど)療法→精神疾患に効果的
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